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ダミアン浜田陛下に謁見する

先般の日曜日(7月31日)、聖飢魔IIの創始者にして地獄の大魔王、ダミアン浜田陛下のバンド Damian Hamada's Creatures(D. H. C.)のライブに行ってきました。

ダミアン浜田陛下については、以前の記事でも少し言及したことがありますが、聖飢魔IIがメジャーデビューする直前に脱退して、故郷で高校教師を35年務め、退職後に10万57歳という世界最高齢で、D. H. C.を結成してメジャーデビューを果たしたという、あまりに異色の経歴を持つ御方です。

私は、こういう紆余曲折というか、回り道というか、遅咲きというかわかりませんが、異色の経歴を持つ人物(陛下の場合は悪魔ですが)にシンパシーを非常に感じるので、D. H. C.の発表のニュースを知ってからは陛下の動きをウォッチし、大聖典(CD)3枚も発表後すぐに聴き込み、そして今回ついにライブチケットを購入して、陛下を謁見する機会を得ることができたのでした。

渋谷の道玄坂にあるライブ会場はほぼ満杯でした。ライブの様子自体はすでに以下のようなレポートがあるので、あえて私から書かなくても良いかと思います。レポートにある陛下の「死語責め」は笑いました。

ただ、私として印象深かったところを2つ書くと、一つは陛下のMCがとても学校の先生ぽかったことでした。例えば「私を直接観たのがこのライブで初めての人、手を上げて」と呼びかけて、ステージを往復し、手を上げている観客を探す様子なんかは、学校の授業の動きそのものでした。いくら悪魔の姿となっても、世を忍ぶ仮の姿での活動の影響は消せるものではないようです。

もう一つは、陛下のギタープレイです。陛下は稀に聖飢魔IIのライブに降臨することがあったようで、下記の動画は信者の前に初めてその姿を顕現した時のものですが、とても高校教師とは思えないようなカリスマ性を発揮していて、この動画を初めて観た私は度肝を抜かれました。

私もギターを延べ10年ほど弾いていたので(現在は休止)、ギターで個性を出すというのは非常に難しいことはよくわかっているつもりですが、今回のD. H. C.のライブにおける陛下のギタープレイも、聴いただけで誰が弾いているのかがわかるような、非常に印象深いものでした。

決して速弾き等高度なテクニックを使っている訳ではないのに、弾いている一音一音に明確な意志が乗っている。作曲者だからこそ、それぞれ音の意味をしっかりと意識して弾けるのだろうと感じました。

もちろん陛下の演奏だけでなく、力強いボーカルと超テクニカルな各メンバの演奏も素晴らしいものでした。特に、バックボーカルのローズ(金属恵比須の稲益宏美氏)が鞭を振り回して踊り、妖しくコーラスを重ねているところが、このバンドの個性を際立たせている大きなポイントと感じました。

私も陛下直々に洗脳され、ライブ会場を後にし、外気の暑さも感じぬままに渋谷の道玄坂を下って帰途につき、興奮冷めやらぬまま翌日からの仕事に備えて寝ました。

それから胃痛と発熱が始まり、数日後に胆石症で入院騒ぎとなりました。悪魔の超音波で胆石が急激に巨大化したのかはわかりませんが、悪魔の洗脳教育に耐えるためには強靭で健やかな身体が必要というのは確かなようです。


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