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箕輪編集室コミュニティデザインチームを0から立ち上げた話【6】

立ち上げフェーズから分散フェーズへの舵取り

前回のお話

10月。平成最後の年末が近づいてきた。
これはコミュニティデザインチームのリーダーを卒業する時期が迫ってきていることも意味していた。

リーダーに指名されてからというものとにかく熱量高く行動し続けていた。
行動し続けたから熱量が高まったのかもしれない。
チーム内のコメントにはすべて対応した。プロジェクトを何個も走らせた。
コアメンバーも生まれた。箕輪編集室というコミュニティの中でも存在感を出し始めた。
中心にいながら行動し続けることがチームを盛り上げるために必要不可欠なことであると考えていたからだ。
そしてそれは間違っていなかったということを確信した。立ち上げフェーズではリーダーが一番熱量高く行動することでチームに熱が広がっていく。


そんな中、自分の役目の終わりが見え始めると、このまま自分がいなくなったときにチームはどうなるだろうかということを気にかけるようになった。
自分がいなければ機能しないチームのままリーダーを卒業するわけにはいかない。
後のことを何も考えず後任のリーダーに任せることももちろんできる。
が、自分の手を離れた後も誰かの居場所となるようなチームでい続けて欲しい。
そんな想いから今まで自分の手で行ってきたことを、熱量をなるべく落とさずにコアメンバーに渡していくことを模索し始めた。

渡し方も中途半端に指示するのであれば相手が受け身になってしまう気がした。プロジェクトごとまるっと一任した。
自分ごと化してもらうためには権限移譲しつつ自由にやってもらうのが良いのでないかという仮説のもとの決断だった。
自分もコミュニティデザインチームのリーダーという権限を与えられて、その中で自由にやらせてもらえたことが自分のやりがいにつながっていたから。

遠くから見守るが口は出さない
助けを求められた時だけ対応する

これを自分の中での決まりごととし、自分が一番熱量高く引っ張る立ち上げフェーズから熱の広がりを見守る分散フェーズに入っていった。

とにかく見守ることだけに徹した。
と言いつつも、プロジェクトの進捗が芳しくなかったり、プロジェクトメンバーを上手く巻き込めていなかったりする姿を目の当たりにすると、どうしても手を差し伸べてしまいたくなる衝動に何度も駆られた。

手を差し伸べるのは簡単だ。

ただ自分がリーダーというポジションで責任をとれる状態の中であれば、思う存分好きにやってもらって欲しい。
たとえその中で失敗してしまったとしてもそれを糧に次に繋げられる。

プロジェクトを一任された側にはものすごいプレッシャーを感じさせてしまったかもしれないが、その分コミュニティデザインということに関しての経験は貯まっていったのではないかと思う。
その中で自分ごと化も進み、コアメンバーはますます頼もしくなっていった。
チーム内のコメントについては積極的に対応、チーム内の各ミーティングには率先して参加するなど明らかに行動が変わっていったように見えた。

任せるのであれば思い切ってすべて一任する。
自由に自分で決められる状態が自分ごと化を進める。
自分ごと化が本人の熱量を上げていく。

思い切ってコアメンバーに任せたことでまた新たな学びがあった。

12月に入りいよいよリーダーからの卒業を告げるときが来た。


#箕輪編集室 #コミュデザ #コミュニティについて考える

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