男女の友情が、成立しないことはないと思います。

しかし、それは、かなり難しいことではないでしょうか。

ふたりが、互いに、友情を大切にしたいと
継続して願い続けた場合のみ成立するでしょう。

夫は、男女関係において、自制心のある人です。
夫婦の関係を大切に思っている人です。

夫には、幼馴染がおります。
還暦を過ぎて、同窓会の通知が届きました。
以来、近くに住む一人の女性から、
同窓会場への往復に、夫の車へ同乗することを
毎回頼まれるようになり、夫の携帯電話へ直接連絡が
届くようになりました。

夫は、男女の友情を大切にしたいと思っておりました。
私も夫を信頼しておりました。

しかし、ある時、夫の車の助手席に座っている時、
カーナビのハンズフリーで、その女性の声を聞くことになりました。

優しく女らしく甘える声に、私は、たまらない気持ちになりました。

夫が言うように、「近くに住んでいるのだから、一緒に乗って行っても
同級生なんだから、なんら問題がない」とは、私には、とても思えません。

友達なら友達らしく、自然体で話してほしいと思います。

妻の私の思い込みもあるでしょうが。

幼馴染の二人が、純粋な気持ちでいたとしても、
互いの配偶者の感情もあると思います。

私は、夫に、自分の気持ちを伝えました。
決してじょうずに伝えられた訳ではありません。
かなり攻撃的になりました。
退行の防衛機制です。

素直に自分の気持ちが伝えられるようになりたいと
「内的対象関係」を学ぶ機会になりました。