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ギタリスト的夏の自由研究 4 VA-05 ADJとVA-05 Mk-Ⅱの比較

こんにちは。
機材オタク、瀬田コルネです。

今回はタイトルにある通り、Vital Audioさんのパワーサプライ、VA-05シリーズの比較をする記事になります。


間違い探しか?

VA-05 ADJ (以下ADJ)の方が古く、VA-05 Mk-Ⅱ(以下Mk2)の方が新しい商品になります。

Mk2について公式サイトを見ると、

VA-05 MkII は、前モデル VA-05 ADJ の小型/ 5 ポートという基本仕様はそのままに、各ポートにトランスフォーマーを追加することでアイソレーションを強化。さらに保護回路の見直しにより過負荷時や発熱時の本体保護も強化されています。

公式サイト、製品概要より

という事が書いてあります。


「いや分からん。どう違うんだ」
私の第一の感想です。
トランスフォーマーが変わったらどう変わるんでしょうか。
アイソレーションが強化されたって事はデジアナ混合時のノイズとか減るんでしょうか。
というか一番大事な音の違いはあるのでしょうか。

気になりますね。夜しか眠れません。
という訳で調べましょう。


と、その前にちょっとだけ、製品の性能以外の比較もします。

付属のアダプター。

付属のアダプターに関しては二つとも同じ型番・仕様ですね。
同じものを使えるのが確認出来たので、今回の実験では古い方のアダプターを使い回します。



裏側。

電圧切り替え時の最大消費電流が明記されるようになりました。
分かりやすくなってグッドです。というかこれまで、「電圧変えられます!」は書いてあっても「それに伴って最大消費電流が下がります」って書いてあるメーカー、なかったと思うんですよね。それも書いてよ。
昇圧した時の音の違いも調べたいので、今回はそれも調べました。


また、ADJの方は家で普段使っているので、多少の経年劣化はあるかと思います。あらかじめご了承ください。

では本題。音の違いですよ。細かい仕様がどうとか調べるよりもここが一番大事ですからね。

今回はとりあえず
・アンシミュだけ
・アンシミュとリバーブ (デジタル)
・アンシミュとリバーブ (デジタル)と歪み (18Vで使用)
の3つを比べました。


アンシミュ・Simplifier。マーシャルタイプを使用。
リバーブ・R1。今回はホールタイプを使用。


歪み・OCD。18V出力の確認に使用。

リバーブに関してはアンシミュのセンドリターンに入れてます。

パワーサプライ毎に、3種類の音で同じフレーズを弾きました。

続いて結果を貼ります。



どうでしょうか。
違う…と言われれば違うような気はしますけども。
強いて言うなら…………全体的に、特に18Vの時、きもーちMk2の方がスッキリした感じになってる気がします。気持ちハイが出てる気がしますね。
でっかいアンプに繋いだらまた違うかもしれませんね。いや、変わるか分かんないですが。

また、リバーブの音質やノイズについてですが、元々特段ノイズが強く出ている訳でもないので…正直そこに関しては分からないですね。
誤差……ですかね……。

動画には出てないところですが、本体の発熱は本当にMk2の方が抑えられてましたね。
安心感。

うーん……そう…ですね…個人的な結論としては
「まあどっち買ってもいいと思うけど、どうせなら新しい方にしとこうぜ」
ってとこでしょうか。
音が(そんなに)変わらないので、逆に「音質に関わるところは前々からこの価格帯で出来る限りの事はしていた」とも言えます。
それを思うとわざわざ古い方を選ぶ、というメリットは値段ぐらいですかね。多少は安いと思いますし。

先ほども書いた通り、パワーサプライ本体の発熱が抑えられる、ってところが一番大きい変更点な気がします。
やっぱり熱を持つと「大丈夫かな」って不安になりますからね。
この『多少の不安』を取り除けるのであれば、個人的には新しい方を買うと思います。
ですがまあ、「わざわざ新しい方を買い足す」まではやらなくてもよいのでは?とも思います。

コレからボード組むぜ!という方には新しい方を買ってもらうもよし、値段目当てで古い方を買ってもらうもよし、ですね。
これからボード組む方にオススメです。


と、言ったところで本日は以上です。
That's all!

それでは、これを読んだ皆様がより良い機材に巡り会えますように。


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