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ニコ・ファーブラー♯1

幼き王子は問うた。
「我らはなぜピンク色の肌をしているの?」

これに王は応える。
「神様からの贈り物さ」
「そうなんだ。凄い事だね。なぜあそこ国は肌がピンク色なの?」
「彼らはこの世界を救った、平和に導いたお国だ。神はそれを認めた」
「なぜ我らはハートを?」
「我らは心を笑顔にできる者だからだ」

この話を聞いて、王子は成長する。世界は王子が知らない事だらけだ。

これは古の物語。

────────── 15年後

ハート王国、若き王様は思った。

もっと世界が見たい。王様は王の冠を脱ぎ捨て、この王国から突如居なくなった。ハート王国では大騒ぎ。

兵士たちは慌てる。あまりにも見つからないので代わりの者が代理を務める。これは国民の誰にも気づかれてはいけないのだ。兵士たちは王様の行方を追うことにした。ハート王国は古くから犬を神として崇める、炎の国。王族の背中には犬の肉球の紋章が刻まれてある。

兵士はそれを頼りに、王様を探すことになる。顔はもちろんわかるが、兵士全員知っている訳では無い。
知っているのは1部の上の人たちだからだ。

これはまずい、早く見つけなれば。



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