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会社説明会では話さない新卒採用の真実

今週は一泊二日で福岡にある専門学校3校へWEBTOONクリエイターの24年度新卒採用説明会へと伺ってきました。昨日は昨日で、代々木アニメーション学院さんでオフライン/オンラインのハイブリッド型で説明会を行いました。ここ最近はオンライン説明会が続いていたので、対面での説明会は学生の皆さんのリアクションも見えて楽しいです。

ナンバーナインでは昨年から新卒採用の強化を行っており、2年目の今年はおかげさまでエントリー数も800名を超えました。説明会の参加者を含めると1500名以上の学生さんたちが何らかの形でナンバーナインに興味を持ってくれていることになります。

ありがたいことにすでに総合職の1次募集枠は満枠となっており、クリエイター職も残り2名の採用を残すのみ。引き続き、未来のWEBTOONクリエイターを探しに様々な専門学校へお話をしにいけたらと思っています。

話を会社説明会に戻します。僕が新卒採用説明会で心がけているのは、とにかくナンバーナインのMission / Vision / Value(以下、MVV)に共感してもらって、ワクワクしてもらうこと。そのためには、「なぜこの会社をやっているのか」「なぜこの事業をやっているのか」「何を目指しているのか」といった会社の存在意義や動機の部分を知ってもらうことが大切です。

新卒採用説明会で出会った学生さんたちのほとんどは、残念ながら採用枠の関係でナンバーナインの新卒として働くことができません。それでも、この説明会をきっかけにナンバーナインのファンになってもらいたい。それは、漫画好きの方で僕たちのMVVに共感してくれれば、長い人生において必ずどこかで何らかの形でご一緒する機会を作れると思うからです。

だからこそ、やっている事業以上に、僕自身の声でナンバーナインのMVVをしっかり皆さんに届けることの重要性を感じています。

質問してくれた学生さんに対してなぜ厳しい声をかけるのか

そしてもう一つ、僕が説明会において大切にしているのは説明会終了後の時間。質疑応答やポートフォリオ添削、個別質問の時間です。

説明会というものは、一人対複数人の形式で行われる性質上、対話をすることが簡単ではありません。しかし、質疑応答の時間は、一人対一人の対話の時間です。加えて、説明会を聞いた上で質問をしてくれるということは、受け取った情報に加えて能動的に「気になること」や「知りたい情報」が出てきたということ。ナンバーナインのことをもっと知りたいと思ってくれている証拠です。

上述の通り、僕が説明会でお話しする内容はできるだけワクワクするような、初めてナンバーナインを知った人たちが興味を持っていただけるようなお話をします。裏を返すと、厳しい話はあまりしません。しかし、一歩踏み出して質問をしてくれる学生さんたちに対しては、その姿勢に敬意と感謝を表して誠実に話をしたいと思っています。そうすると、自然と厳しい話が出てくることがあります。

とある専門学校での説明会のあと、一人の学生さんが「WEBTOON編集者になりたいけどいまからやっておいた方がいいことはありますか?」と尋ねてきました。

僕は、「とりあえずLINEマンガやピッコマのランキングTOP100を片っ端から読むといいよ」と伝えました。加えて、「ただ読むだけだと対した差別化にならないから、一つ一つの作品の1-4話までの各話の構成を自分なりに分析して言語化して、自分ならどうするかを仮説立てて考えてみるといいですよ」とも伝えました。

要は、とにかく量をこなそう、ということです。

こうしたことをお伝えしても、きっと多くの学生さんたちはその通りのことをやりません。しかし、ナンバーナインは、日本発の世界でヒットを生み出すWEBTOONスタジオを目指しているのです。生半可な努力で世界でヒット作を排出するなんてできるわけがない。なら、誰よりも多くのコンテンツに触れるとか、研究をするところから始めればよいのです。

「速いやつは最初から速い」

先日、サイバーコネクトツーの代表・松山さんが以前こんなツイートでちょっと炎上していました。

僕はこれを見て、たしかにその通りだなぁと思ったし、ナンバーナインのWEBTOON編集者にも同じことが当てはまるなとも思いました。

サイバーコネクトツーは「面白いゲームソフトを作る」ことを目指し、“もっと面白いものを”“もっと斬新なものを”“もっと楽しませるものを”という姿勢でゲーム開発に取り組んでいます。そのためには常に最新のゲームにアンテナを張っている必要がある。だから、最新のコンシューマーゲーム機を持っていない人はお話にならない、と言っている。

松山さんは往々にして言葉足らずな部分があるため誤解されることが少なくありません。いや、むしろ細かく説明するつもりもないのだと思います。面白いゲームソフトを生み出すための目線を落としたくないから。

Twitter上での反発は、サイバーコネクトツーが本気で目指している世界に共感し、サイバーコネクトツーで働きたいと思っている学生じゃない。要は松山さんが求めている人ではない人たちからの声がほとんどだと、松山さんは高をくくっているのだと感じました。

半端ではない目標を掲げるなら、半端ではない覚悟と努力が必要。僕も、個別に質問してくれた方にはそういう話をするようにしています。それが質問してくれている方への精一杯の誠実な返答だと思うからです。

僕の大好きな南勝久さんの『ナニワトモアレ』という漫画に登場するヒロちゃんが、大阪環状線を暴走する環状レーシングチームにおいても「速いやつは最初から速い」と言っていました。

WEBTOON編集者になりたいという学生も最近は増えてきましたが、その中でWEBTOONを読んでいない学生が意外と多いことに驚きます。

そんな中で内定を出したWEBTOON編集者志望の学生は、すでにたくさんのWEBTOON作品を読んでいました。最終面接では、「本気でWEBTOON編集者になるために、もう一度これまで読んだWEBTOONを分析思考を持って読み返します」と自ら宣言していました。

言われる前にすでに何をすべきか自分なりに考えて行動する人たちは、やはり覚悟と気持ちの部分で他の人たちより抜きん出ています。

好きこそものの上手なれとはよく言ったものですが、松山さんの「面白いゲームを生み出すために最新ゲーム機を持っているべき」という話やヒロちゃんの「速いやつは最初から速い」という言葉も、似た意味を持っているように感じます。

熱意のある学生さんたちとお会いして少し熱がこもってしまいましたが、ナンバーナインは真剣に大ヒットWEBTOONをつくる覚悟でいます。この想いに共鳴してくれる学生さんたちとお会いするためにも、これからも会社説明会を積極的に行っていきたいと思います。

次は大阪・名古屋エリアに伺えたらいいなぁ。

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