見出し画像

Richard Groove Holmesの「地獄」

今朝は娘の学習発表会であった。最近は小学校でも英語を勉強するそうで、学習発表会のだしものは英語劇だった。
小学生で英語劇というのもなかなかハードルが高いと思うが(日本語で劇をやるのだって大変だぞぅ)小学生たちは難なくこなしていた。少し、羨望の眼差しで眺めながらも、自分も頑張らねばと気を引き締めた。

それとは関係ないけれども、今日はRichard Groove Holmesのライブ盤を聴いている。1980年にフランスで吹き込まれたライブ盤である。

私はオルガンもののジャズが好きで、その中でも特にRichard Groove HolmesとJoey DeFrancescoが好きなのだが、なぜ好きかというと、この2人はまずノリが凄いことだ。もう、本当に左手のベースラインでビートをグイグイと押して来る。残りのバンドメンバーがグイグイ引っ張られる感じでついてくる。その感覚が気持ちいいのだ。

そして、ファンキーでありながらも親しみやすいサウンド作りなのも好感が持てる。ジャズのオルガンはどうしてもクドくなりがちなのだけれど、この2人は程よくクドく、程よくさっぱりとしている。

ジャズの醍醐味はオルガントリオだと信じている程オルガンが好きなのだが、自分はオルガンを弾けないのでなんともフラストレーションがたまるのである。自分も一度でいいからRichard Groove Holmesのような”Groovy”なベースラインを左手で演奏したいものである。

この、ライブ盤の良いところは、Hammond B3の鳴らす独特のノイズや低音を鳴らしたときの「ボワー」というフィードバックまでが収められているところだ。Richard Groove Holmesぐらいの大物になるとB3も持ち歩いていたのかもしれないけれど(そんなことはないか)この、ギンギンに調子が良いオルガンの音を聴いていると、オルガン好きの血が騒ぐ。

オルガンジャズのもう一つ好きなところは、フレーズに行き詰まったらその回避策が何パターンかあって、そのどれもがカッコいいことだ。いいところまで盛り上がってきたら、スウェル鍵盤のプリセットをフルオルガンにしてコードの長押しをぶちかます。これだけで、キマる!!
また、その際に低音から一気にグリッサンドをすることを私の友人は「地獄」と呼んでいたのだが、その「地獄」をキメると、まさにオルガンジャズの一番熱いところが煮えたぎる。もう、これを聴くためにオルガンジャズを聴いているのではないかとすら思えてくる。今までのあれやこれは、この瞬間のための修行だったのだ、とすら思えてくる。

まあ、何を書いているのかよくわからなくなってきてしまったが、オルガンジャズ、やっぱり好きだなぁ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?