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森林農業(Agroforestry)

シェイド・グロウン(Shade-grown)とも呼ばれる。コーヒー豆の栽培において、自然の生態系をできるだけ壊さないように、熱帯林の中でコーヒーを栽培する方法だ。豊かな森の中でコーヒーの木を育てるため、さまざまな種類の背の高い植物が生い茂り、コーヒーの木の上で自然の天蓋ができる。これによって、コーヒーが太陽にさらされることなく、木陰の中で育つ。
この方法だと、石油由来の資源を使わなくても土壌が豊かに保たれ、多様な生物が繁栄する。また植物が光合成をして成長する過程で大気中からCO2を吸収し、それを根を通して土壌に戻す炭素隔離が起こる。生産の過程で吸収されるCO2の量が排出量を上回る「カーボンポジティブ」が実現できる。さらに農園で働く人々を自然災害から守り、営む農業そのものを順応性の高いものにしてくれる。

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