ぬーです。

生理ナプキンの蒸れから解放されたいと思いませんか？

膣に挿入するタイプの生理用品、月経カップ

月経カップを知った当初はそういうイメージでした。
そこから色々調べて知識はついた、けど実際使ってみないとわからないこともやっぱり多いですよね。
使い始めて3周期くらいたったので、感想をかいてみようと思います。

月経カップ気になってるなー

って人はぜひ読んでみてください！

【生理の味方】月経カップ1回使うと快適すぎて手放せない！使い方や本音を徹底的に解説する

生理の味方って言われても、そもそも月経カップのことを知らなければ使ってみようとならないですよね。
まずは月経カップとは何かを見ていきましょう。

月経カップとはなんだ

経血をカップで受け止めるタイプの生理用品です。

タンポンと同じように膣内に挿入するのですが、経血を吸収するのではなく、経血をカップで受け止めるタイプの生理用品です。

最近いろんな方が使い始めているのをSNSなどで見ますね。友人で使っているよっていう人にはそういえばまだ出会っていないかも。

以下のnoteでは生理について述べています。他の生理用品や月経カップについて述べていますのでよければこちらも読んで見てくださいね。

素材は医療用シリコンであったり、ラテックスを含まない低アレルギー製のTPE(熱可塑性エラストマー)などがあります。いずれの場合も、安心して使えるように安全性テストが行われているものを使用しましょう。

月経カップのメリット

わたしが実際に使ってみて感じたメリットは以下です。

- 臭わない
- ムレにくい
- 再利用性
- ナプキンの使用量が減る
- 長時間つけていられる
- タンポンと違って紐がでない

臭わない

経血は空気に触れることで独特な臭いを放ちます。ナプキンだと経血が体外にでてしまうので臭いがどうしてもでてしまいがち。
量が多い日や夏場は「臭いがしたらどうしよう」といった不安が少なからずありました。しかし月経カップは体内で経血を受け止めるので臭いの心配がないです。
また、家で交換したナプキンが臭うみたいなことも軽減できるかと思います。

夏場、量が多い日のナプキンを汚物入れにいれておくとトイレが臭う

といった心配は減りますね。

ムレにくい

ナプキンは経血を受け止めた部分がどうしても濡れてしまいます。
常にデリケートゾーンに濡れたナプキンが触れてしまうことになり、ムレたりかぶれたりしやすくなります。
とはいえ月経カップでも多少漏れることはあります。しかしナプキンにつく経血は圧倒的に少ない（もしくは無い）ので、ムレやかぶれから解放されました。

再利用性とナプキン使用量

ナプキンやタンポンは使い捨てですが、月経カップは洗って再利用します。最長10年使えるものもあるくらい、ずーっと使えます。初期費用はナプキンよりだいぶ高くなりますが、1回買ったら長く使えます。

ちなみに月経カップをつけていてもナプキンは併用するのでナプキンは使うことになります。ですが、漏れた経血をキャッチする程度です。そのため多い日用のナプキンを使うことも減りますし、ナプキン自体の使用量も圧倒的に減ります。

生理初日からカップを挿入できるようになれば、減らそうと思えばもっと減らせると思います。（ある程度経血があるほうが潤滑剤となってカップの挿入がスムーズになる）

長時間つけていられる

ナプキンやタンポンよりも素材の性質上長めに(12時間程度)装着することができます。
しかしカップが受け止められる量を超えてしまうと漏れるので、量が多い日にはカップを取り出す頻度は多くなります。ここは自分の経血量とカップの大きさと相談しましょう。

ちなみに月経カップであっても、トキシックショック症候群の可能性はあると言われています。規定されている時間を超えて使わないようにしましょう。

タンポンと違って紐がでない

わたしはこれを、地味に大きなメリットに感じています。例えば温泉やプール、海水浴なども、タンポンをつけていれば楽しむことが可能です。しかしあの紐！紐がでちゃうのが気になってしまうんですよね。月経カップは紐がないので（後述しますがつけることもできます）

水着の隙間から紐でちゃってないかな

なんて気にしなくてよくなります。

また紐が無いぶん外界の水分を吸ってしまうこともないので、より衛生的です。

月経カップのデメリット

もちろんメリットだけではなく、デメリットも感じました。

- 外出時には不向き
- 量が多いときはこまめに交換
- 手が汚れる
- 挿入に慣れる必要がある

外出時には不向き

これは正直外出する場所にもよると思います。
カップを取り出したあと再挿入するときに多少手が汚れます。しかし、宿泊施設のホテルなどであれば家と変わらず手やカップを洗うことができます。むしろ旅行時の生理用品がかさばらずに済みますのでメリットともいえます。

ですが、夏祭りやフェスといった環境では仮設トイレだったり駅のトイレでは、リラックスしたり、手やカップを洗うのは難しいかと思います。ウエットティッシュなどを持ち歩けばある程度解決できますが、カップの着脱に慣れてからのほうが無難だと思います。

ちなみに職場では紙コップに水をいれて個室に入り、ペーパーでさっと経血を拭き取った後、紙コップの中に入れてちゃぷちゃぷ洗って再挿入しています。ウエットティッシュでもいいかと思いますが、この辺はまだ模索中です。

ツイッターで聞いてみたところ、ペットボトルに水をいれて個室に持って入って洗っている方も居ました。

量が多い時はこまめに交換

月経カップは12時間ほど装着が可能です。しかし経血量が多い2日目なんかは現実的には長時間入れていられないです。漏れます。

とはいえ夜寝て朝起きるくらいまでは全然大丈夫です。不安な時は長めのナプキンをつけたりしておきます。
体に貯めておいてもいいことはないので、漏れたりする前に、多い日はこまめにカップの経血を捨てるのがいいかなと思います。

手が汚れる

慣れると骨盤底筋を使うとある程度膣の下の方までカップを押し出すことができます。逆に、慣れないと手を膣に突っ込んでしまうので手が汚れます。（カップを押し出せても多少は汚れますが）
ナプキンだと通常手が汚れることがないので、ここはナプキンと比べるとどうしてもデメリットだと思います。

挿入になれる必要がある

ナプキンはある意味誰でも使えます。なにも頑張る必要はありません。始めて初経を迎えた中学生の女の子であっても、特に失敗せず使うことができると思います。

しかし月経カップは、練習というか慣れが必要になります。もちろん最初からスルッと挿入できる方もいます。わたしも特に問題なく挿入できました。

一番最初に入れた時は経血量が多くないときだったので

お？さすがにタンポンよりは大きいな。ちょい摩擦で痛いかも。まあでもこんなもんか

くらいでした。始めて使用するときは、経血量がある程度ある時のほうがいいです。（滑りがよくなるので）

また、挿入した後にカップを膣内で開く必要があります。上手く開かないと漏れに繋がるからです。
カップが中で開いたかどうかの感覚を掴めるまで、何回か使ってみないとわからないかと思います。カップ開こうとして手を突っ込むと手が汚れちゃうんですが...。

わたしは3周期くらい使ってみて、だいぶ慣れました。ただ、来週旅行なんだけど生理かぶるから気になってた月経カップデビューしてみよう！みたいなのはあまりオススメしません。

試した月経カップ

わたしが試した月経カップは今のところ2種類です。それぞれ比較してみたいと思います。（今後増えたら追記します！）

メルーナカップ

まずメルーナカップ。

メルーナカップは、種類や形がとても豊富です。月経カップは膣のサイズにあったものでないと、密封せずに経血が漏れたり臭いの原因になってしまいます。また、小さすぎて奥に入りすぎて取り出せなくなったり、大きすぎてカップが中でうまく開かなかったりする可能性もあります。

小柄で出産経験のない方はメルーナカップであればSサイズまたはMサイズで問題ないかと思います。

柔らかさにも種類があり、ソフト・クラシック・スポーツの3種類あります。しっかり運動される方はスポーツでもいいかもしれませんが、月経カップの使用が初めての場合は真ん中のクラシックがいいかと思います。

持ち手にも種類があり、ステム型やリング型、ボール型とあります。初心者はリング型がおすすめということだったので、わたしは上記のクラシックSサイズのリング型を使っています。

このリングの部分に、コットン糸（別売）をつけることでタンポンのように紐をつけることができるようです。不安な人はそちらを試してみてもいいかもしれません。

このあたりの詳しい内容はメルーナカップのサイトに詳しいサイズや持ち手の説明があるので参考にしてください。

メルーナカップのオススメな点は種類が豊富なことです。それ故に、どれを選んでいいのかわからないという方もいるかと思います。そういう方は出産未経験であればクラシックS or Mサイズリング型が1番ベーシックでトライしやすいのではないかと思います。

ちなみにカラー展開も豊富です。経血の色の変化に気づきやすいかもと思いわたしは白を選びました。

リング型は個人的にはとても使いやすかったです。骨盤底筋でカップをある程度押し出せるのですが、あんまり力みたくないみたいな時にはえいって引っ張ってしまえるので（笑）わたしが使っているメルーナクラシックは後述するスクーンカップより厚さが薄いので、挿入時にカップを折りやすいなと感じました。

スクーンカップ

次はスクーンカップです。

スクーンカップはメルーナと違い、サイズ展開が2種類でわかりやすいです。

size1: 未経産婦用
size2: 経産婦用

となっています。そしてなんといっても、付属のコットンポーチがかわいい！

空気穴（カップが膣内でうまく広がるように空いています）の開け方にもこだわっているそう。空気穴が斜めに空いているので経血が漏れにくく容量ギリギリまで受け止められるようになっています。

持ち手の種類はステム型のみとなっているようです。注意していただきたいのが、取り出す時にステムを引っ張らないこと。

ステムは引っ張って取り出すものではなく、どこにカップがあるのかのガイドとなるようなものです。あまり引っ張らないようにしましょう。切れる可能性があります。
また、ステムはいろんな人の身体に合うように多少長くなっています。入り口付近に当たって違和感がある場合は切って長さを調整するとよいです。

スクーンカップは、メルーナカップのところで述べた通り、少し厚めだと感じました。そのため不慣れだと折って挿入するときに痛い時があるかもしれません。しかし、膣内でカップが開きやすいので、その点は使い勝手がいいですね。

挿入時のコツ

清潔な手で挿入や取り出しを行うことが大事です。挿入前には手をよく洗いましょう。月経カップの挿入方法は以下です。

1. カップを折る
2. カップを手に持ち膣に挿入する
3. カップを少し引っ張ってまた押し入れて膣内でカップを開く

カップを折るのは、膣内に挿入しやすくするためです。そのままだとさすがに入らないので。折り方も結構いろいろあります。

この方が動画付きで紹介していらして、わかりやすかったです。わたしは動画内の名称だとパンチダウンと折り紙折りで折ってます。

そしていざ挿入、ですが、リラックスが大事です。緊張すると膣が強張るのでなかなか入らないと思います。セックスと一緒ですね。
トイレに座ってもいいんですが、最初はお風呂などでやると落ち着いてできると思います。汚れても洗い流せますし。

できるだけ奥まで入れてしまって手を離し、カップの持ち手付近やリング部分を持って軽く引っ張ります。

少し引っ張ることでカップが中で開きます。開いたらいい感じの位置（カップが違和感なく落ち着くなーと感じるところ）に押し込んで終了です。

慣れてくると一連の動作がスムーズに行えると思います。もし挿入時に痛みがある場合は、経血量が多い日にするか、潤滑ゼリーを使ってあげるといいと思います。

取り出し

取り出す時も最初にしっかり手を洗いましょう。
トイレに座って（もしくはお風呂でしゃがんで）経血を押し出すようにお腹に力をいれます。骨盤底筋を使うんですが、よくわからない方は膣や肛門を閉めたり緩めたりする動きだと思ってください。カップを押し出すように力をいれます。するとカップが膣口近くまで降りてきます。
手が届く位置まで降りてきたら、ステム部分をガイドにしながらカップ底付近を引っ張りながら徐々に本体を持って取り出します。
リング型ならリングを引っ張り、本体に手が届く位置まできたら本体を持って取り出します。

取り出す時にカップの経血がこぼれないように気をつけてください。トイレやお風呂ならカップの経血を流してカップを洗って終了です。
再挿入する場合は、洗えるならさっと洗います。洗えない場合は、ペーパーやウエットティッシュで経血を拭き取って挿入するといいと思います。

洗浄と除菌について

月経カップは清潔に保つ必要があります。洗える環境（家など）であれば石鹸と流水で洗いましょう。月経が終わりカップをしばらく使わなくなる時や、月経が始まってカップを使い始める時は除菌しましょう。

また、カップの空気穴に汚れがたまりやすいので歯間ブラシなどを通して清潔に保ちましょう。

除菌については、メルーナカップ公式ではミルトンで行うことを推奨していました。ミルトンは哺乳瓶の除菌などにも使われているものですね。

ちなみにわたしは煮沸消毒で済ませています。耐熱容器に水とカップをいれて電子レンジでチンすればいいので簡単です。小鍋にお湯を沸かしてそこにカップをいれたりしてもいいんですが、ごはんつくる鍋だとちょっと嫌だし、専用の鍋を用意しても邪魔になりそうなので。

上で紹介したお掃除セットにあるような洗浄カップ単独でも売っています。

しかし、洗浄カップに2000円も出すのが癪だったので別のもので代用できないかな〜と思っていくつか探してみました。個人的にはダイソーのカップがちょうどいいかなと思って今使っています。

ここに水とカップをいれて電子レンジで2分ほどチンしています。ただ、沸騰水が結構溢れるので、もう少し大きいやつのほうがいいかも。いいのあれば教えてください。

まとめ

今回は月経カップについて実際に試してみた感想や使い方を紹介しました。生理期間をより快適に過ごすための選択の助けになれば幸いです。

記事内で紹介した月経カップは以下です。