スーパー猫の日に① 思い出すあの子
2022年2月22日。これでもかと2(にゃん)が並ぶスーパー猫の日の今日。
猫好きを公言しているわたし、やっぱり猫の話を書かないわけにはいくまい。
現在、猫を1匹飼っている。キジトラのおてんば箱入り娘。今年で9歳になる。
でも今から書くのはこの子の話じゃない。
今の子を迎え入れる少し前、2013年の7月、職場の駐車場でサビ柄の子猫を拾った。
ガリガリに痩せていて目やにだらけの弱々しい姿。2日ほど様子を見たが、親や兄弟とはぐれたのかたった1匹で一生懸命鳴き続けている。どうしても放っておけずに連れて帰ることにした。
すぐさまその時間でも開いている動物病院を探して診てもらい、ホームセンターでトイレセットとキャリーとごはんを買って帰った。
勝手に連れ帰ってきた子猫に、わたしの母親はいい顔をしなかった。
ものぐさなわたしがちゃんと世話できると思っていなかったのだろう。
当時まだ我が家を追い出されていなかった(!)父は何も言わなかったが、母には子猫の里親を探すよう言われた。
仕方なく里親募集のポスターを作って、近所のお店や当時仕事で回っていた動物病院に貼ってもらった。
それからなんの音沙汰もないまま、1か月ほどが過ぎていた。
相変わらずわたしは甲斐甲斐しく子猫の世話をし、暇さえあれば一緒に遊んだ。
名前は仮で「メイ」とつけた。病院で診てもらった時におそらく5月生まれだといわれたのが由来。
なんだかんだで母親も情が湧いてきたのか、メイちゃんを気にかけるようになってきたし、もしかしたらこのままうちの子にできるかも……そう思い始めた矢先だった。
知らない番号から着信があった。
「○○(近所のスーパー)でポスターを見たんですけど、お猫ちゃん、まだいますか?」
とうとうきてしまった、この電話が。一瞬何と答えようか迷った。
ごめんなさい、もう里親さんが決まってしまって……そう言ってしまおうか。
そうすればこれから先もこの子といられる。
でも、猫を飼うのに否定的な家族(母)のいる家で暮らすより、家族みんながこの子と一緒に暮らしたいと思ってくれるお家に行った方が幸せかもな。
電話口で「お猫ちゃん」と言ってしまうくらいだから、大事にしてくれそうだ。
そう思って、メイちゃんを里子に出すことを決意した。
約束の日、電話をくれたお母さんと、小学生くらいの男の子と女の子のきょうだいが迎えにきた。
お子さんたちはメイちゃんを見ると目を輝かせ「かわいい〜!」と声を上げた。
お母さんは笑顔で「大切にします」と約束してくれた。
メイちゃんは、そんな温かそうなご家族と一緒にミニバンに乗って行ってしまった。
このコラージュ写真はおそらく、その時の思い出に作ったのかもしれない。
耳が大きくて、おとなになったら小顔美人になりそう。サビ柄も個性的。今見ても、何とかわいい子なのかしら。
メイちゃん、今は何という名で呼ばれているかわからないけど、今も元気で暮らしているかしら。幸せでいてくれることを心から願っている。
メイちゃんと過ごした1か月、とても幸せだった。この子と出会っていなかったら、今わたしは猫と暮らしていなかったかもしれない。
メイちゃんを手放した後、なぜ今の子を迎えることになったのかはこの次に。
本日(猫の日)中に更新できるよう頑張ります。笑
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