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「失われた時を求めて」と「プルーストを読む生活」を読む 3

失われた時を求めて

まだまだコンブレー。タピスリーという言葉が出てきた。タペストリーのことらしい。壁にかける、刺繍の絵みたいなやつ。

フランスの歴史にまつわる記述がよく出てくる。注釈を読んでも知らないことが多い。「へえ、こういうことがあったのか」「こういう人がいたのか」と思いながら読むけれど、知識がないから実感は湧かない。だから「失われた時を求めて」を読むにあたり、フランスの歴史や文化について知っているとより楽しめるだろう。もしくは「失われた時を求めて」を入り口に知っていくのもいいと思う。僕はさっそくYouTubeでフランス語会話を見た。 FrenchPod101.com というコンテンツ。名前の通りPodcastが元になっている。フランス語の学習を続けるつもりは今のところない。

この本を読んでいて、これまでつくづくフランスの文化に触れてこなかったことを思い知らされる。フランス革命もジャンヌ・ダルクも、ナポレオンだってろくに知らない。そんな話は全然出てこないんだけど、世界史をまともに勉強してこなかった。ラシーヌがよく出てくる。

コンブレーの教会、鐘塔、アドルフ叔父のココットについて。こういったキーワードのみ羅列するのは、ネタバレすることなく、読んだ人に今どのあたりを読んでいるのか想起できるようにするため。1巻の228ページまできた。子供の頃の、コンブレーの日常が淡々と詳細に続く。思い出を書いている文章だから、時間が行ったり来たりする。

「失われた時を求めて」のWikipediaを見てみたら、人物紹介や相関図があった。ネタバレになるからまだ読まないけれど、設定資料集みたいで期待値が高い。あとにとっておく。「失われた時を求めて」を読み終えたら、Wikipediaだけでなく関連本を読み漁りたい。膨大にある。設定資料集、関連本、そういう付随するファングッズみたいなの好きです。

プルーストを読む生活

「プルーストを読む生活」は、noteで見かけたグループに参加して書いていったらしい。毎日書くルールだそうだ。僕は昨日、早速書かなかった。眠すぎて読みもしなかった。僕は何のグループにも入っていないから、気軽に続けようと思う。

僕は一人で勝手にこれを行っているから、ルールはない。ルールは人と分かち合うものだと思う。自分ルールとか、習慣とかルーチンとか、全部苦手。ルールは場において必要であれば則るけれど、そうでなければ自らルールは設けない。制約がある方が力が発揮できるという人は多い。僕はどうか知らない。ただルールは無いに越したほうがいいと思う質。

手書きとキーボード入力についての記述が出てきた。手書きは思考速度に寄り添い、キーボード入力は追い越すというような内容だった。これを読んで、音声入力の話を思い出した。

キーボード手入力をやめて音声入力に切り替えた人が、「キーボード入力が遅くて思考速度に追いつかない」というようなことを言っていた気がする。音声入力は、頭で考えたことをそのまま文章にしてくれるため、手入力するときのようなタイムラグが生じない。口述筆記を行う人や、録音文字起こしを行う人も、同じような理由かもしれない。せっかく頭の中にすらすら浮かんだことが、文字入力という手間に阻害されるのだそうだ。

僕自身は何度か音声入力を試みたことがある。なかなかうまくいかなかった。音声では言葉がうまくまとまらない。話し言葉ではない、書き言葉を読み上げる違和感もある。自分の日記は、声に出して読み上げることを前提にしていないのだろう。朗読とかに疎い。朗読にもっと親しくなれば、音声入力にも長けてくるかもしれない。

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