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メタルコア名盤&キラーチューン100選 #2

26:Crystal Lake - The Sign

日本、東京のバンドです。
持ち前の作曲センスに
2014年近代国産メタルコアのカリスマボーカル
Ryo Kinoshita氏を迎え新体制となりました。
冷たく輝いたリフセンスはまさにクリスタルレイクを体現していると言えるでしょう。
Crystal Lakeの真骨頂でありヘヴィメタル的リードの良さ、ハードコア的ブルータリティ、エモーションなギターのクリーンが完成度がMAXな状態で封じ込められた作品です。まさにモダンな正統派メタルコアのマスターピースです。
耳残りするフックの効いたボーカルワークも水晶湖へ“Take Me Under”される所以ですね。

27:Currents - The Place I Feel Safest

アメリカ、コネチカット州のバンドです。
モダンプログレッシヴメタルコアの新鋭ですね。
シンボルの三日月に髑髏は既視感を覚えるメタルファンも多いのではないでしょうか?
このバンドの一番の持ち味は、ブルータルさ、速さ、刻み、複雑な曲展開、エモーショナルな泣きとサビ、全てが高次元でまとまっているところでしょう。王道の履修を一通り終えた後で聴けばきっと全身にCurrentが走ります。

28:Dead by April - Dead by April

スウェーデンのバンドです。
スウェーデンと言えばメロデスのメッカですよね。POPS的なメロディーラインが素晴らしくキャッチーなバンドです。
そしてそのメロディーラインが、全くバンド内で被っていないのもすごいところです。
あのバンドにはこういう感じの歌メロがあるよな〜」というのが一般的なセオリーであり、同時にそれがバンドの持ち味と言えます。
しかし、Dead by Aprilは毎回彼らの楽曲内で被っていない、最高の歌メロが入ってきます。このアルバムは神曲だらけなので是非ご一聴を。

29:Deadlock - Wolves

ドイツのバンドです。
王道のジャーマンさとヒロイックさ+シンセサウンドが厨二心をくすぐります。優しく心地良い声質を持つクリーンボーカル、Sabine Schererが加入してから人気を獲得したイメージがあります。
このアルバムは上の世代のメタルファンにも刺さる一枚かと思うので、お父さん世代のメタルファンにメタルコアを勧める時などに良いかもしれませんね。

30:The Devil Wears Prada - With Roots Above And Branches Below

アメリカ、オハイオ州のバンドです。
メタルコア第2世代のパイオニア的存在ですね。
スクリーモとメタルコアのハイブリッドサウンドは全世界のキッズを釘付けにしました。
使用する電子音もシアトリカルで、当時流行っていたオートチューン系バンドとは一線を画す存在でした。電子音のシアトリカルさはゲームのバイオハザード感があります。チャラいと言うよりは冷たく、暗いです。
スクリーモ好きだけど、メタルコアは…
メタルコアは好きだけど、スクリーモは…
って人はプラダを着た悪魔に魂を売ってみるのも良いかもしれません。

31:Dream On Dreamer - Heartbound

オーストラリアのバンドです。
当時の時系列から考えるとオーストラリアでこのバンドが生まれたのはちょっと意外でした。
初期はこの手の電子音バンドには珍しくギターの泣きが頻出するので、叙情系ファンにもお勧めできる一枚となっております。
ガラスが割れると大体名曲になる説。あとに落ちる系(~fall)のタイトル。

32:Erra - Impulse

アメリカ、アラバマ州のバンドです。
バビロニア神話の神であり、プログレッシヴメタルコアの唯一神でもあります。
楽器隊のタイトなユニゾンパートと、突き抜けるエモーショナルなクリーンボーカルはオリジナリティーの塊です。それ故か、その後Erraみたいなバンドが世界各地で量産されました。しかし、どのバンドもErra程ステキではありません。
Djentにサビの概念を上手く取り入れたという点が一気に人気を博した理由でもあるのではないでしょうか。
こういうスタイルのプログレッシヴメタルコアがお好きな方はVeil of MayaMatriarchもとてもおすすめです。
ちなみにDjent系のバンドのサビのメロディーがテクニカルすぎて全く覚えられないのは僕らだけですか?(笑)

33:Famous Last Words - Two-Faced Charade

アメリカ、ミシガン州のバンドです。
The Devil Wears Prada × Crown the Empireといった感じのバンド。
ゴシカルみの強い楽曲が多いですが速い曲が多く、リフモノの曲も存在する部分がオリジナリティーといったところでしょう。
クリーンボーカルの癖は割と強めなので好みは別れそうですが、シアトリカルな世界観が好みの方はマストチェックです。

34:Fit For A King - Creation/Destruction

アメリカ、テキサス州のバンドです。
デスコアにも通ずるブルータルさとニューメタルチックなミドルテンポのグルーヴが癖になります。
かと思えばキャッチーなクリーンボーカルが入ったり、ギターの泣きが入ったり、疾走感満載の曲があったりと、アルバム内でも曲のバラつきが多いバンドとも言えるかもしれません。
最近の作品ではボーカルワークにも幅が広がり、ギャングスタイルのクリーンボーカルなどを使いこなす様になってきたので、次の作品辺りでもっとスタジアムロック寄りの楽曲が増えそうですね。メタルコア初心者にオススメなバンドです。

35:For The Fallen Dreams - Changes

アメリカ、ミシガン州のバンドです。
こちらもハードコア寄りなメタルコアバンドになります。
何と言ってもギターのメロディが秀逸です。美しい。ギターのメロですが歌えます。特にこのアルバムは号泣必須の泣きメロが満載なので叙情好きは必聴です。
そしてモッシュパートのリズムは独特の心地よさがあります。
他のアルバムだとRelentless、Heavy Heartsも神盤ですので是非チェックしてみて下さい。

36:For Today - Fight the Silence

アメリカ、アイオワ州のバンドです。
初期はピロピロしたギターが特徴的でしたが3rdアルバムBreaker辺りから影を潜め、ブルータルさとメロディックさの同居するモダンなサウンドへ。
今回ご紹介している5thアルバムFight the Silenceはやや流行りに乗ってポストハードコア的なニュアンスもあります。
ただ彼らのブレイクダウンは爆風を感じるレベルで爆発してるんですよね。
筋トレが捗りそうです。

37:The Ghost Inside - Returners

アメリカ、カルフォルニアのバンドです。
我らがTGIです。メロディックハードコアの雄ですね。
彼らのポジティブなパワーにはいつも元気を貰えます。
2014年のトレーラー衝突事故という悲劇を乗り越えReturnした彼らですが、今後の更なる飛躍を願っております。
彼らに関しては動画沢山作ってるので是非そちらをご覧ください!
TG愛が爆発してます(笑)

38:Gideon - Milestone

アメリカ、アラバマ州のバンドです。
ゴリゴリのハードコアサウンドとメタリックな要素、泣きにDjentyさ…と様々な要素を取り入れ独自のサウンドを作り上げてきたバンド。
モチっとしたブレイクダウンとDjent由来の音抜きが絶妙に癖になります。
お母さん放蕩息子でごめんなさい…僕やっぱりメタルコアが好きだよ。

39:Graupel - Bereavement

日本、東京のバンドです。
速度超過で取り締まられるレベル。リフと高速ドラムもさることながら刻みも超高速です。
とにかく一切のダレが無いバンドです。至高のエクストリームミュージックですね。やりすぎでございます。
I Killed The Prom QueenParkway Driveなどの正統派メタルコアをモダンにブラッシュアップしたサウンドと言えると思います。
まさにメタルコアジャスティス!!

40:Haste the Day - Attack of the Wolf King

アメリカ、インディアナ州のバンドです。
王道なメタルコアサウンドにエモいサビと疾走感は他に類を見ないセンス。
バッキングのギターのフレージングが神なんですよね。
何より速い曲が多く、狼の攻撃さながらなリフの嵐に襲われるでしょう。

41:Heartist - Nothing You Didn't Deserve (EP)

アメリカ、カリフォルニア州のバンドです。
登場後すぐにRoadrunnerと契約した若手期待のホープだったのですが、メンバー脱退などの変遷もあり恵まれなかったバンド。
アメリカンロックなクリーンボーカルと絶叫系スクリームを使いこなすのが特徴で、今回紹介しているEPは何とも被らない独特なオリジナリティーを出し切った作品と言えるでしょう。

42:Heaven Shall Burn - Iconoclast

ドイツのバンドです。
独産メタルコアゴッドですね。
ツーバス連打とリフの嵐、そして音圧で全て叩き潰されます。
ハードコア由来のノリやすさとパワーとスピードは、まさにメタルコア界のタイガー戦車とも言えるでしょう。
その音塊の圧倒的破壊力は、全てをただの肉塊にしてくれます。無慈悲。

43:Her Name In Blood - Decadence

日本のバンドです。
メタルコアかは少し怪しいかもしれませんがInvisible Wounds、Confusion、The Heartless Rainあたりはかなりメタルコアかと思いますので紹介させて頂きます。
リフにエモーショナルなニュアンスがあるのも良いですよね。
ボーカルワークに中毒性があります。何故か一緒にスクリームしたくなるフレーズが満載です。

44:Hopes Die Last - Trust No One

イタリアのバンドです。
Underoath 由来のエモーションを軸に、ダブステップや近代の電子音のセンスを積極的に取り入れたのが唯一無二でした。#12:Keep Your Hands Offはまさにそういう曲です。
クリーンボーカルのメロディセンスは、他とも一線を画しており、聖なる地バチカン出身の彼らを表すアイコンとも言えるでしょう。ちなみにバチカン出身というの彼らのジョーク(嘘)らしいです。

45:Ice Nine Kills - The Silver Scream

アメリカ、マサチューセッツ州のバンドです。
前作が小説からのインスピレーションでしたが、今作はホラー映画からのインスピレーションによる作曲を行っています。
シアトリカル…というよりもはやシアターコアといった形容も一部でされているようです。
アメリカンナイトメアにはエルム街の悪夢で出てきた数え歌なんかも使われています。“エルム街ブレイクダウン”は必聴。

46:If I Were You - Life After Death

アメリカ、NYのバンドです。
2期世代ポストハードコア/メタルコアのハイブリッドスタイルの一種の完成形とも言えるでしょう。常に安定したクオリティでリリースしてくれるので安心保障ですね。
ただ通して聴くと少し食傷気味かもしれません。
全作品が素晴らしいバンドなので、是非箸を休めながら聴いてほしいですね。

47:I Killed The Prom Queen - Music for the Recently Deceased

オーストラリアのバンドです。
積極的な活動時期が非常に短いバンドですが、リリースしている作品は全て神版です。
当時は急速落下するブレイクダウン、“ビッグブレイクダウン”なんて呼び方もされていました。
オーストラリアの青空のような突き抜けた明るいリフが特徴ですね。
その後のメタルコアバンドやデスコアバンドにも影響も大きかった事から、未だに神格化され続けているバンドです。Say Goodbyeはメタルコア史に名を刻む名曲です。

48:Imminence - Turn The Light On

スウェーデンのバンドです。
初期からはいわゆるメタルコアさは減退してしまいましたが、お国柄か他とは被らない独自性みたいなものは持ち合わせている印象。(スウェーデンには独創性豊かなバンドが数多く存在します。)
やはりガチな刻みが多いのは“唯一神メシュガー”様のお膝元だからなのか。
何よりのオリジナリティーはボーカルがヴァイオリン弾いちゃうところでしょう。
それでもクラシカルになりすぎず、何処かインテリジェンスを感じさせるのも彼らの大きな特徴と言えるでしょう。とにかくオシャレ。女子大生におすすめです。

49:InDirections - Clockworks

アメリカ、テキサス州のバンドです。
この時期のテキサスはこの手のチャグ系バンドが量産されていたわりに、どのバンドもそれなりにオリジナリティーがあって非常に良かったんですよね。
地方でのシーンの盛り上がりがあると、そこに土壌が出来る現象もまた面白いと思います。
Fit For A King辺りが好きな方はハマりそうですね。
クオリティが高かっただけにアルバム一枚で消えてしまったのは残念です。Woe, Is MeGenesisが好きな人は必聴です。

50:In Fear And Faith - In Fear And Faith

アメリカ、カリフォルニア州のバンドです。
どちらかと言うとエクスペリメンタルなスクリーモ寄りの音楽性だったのが、こちらの作品からはポストハードコア寄りなサウンドへ。
意外とスクリーム少ないんですよね。その辺りは好みが分かれるかもしれませんが、クラシカル要素との融合は素晴らしいの一言です。

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