おすすめの一冊『子供を伸ばす言葉、実は否定している言葉』
「赤ちゃんにこころはあるのか?」
少し前に、乳幼児を子供に持つアラフォーの仲間と、そんな話題で盛り上がったことがありました。「そもそも”こころ”が何か?」という疑問もありますが、相手への共感、悲しさ、喜び、怒りなど、どの程度の繊細な感性を赤ちゃんが持ち合わせているのかは気になります。
この問いについて『乳幼児のこころ ー子育ち・子育ての発達心理学』では、「赤ちゃんにこころがあるかどうか確かめることはできない。しかし、こころがあると思って大人が接するから、そのように育つのである」というような話が書かれていて、なるほどなあ・・・と思わされたのでした。
3歳の息子が爆発するとき
私ごとですが、私もちょうど3歳を迎えた息子がおります。その存在に対して、親としてかわいい・愛おしいと思うのは当然のことですが、加えて教育に関わるものとして、研究対象としても実に興味深いところです。
たとえば、息子の興味は当初「バス」でした。次に「洗濯乾燥機」になりました。休日の遊びは、「地下鉄でひたすら往復」あるいは「コインランドリーめぐり(100円で回して見学して帰る)」です。家に帰ると、皿を見て「洗濯乾燥機!」といいます。どうやら「丸いもの」は洗濯乾燥機に分類されるようです。そんな発想はないので、これはこれで面白い。
さて、そんな3歳児ですが、思い通りにいかないと「泣く」「転がる」「叩く」の3コンボが発動します。
特に、我家の場合、息子は電車(地下鉄)好き。「乗りたかった電車に乗れない」「降りたいときに降りられない」ときなど、このコンボが発動することもしばしばあり、親としては周りの目が気になってしまいます。全然関係ないおばちゃんに攻撃しようとすることもあり、焦ります。なんとか鎮火せねば・・・と!
3歳児に「コーチング的な関わり」をする
そんな中で、発見したのは、自分が仕事でもやっている「コーチング的な関わり」をすると、結構落ち着くことが多い(!)ということでした。まさに『乳幼児のこころ』で言われるように、「豊かなこころがある存在」として接してみる。その接し方の具体例として、コーチングの中でも基本スキルとされる「感情の反映」を使ってみるのです。
たとえば、こんな感じ。
毎回、このパターンです。
「アイス食べたかったけど、落ちちゃって悲しいんだね」
「お風呂入りたくないんだね」
「保育園いきたくないんだね」
実際、どの程度の効果が本人レベルであるのかは不明ですが、こちらが感情的に「電車行っちゃったから仕方ないじゃん!」というよりも、鎮火のスピードが早いように感じられるのです。
思えば、自分が小さい頃も「この感情を何と言葉にすればいいわからない」という感情の波が、「泣く」「怒る」などにつながっていたように思います。感情を持て余してしまう。感情は溢れるように出てくるのに、それを伝える、表現する言葉を持ち得ていないので、衝動的に爆発させるしかない(そしてなぜ泣いているのかも、いつからかわからなくなっている笑)、、、そんなことが幼子には起こるのかもな、と思うのでした。
おすすめの一冊『子供を伸ばす言葉、実は否定している言葉』
さて、私の話を色々お伝えしてしまったのですが、上記のような話を含めて、ぜひおすすめしたい一冊が、こちらの本です。
こちらの本は、56,000人の親に聞いた「あるあるケース」を下に、どのような言葉かけをすると、「子どもが伸びるのか」をNG例とOK例で紹介している一冊です。
基本は「子供を認める」というのが重要なスタンスとのこと。その言い方は違えど、「今集中していること」「今やりたいこと」「感じていること」それを認めた上で、「本人がどうしたいか」を尊重しつつ、提案したりする例が示されています。そしてその例が、4コマ漫画でシンプルに表現されているので、実に活用しやすそうです。
(まさに、私がお伝えした「乗れなくて悲しんだね」みたいな話も、ケースの一つとして載っていました)
ということで、以下書籍の紹介を引用いたします。
当たり前のことのようですが、子どもを一人の人間として、その感性を大事にしながら向き合っていきたいものだ、そんなことを感じさせられた次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
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