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【コスモ女子勉強会】星空体験プロデューサーが語る!星空の楽しみ方と感動体験

2022年7月19日に、コスモ女子オンラインイベントを開催しました。

今回のイベントは講師にイワシロアヤカ氏をお招きしました。
イワシロ氏は、星や宇宙をテーマとした体験を提供する「sorashiro (ソラシロ)」という団体を立ち上げられ、星空体験プロデューサーという、星空に関するイベントプランナーとして活動されています。
これまでにも、子どもから大人まで楽しめる星空観察会やワークショップなど、さまざまなイベントの開催をされています。

今回はイワシロ氏から、これまでのキャリアのお話、夏の星空の楽しみ方や観察スポットの探し方などをお話しいただきました。


イワシロ氏が星空体験プロデューサーになるまでの経緯

イワシロ氏が宇宙に興味を持ったきっかけは、子どものころにキャンプで偶然流れ星を目撃したことだそうで、その時に「星ってふしぎだな」と思ったことを覚えているとお話しされていました。
星に興味を持ってからは、ご両親に望遠鏡を買ってもらい、天体観測をするために近所の公園に行ったりなどしていたそうです。

その後、大人になったイワシロ氏は望遠鏡メーカーの広報の仕事に就きます。キャンプイベント等で子ども達を相手に夜空の魅力について教えている中で、次第に「星空の魅力を多くの人に共有していきたい」という想いが強くなっていったそうです。

▲イワシロ氏が星空体験プロデューサーになるまでのキャリア(コスモ女子撮影)

その後、結婚を機に退社し、高知県へと移り住みます。
海外を旅したり、別の仕事に就いたりしたものの、やっぱり星に関わる仕事をしたいと思ったイワシロ氏は開業を決意し、高知県の自治体による起業支援プログラムに参加します。
現在では星空体験プロデューサーとして、星空観察会やワークショップといったイベントを開催し、子どもや星をこれから知っていく人に体験を通して夜空や星の魅力を伝えるお仕事をされています。

自分が本当にやりたいことは何かを常に考え、とにかく動くことが大切だとイワシロ氏は語ります。
キャリアをもう少し詳しく知りたいという方はこちらの記事も合わせてご覧になってください!
イワシロ氏のキャリアは以前、コスモ女子のプロジェクトのひとつである「宇宙のお仕事図鑑」の活動で取材させていただいたものを記事化したものです。
https://note.com/cosmosgirl/n/nc2513e41b67c?magazine_key=m2c1a512eb151

▲イワシロ氏は星空体験プロデューサーとしてさまざまな資格や肩書きをお持ちです(コスモ女子撮影)


イワシロ氏の考える星空体験の魅力とは?

星空体験の魅力は「五感を通して星を楽しめる点にある」とイワシロ氏は語ります。
例えば夏に天体観測をすると

星を「目」で見て
夏の夜の温度を「肌」で感じ
虫が鳴いたり風が吹く音を「耳」で聞く

ことができます。

夏の天体観測は「自分の体すべてで、夜空を感じること」ができる絶好の機会なのだそうです。

▲星空体験とは?の説明 さまざまな方法で星を楽しめる(コスモ女子撮影)

「なんといっても星との出会いが魅力だ」
とイワシロ氏は続けて天体観測の良さを伝えてくださいました。

星が見えるということは「星と自分の間に光を遮るものがない」という状態です。
例えば、夏の大三角形をつくる星のひとつ、デネブは1400光年と遠くにある星ですので、わたしたちはデネブが1400年も前に発した光を見ています。
人の寿命よりずっと長い時間をかけて宇宙を飛び続けてようやく届くくらい、ものすごく遠くにある星が発した光を、わたしたちは自分の目で直接見ているのです。
わたしはその壮大さや星の光を目にする奇跡にロマンを感じずにはいられません。

さらに、星々のきらめきは地球に住む全ての人が等しく見ることができます。地域による見え方の違いはあるかも知れませんが、今この瞬間も世界のどこかで星空に感動している人がいると考えると、なんだかロマンチックに感じませんか?
ロマンチックな説明にこころ惹かれたのは勿論、本当にたのしそうに天体観測の魅力をかたるイワシロ氏の姿を見て、わたしも星空を眺めたくなりました。

▲天体観測の魅力を語るイワシロ氏(コスモ女子撮影)

そして、知識を加えることで人々の感動や体験はより深いものになる、とイワシロ氏は語ります。
今見ている星の距離を知ったり、自分の星座を探したり、星ごとの色の違いを知ってを見比べてみたり、天体観測中にささいなことでも星の事を少し知るだけで、漠然と星を眺めるよりずっとおもしろくなるそうです。

イワシロ氏は体験という、その人だけの財産を大切にしています。
ひとりひとりに思い出に残る財産を配る、とてもすてきな仕事ですね。

▲知識が体験をよりおもしろくする(コスモ女子撮影)


天体観測実践編!

天体観測をするときに大切になるのは、観測する場所です。
今回は実践編として、イワシロ氏に天体観測をする場所探しのやり方を教えてもらいました!場所を探す際は、まずLight pollution map (光害マップ)を利用します。光害マップとは、夜の明るさを確認できる地図です。
黄色で示す場所では天の川がなんとなく見えるくらい、緑で十分な星空が楽しめ、青やグレーの場所では満天の星が見えるそうです。

自分の住まいの近くにある、暗そうな場所を選択し、その場所の「SQM」(空の暗さを表す数値)を確認してみましょう。SQMが都心部では17くらい、漆黒の闇だと最高値の22で、SQM値が高くなるほど星が非常にきれいに見える暗さとなるので、天体観測する場所としておすすめだそうです。

▲イワシロ氏が近くにお住まいの高知空港を例として「SQM」と空の暗さを説明している様子(コスモ女子撮影)

注意点として、その場所が安全にアクセスできる場所であるかを確認することが大切です。
また、天体観測する候補となる場所の周辺にある施設を確認することも大切です。

イワシロ氏がおすすめするのは海沿いのキャンプ場や、高原の公園など。アクセスや治安の問題が少なく、SQMが高い場所が多いそうです。
まずはこういった場所から探してみると見つかりやすいかもしれませんね。

ぜひ、自分だけの天体観測スポットを探し星空を体験してみてください!

天体観測を楽しむための持ち物などはイワシロ氏のnoteもご参考に。
https://note.com/pequod_crews/n/n44dd72c9a805
https://note.com/pequod_crews/n/ncc69681e2853


まとめ

▲最後は恒例の「C」マークで記念撮影(コスモ女子撮影)

その後は参加された方からイワシロ氏への質問タイムの後、イベントは終了していきました。
講師をされたイワシロ氏は終始明るくハツラツとしていて、知識と共に元気を分けてもらえるような機会となりました。
わたしもおもわず友人を誘って星を見に行きたくなるような時間でした。
コスモ女子は、今回のような勉強会を通して、宇宙や星がもっと好きになる機会や、宇宙を仕事にしている方と話す機会を提供していきます。

興味を持たれた方はぜひ、公式LINEやSNSを通してご連絡ください!
一緒に活動できることを楽しみにしています!


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