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音楽人又の名をLotus Seven Lotus7つの蓮の花

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最近の記事

卒業文集

小学校の卒業文集 サボり気味だった僕も書き綴った テーマは決まって自分の宝物だった 友達はみんなサッカーボールだとか友達とか家族とか書いてる中で僕は夢を持つ事って書いた 正直書く内容なんてなかった 高学年になって受験勉強に追われた僕は大好きだった漫画や絵を描くことをゴミ箱に捨ててしまっていたし手元に残った僕らしさは何もなかった ある意味虚無の体現だった 友達が皆こぞってキラキラした将来の夢を書く中で僕は当時サラリーマンにはならない 人のもとで働くよりクリエイティブに なんな

    • 愛憎

      生まれつきメンヘラの適応障害もち 中学で宗教を憎みルーツを愛した 高校を辞めて躁鬱になりハタチで自殺未遂した 幸いにも腰椎1〜4と足が折れても何とか生き残った 愛憎を込めて僕の音を叩きつける 命果てるまで捨てることのないこの生命と共に

      • 僕たちの挨拶

        僕らの挨拶は常に軽薄でいてそれでいて簡潔に馴染む。その心地よさと流れに身を任せて君と歩く何もない国分寺とその空気を愛している。 僕らの「よっ!」って一言には時々そんな様々なニュアンスがあって彼の気分を読み取る媒体に置き換わる。 厳しい夜を超えた彼の挨拶はいつもより少し空虚で力強く生命を暗示する。 魂の叫びとしてのその短い挨拶を僕は理解して飲み干す。 その挨拶の意味を探る、彼の隣には僕がいて、彼を留める何かがいる。 その瞬間に花を咲かせるためだけに。 〜CounterBloom

        • この町と

          近所の昔ながらのパチ屋は僕が小学生の時にできた大きいパチ屋に潰された。 その解体工事の虚しさと美しさに僕はそれを録音せずにはいられなかった。 その美しさと街並みの変化に僕はただ虚しさを抱えてコンビニで買ったビールを飲み干す。 あの頃好きだった彼女の住んでいたマンションは今でもそのまんまで今日もこの町を形作る。 彼女と走り回って巡った僕の生まれた町は愛すべき対象でその記憶を辿りながら淡い色彩を今日も巡らせる。 虚しくもその道を辿りながら公園を目指す僕の自転車はパンク寸前でまるで

          僕たちを波が攫うまで

          足元を伝うその響きがこだましてグルーヴになり身体を駆け巡る。 僕の中の何かを、そして胎児として生を受けた時のような感覚が僕の全てを覆う。 彼女は海が嫌いだった。その波と海風、波音や空気の全てにPTSDにも似たトラウマを抱えている。 僕は彼女を海に誘わない。いや、正確には誘えない。僕のルーツが海のない町で僕がその波音を欲していても穏やかな日々のアクセントとして求めても決して彼女には伝えることができない。 彼女の部屋の乱雑に置かれたCDRと漫画、ファッション誌は彼女の生活を表現し

          僕たちを波が攫うまで