2024年 雄勝新山神社春祈祷記録

僕が所属している獅子舞団体「雄勝町胴ばやし獅子舞味噌作愛好連」は石巻市雄勝町の新山神社で地区の方々と毎年３日にお正月の行事の「春祈祷」をやっています。3.11東日本大震災で神社は被災、大津波で流失、地区の獅子舞をやっている地区会や保存会も活動できない状態でしたが地域の方々の協力や日本財団からの援助で流失した獅子頭や太鼓を寄付してもらい、僕が獅子舞に関わるようになった2014年、2015年には春祈祷行事が再開されて残っている家々、そして町内、町外の雄勝町民がいる仮設住宅へ行き獅子舞でお祓いをし地域の一年の安全、そして復興を祈り家々を回っています。

2015年の春祈祷のドキュメンタリー動画
雄勝町胴ばやし獅子舞味噌作愛好連

今年2024年は、3.11で流失して仮社殿だった社殿を再建したり、会長が変わり運営体制も代替わりした初めての春祈祷でした。いつものように、町内の一年の安全や地域の復興、そしてこの文化が継承されていくこと、それに加えて1月1日の能登での震災の早期の復旧、復興を胸にお囃子を鳴らしめぐりました。

気がつけば僕も10年、お正月にこの音を聞き、この景色を見て、いつもの人たちに会って。その風景が自分にとってお正月が来たなと思うようにもなってきました。「日常」は時代によって変化しますが、緩やかに変化もしながらこの日常が続くことをを祈って、今年も民俗芸能活動（音楽も）頑張っていこうと思います。

雄勝町胴ばやし獅子舞味噌作愛好連の次の出演は

雄勝町題材企画展「船は、ゆく」　初日公演
2024年3月2日（土）11:00〜
道の駅 硯上の里おがつ

2024年1月1日に発生した石川能登での震災、津波被害も出て東日本大震災の時のことを思い出し、今被災地で苦しんでいる人達のことを思うと胸が張り裂ける思いです。きっと、石巻を始め東日本大震災を経験し、これまで復旧、復興に駆け回った人たちはみんな同じ思いをしていると思います。一日も早く、復旧、そして復興することを祈り、できる時にできる人ができることをする。この精神で思いを送り続けようと思います。