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学びの証

2018年、公認心理師の受験勉強の時から、集めはじめた、使用済みボールペンの芯。
頑張った自分が、目に見える形でそこにある。

中学2年生の時に、学ぶ楽しさを知って、数学のノートを3冊ずつ束ねて使っていた。卒業の頃には、その束が増えて、何十冊にもなった。高校受験の時の、目に見えるお守りとなった。

高校の数学は、中学の数学とは格段に難しくなり、いま一度あのノートの束を見て元気を出そうと、押し入れの中を探していた。

そこで母が話した内容は、母のパート先で、私より一つ下の学年に、娘さんがおられる仕事仲間がいた。新年度の保護者会で、先生が、昨年の卒業生の中に、急激に成績が伸びた生徒がいると、どうやら私の話が出たそうだ。母は、私の数学のノートの束を全部、仲間の方に渡してしまったらしい。

「どうして自分に、ひと言、話してくれなかったのか」と母を責めた。
母は、「お前はケチだから、話したらどうせだめって言うでしょ」と。



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