見出し画像

ぬいぐるみを連れ日帰り温泉へ

昨年から我が家には密かなブームが到来している。母は既に趣味の1つにしていたのでアレだが、一家全員に日帰り温泉ブームが来た。特に配偶者はどハマりで、私が寝ている日は平然と1人で温泉へ行って来る。

私は出不精なので滅多に行かないが、最近ちょっと太ったんじゃない?といよいよ母に言われてまん丸の顔をしながら「えへへ、退院してから大食いしているからね〜何kgに見える〜?」と訊いたらジャストで当てられた…チッ……。

そんなわけで今年は「ちょっと億劫だな」と思ってもぬいぐるみを連れて行けそうな場所ならぬいぐるみを連れて行ってみよう!という感じで配偶者と温泉セットを用意して、車でブーンと行った。

と…その前にマーミーちゃん、凄い姿でバッグに入る。

サンアロー製・マーミーちゃん(ノラネコぐんだん)

ミチミチのバッグにマーミーちゃんを入れていざ!ブーン。結構あっという間に着いた気がする。Xを触っている間に到着。しかもこれは…誰も入浴客のいない時間帯じゃないか!!幸いである。何故なら私はぬいぐるみを連れた怪しい女に見られてもなんの不思議もないからだ。

サンアロー製・マーミーちゃん(ノラネコぐんだん)

マーミーちゃんと香炉…何だかマーミーちゃんがお茶を飲んでいるようにも見えちゃう。実はマーミーちゃんを外に連れ出したのは今日が初である。マーミーちゃんを我が家にお迎えしてから密かに毎日のようにマーミーちゃんと遊んでいる状態だ。だって可愛いんだもん!!

サンアロー製・マーミーちゃん(ノラネコぐんだん)

マーミーちゃん 、初の畳!もう私は既に感無量である。

マーミーちゃんを連れて外に出た事で私はテンションを良い感じに保てていた。これが家の愛犬だったら犬の爆上がりテンションに負けて母と配偶者を前に泣き出してしまう可能性すらある(ちょっと喩え話を盛り過ぎた)

お風呂に向かう廊下にあるライトにも今日はすぐさま反応してマーミーちゃんの記念撮影をする私(怪しい女)

サンアロー製・マーミーちゃん(ノラネコぐんだん)

そう、今日はマジでラッキーな時間帯に当たった。誰もいない廊下でササッとマーミーちゃんを取り出しては撮影をし、再び歩く…さて脱衣場はどうなっているかな〜

サンアロー製・マーミーちゃん(ノラネコぐんだん)

おおおおお!誰もいませーん!マーミーちゃん出番よ!

サンアロー製・マーミーちゃん(ノラネコぐんだん)

さあ…脱衣するわよ……今日は日中は暖かかったものの夕方はさすがに寒かったので結構着込んでいた。誰もいないのを良い事に平然とiPhone出しちゃっているし。

そして温泉へ…ガラッ(引き戸)

うっわ〜い!誰もおら〜ん!!貸し切りや〜!!

今回は自分のシャンプーとコンディショナーも持って来たのでルンルンで髪を洗っていると、1人ご婦人が入ってきた。ルンルンで髪を2度洗いして身体も謎に2度洗いをしてツルツルになった〜!と思っていたらその間にご婦人は既に湯船に浸かった後また身体か髪かを洗っていた。

そしてやっと私は湯船へ…おう……気持ち良いね〜!!

目を瞑って何も考えずにいるこの時間、悪くない…寧ろ好きなんだ……更には外に露天風呂もあるのでご婦人がシャワーを使っている間に露天風呂へ移動した。

「そうそうこれこれ〜」と脚を入れたらやたら熱い…しかし外は寒い…どうしよ…と思いつつ勢いよくしゃがんだが「ンあぢぃ〜!なんじゃこりゃあぢぃ〜!!」と思わず叫んでしまった。恥ずかしい…もう中に戻りたくない…私は1人でいても行動がいちいち恥ずかし過ぎるんじゃ!!

しかし寒いのですごすごと浴場の中へ戻るとご婦人が「寒かった?」と。私は「いやぁ、寒いのもあるんですけれどお湯がいつもよりすんごく熱くてびっくりしちゃいました」と笑いながら言った。実は浴場は男女風呂の天井が繋がっているので配偶者には丸聞こえだった。

「あらぁ、熱いのね…血圧心配だし今日はやめとくわ」とご婦人。いや、私が熱がり(湯温42℃以上になると無駄に皮膚が熱いセンサーを感知する)なだけかも知れないので…と言いたかったがやめておいた。ご婦人と他愛もない話をして、ほぼ同時に上がった。

「仕事の帰りにいつも寄っているのよ」とご婦人が言う。私はよく、知らない人から話しかけられがちなのだが、少しサイズ感もアップした為、より話し掛けやすい雰囲気でも出ていたのだろう。

「温泉通いのプロ」的なほどしっかり温泉用バッグを持っていたがそのバッグがとてもお洒落で可愛かった。水に濡れても平気な素材の編みかごバッグで、3つ持っているそう。素敵だなぁと思った。お仕事帰りにお洒落な温泉用バッグを持って温泉へ行って、ふっと力を抜いて帰宅するって素敵な事だなぁ。

入浴料は800円と安くはないが普通の家庭のお風呂とはやはり何かが違っていて、あまり浸からなくても結構後からしっかり身体が温まっている事に気付く。一度寒い日に内風呂→露天風呂→内風呂→露天風呂と試したらまだ寒い気がして更に内風呂でゆっくりして出て着替えたら顔が真っ赤になってフーフー言った事がある。

20代の頃は仲良しの友達とみんなでスーパー銭湯へ行く事が流行ったが、私は頑なに拒んだ。裸体を人に見られたくなかったからだ。なんせこの飽食の時代に「栄養失調」と言われ、人からビンタを喰らって鼓膜が破れて薬を処方された時など「あなたの体重は小学生位だから難しいねぇ」と、飲もうとしたら鼻息で飛ぶ位の量の粉状の薬を処方された思い出すらある。

ガリガリだったのだ。なので太腿同士がくっつかないし背中の骨は母曰く「恐竜みたい」になっていた。単にストレス性のものだったが、元々は食が細かったし直ぐに食欲不振になるやら下痢嘔吐に苛まれる「自家中毒」という病気で保育園時代は殆ど入院していて親戚一同からも「ガイコツ」「ホネホネロック」等と呼ばれていた為、幼少期~20代の私は誰もがギョッとするビジュアルをしていた。

結婚してからは「普通にデブ」になって「超デブ」を経て減量1年で「標準体重」になり、最近またちょっと太ってきた。その理由は明白であり単に大食いをしていたからだ。小さい頃から大食いが出来ていれば自らの身体にコンプレックスを抱くことはきっとなかったんだろうなぁ…。デブな自分の事は最近ちょっと好きだったりする。

超デブになった時は(なんと脅威の93.4kg)さすがに化粧をしても何をしても「化粧の上手いデブ」「可愛い服を(無理矢理)着たデブ」「お洒落な髪型のデブ」と、デブの呪縛から逃れられなかったのだが、BMIのギリギリ上限位迄なら太っても気にならなくなってきた。ちょっと動けばすぐ痩せるしな…(その動くというところに移行する迄に時間が掛かる)

で、この通り太ったり痩せたりやや太ったりしながら体型と共に話しかけやすい雰囲気を持った私が形成されていったのだ。20代後半から本当によく話し掛けられる。更に歳も重ねてますます話し掛けられ易くなった自分を誇らしく思う。ヤバそうな見た目や言動がないという事なのだろうと…。

そしてお風呂から出て配偶者を待った。配偶者は長風呂だ。いっその事Xのハンドルネームも「長風呂湯太郎」とかに改名したら良いのに…。ちっとも面白くないけれど。そして撮り忘れちゃったんだけれど、ここの温泉は瓶の牛乳、コーヒー牛乳、フルーツ牛乳がレトロな自販機で売られている。配偶者が私の分もフルーツ牛乳を買って来てくれた。

めっちゃ勢いよく一気飲みしてしまいました!

画像を撮る事すら忘れてフルーツ牛乳を一気飲みしたのだが、これがまた沁みるね〜!といった感じで、売り切れの時は配偶者の嘆きが聞こえる。いやぁ良かったねー、と配偶者と話しながら帰路につく。と、その前に記念撮影を…マーミーちゃんも忘れずに。

サンアロー製・マーミーちゃん(ノラネコぐんだん)

枯れ草の上に置いているなんて汚い!とお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、なんかそこら辺はいつしか気にしなくなった気がする…これは対策を後で記事にしたいのですが、マーミーちゃんの素材・色的に「目視で汚れていたらアルコール除菌ウエットシート」でなんとかすりゃ良いや精神。よく「スマホの方が汚いでしょ」とかそういう議論がなされているが…うーん。

「地面に置いたぬいぐるみをテーブルにも乗せる」というのは確かに…でもなぁ多分やっちゃうと…思う。多分だけれども…例えばあまり人目につかない仕切りのある場所(ファミレス)とか…幸いにもそういう場所は次のお客様の為にスタッフさんがテーブルを綺麗に拭いてくださるので…それと、ぬい撮りで食中毒を起こした事はないしなぁ…多分反対派の方には何を言っても「言い訳」にしか聞こえないと思う。

ぬい撮りをしない方からするとぬい撮りをする人は少なくとも不思議な人には見えるので、除菌ウエットシートは持ち歩いて、座らせる前におしりだけでも拭いてあげるのも良いかなぁ?とは思うが、反対派の方からの理解を得ようと努力をして報われなくても「そりゃそうだよね、わけ分からんよね」って気持ちでいましょう…。逆ギレだけはしないように、お相手の言い分を聞いた時はその気持ちに寄り添って傾聴し、そのご意見から対策を見出す事も得策かと…。

が、なっかなかそんなシーンは現実では見掛けないが。

いずれはぬいぐるみのお手入れ方法もご紹介しますので今後ともよろしくお願いいたします。

帰りの車中で配偶者から「みィはほんまよう知らん人から話し掛けられるよなぁ」と笑われた事は忘れない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?