海外ノマドの拠点はフランス、で、アルザス暮らしをしている。そして久しぶりに年末年始を家で過ごしことになった。

私の住処は今はフランスだ。帰る場所は日本ではなく、フランスかもしれない。
だから、家でのんびり過ごすと言っても、それは日本ではないので日本風の年越しや年始は難しいが、せっかくなので、クリスマス風な食事を作ってみたり、おせち風におつまみ入れてみたり、フォアグラは生を買って来てソテーにしたり、家で調理してみたり…した。

海外で暮らすデメリットは、自国と同じことがなかなかできないことだ。とは言え既に自国よりもヨーロッパに長く滞在している為、どこの国のどんな様式や風習がしっくり来るかもよく分からない。

もっと言えば、そう言う各国の風習から縁遠い生活をして来た気がする。

お正月ですら、国によって大きなイベントでないところもあれば、別の日が大イベントの国もある。だからクリスマスを盛大に祝っている国もあれば、お正月が大事なくもあり…

自分は一体何処に属しているかも分からなくなることがある。国籍は日本だけど、クリスマスはヨーロッパにいることも大きなかったし、同様にお正月もヨーロッパにいることも多かった。

盛大なカウントダウンや、まったりテレビを見て過ごす年越し、家族と過ごすお正月…

色々あった。
そんな私は今年のクリスマスは，なんともフランスらしいクリスマスだった。

そこでせっかくなので年末年始はフォアグラをたくさん買ってしまった。私のいる地方はフォアグラの産地でもある。
生フォアグラは調理済のものの半額くらいで買えるからお得だ。特にクリスマス過ぎたら安くなっていた。

そして調べてみたらフォアグラって意外と簡単に調理できることがわかった。ただソテーにしても良いのだ。

フォアグラ大根は意外と美味しい
ソテーしたフォアグラの油ぽさを、大根が調和してくれて食べやすい。

ソテーはびっくりする油の量なので、その油で野菜や卵なども焼いてしまう。

ベーコンエッグならぬフォアグラエッグ。
もしくはココットにするとこれまた美味
簡単なのに美味しいフォアグラと卵の黄身が絡み合って、絶妙に良い感じになる。

フォアグラの脂でエリンギソテーしたらかなり美味しいかった。カロリー気にしないなら存分にこの脂で焼き物をすると良いかもしれない。

調理済のフォアグラならトーストしたパンと一緒が良い。甘いゼリーとか乗せて食べるのもあるが、私はあまり甘辛の組み合わせが合わないと思う派なので、そんなにおすすめしない。

これでフォアグラも調理できるようになったが、いつも一回挑戦したら飽きる。

フォアグラを調理なんて簡単に言うが、日本じゃなかなか家庭でできることじゃないし、することじゃない。

こう言うところが海外あるあるで、海外の日常は決して日本の日常じゃないし、何が当たり前で何が良いかは、その人次第だし、その国次第だ。三代珍味とは言え、それを本当に美味しと思うか否かも個人によって違う。

年に一度食べるおせちのような物だから数の子みたいな物だろうか…だからこそ、ありがたく思ってしまうのかもしれない。

そしてこうしてたくさん食べてしまうと「もういいや」と思ってまた1年が過ぎる。

今回初めてフォアグラを調理してみたが、できるのがわかれば満足してしまう、これも海外ノマドをして儚い日々を送る私の特徴なのかもしれない。持続性に欠ける。ずっと持続して同じことをすることが好きなら、きっと海外移住したり、生活を変えることを好まないかもしれない。

海外を転々として、仕事も落ち着かない日々で、料理はするけど、最近はそんな生活のせいであまりしていない。と言うか、ここ最近の年末年始はいつどこで何をしていたかあまり記憶がない。

昔は結構色々していた気もする…でもやっぱり家でのんびりまったり過ごす年末年始は少ないかもしれない。逆に1人寂しく過ごすことも少なくない。

その日さえ過ぎればあとはまた普通の日々が来る。実際はなんてことない、他の日と同じなのだ。それを特別な日にしてしまったからこそ、何か特別な日だと思ってしまうのだ。

特別な日なんて，人それぞれ違っていても良い。そんな日がなくても良い。無理矢理何かしようとする方が疲れてしまう時もある。

ただただ家族が集まる日、であれば良いが、そのための準備をする人も大変だ。

年末年始は
まったりしていたこともあるし
気がついたら年を越していたことあるし
ロンドンでカウントダウンしたり
パリでカウントダウンしたり

成田空港で仕事していた年越しもあった記憶があるなあ。あれが人生で1番好きな仕事だった。

人生も、そして人間関係も、仕事もタイミングや運や能力…全てが合わさってできる気がする。

フォアグラ調理なんて私にとっては本当に特別なことだったりするけど，これはこれでこの国ではきっと昔は皆家でしていたことかもしれない。

誰かの日常は他の誰かの特別だったりもする。

そんな中で日々本当にしたいことをするのはなかなか難しいけれど、今年こそはもう少私自分のしたいことができるように頑張ろう。

#つくってみた