とろろ飯 ~意外な、苦手克服。~
美味しいもの。とろろ飯【眞太/下高井戸】
ご近所の美味しいお店は
地域に長く住んでる食いしん坊さんに
連れていっていただくと
最高に堪能できる。
わたしの持論。
そのご近所さんは、
食の好みと人柄を、おたがいにわかりあってることが大前提。
時間をともにするなら、心地よい時間を過ごしたい。
心地よい時間は、
遠慮やストレスが少ないこととイコールで、
そのためには相手と自分(の認識)とにズレが少ないことが、わたしにとってはけっこう大切な要素だったりする。
ご近所の飲み仲間(というのもおこがましいが…)のひとりに、
50代後半のダンディーなおじさまがいる。
ハブのワインバーでもよくお会いして、
色々な美味しいお店にもよく連れていってくださり、
たくさんの美味しいお店、素敵な宿をシェアしてくださる、
根っからの食いしん坊さんだ。
(うんちくもシェアも好きだけど、ひとに自分の意見は押しつけない紳士ぶりが、素敵なのだ。)
それなりにおたがいを理解しているつもりだったから、
わたしのお誕生日祝いに連れていってくださったお店が、自然薯の美味しいお店だったことに、ちょっと驚いた。
なぜなら、糸をひくもの、は苦手なもののひとつだからだ。
けど、彼の連れていってくださるお店は、ぜったいに美味しい。
その信頼はぜったいで、一瞬ひるんだのを横に置いて、
お店のHPで予習してテンションもあがったし、
素直に楽しみに行ってみた。
結果からして、美味しかった。
なんなら、おかわりできると思ったくらい美味しかった。苦手さをすっかり忘れてたくらい、好みのひと品。
出汁のきいた擦り流しというか、スープみたいな。自然薯の味がストレートに伝わってくる。
気心知れた飲み仲間と、小さくて心地よいお店と、人柄のよいスタッフさんと、美味しいお料理と、素敵なお皿と徳利たち。
わたしの好みを把握している仲間が選んでくれた、お祝いの気持ち。
ぜったいに美味しい。
チョロいけど、あっさりと苦手克服。
(糸ひく感覚が少ない調理だったというのも大きいのだけど。)
たぶん、苦手より、好みの分量の方が多いだろう、と見抜いていたんだろうな。
すごい観察力。
こういうふうに苦手を克服していけるって、
人生って素敵だわ。
わたしよりわたしをわかってるひとがいるって、苦手が苦手じゃなくなる、人生が楽しくなるひとつの大切なポイントだな。
苦手が、ひとつの大切な贈り物をいただくことに繋がるんだね。
↓美味しいお皿たち。
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