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■実験計画書■            ”コミュニティミキサー”を通じて、新しいプロジェクト・ビジネス形成の実績は作れるのか?

 コワーキングスペースもりおかの川村です。

 新しい働き方LABの2期生としてやるにあたって取り組んでいきたいこととして、以前から誰かと一緒に取り組まないと次に進まないと考えているプロジェクトがありまして、新しい働き方LABの研究という形でできるのではないだろうかと考えて応募したことでしたので、ここに発表します。以前に発表したものを研究計画書用に加筆修正しているだけなので、そのように解釈してください。

実験テーマ

”コミュニティミキサー”を通じて、
新しいプロジェクト・ビジネス形成の実績は作れるのか?

そもそも、コミュニティミキサーとは?

 まずは、コミュニティミキサーについてざっくりと考えをまとめたのが、こちらのプレゼンになりますので、少しご覧ください。あらかじめ言っておきますが、コミュニティミキサーを事業化していくとした時には、まだ不完全な部分が多くあります。この辺りについては、割り引いて読んでいただいたり、こうした方がいいと御意見を残していただけるなりしていただけるとありがたいです。

https://docs.google.com/presentation/d/1L07rBP2GCrBMWO1muPnMF6fu_xnS9U09-uIdNXF_MIk/embed

 コミュニティミキサーは、様々な会社や団体、コミュニティとをつなぎ合わせたり、コラボイベント、コラボビジネスを企画立案・開催したりして、相互のコミュニティの活性化や売上UPを図っていく、いわばフリーのコワーキングスペースのスタッフ兼フリーランサー業です。”各種会社・団体・コミュニティの薬師”という見方もできます。具体的な仕事の内容は後述しますが、イメージとしては、

複数の顧客・コミュニティを相手に担当するフリーランスの営業 

ビジネスマッチングのための交流会のイベント企画・運営者 

複数のコワーキングスペースのスタッフ・コミュニティマネージャー

を合わせた職業と捉えてもらえるといいです。
 コミュニティミキサーであれば上記のビジネスのイメージを全てできることを望んでいるわけではなくて、どれか得意分野があれば得意分野を武器に活動してほしいし、苦手な分野を求められたら得意なコミュニティミキサーに助けを求めてサポートし合っていくサポートし合う中で苦手分野を少しでもできるようにしていく、コミュニティミキサーと名乗って取り組む同志としてのチームワークもあるべき姿にあると考えています。
 現時点では副業を前提として考えています。複数のインキュベーションスペースやコワーキングスペース、事務所および仕事を掛け持ち、担当・利用していきます。より複数のスペースを掛け持ちして、それぞれのコミュニティのつながりをかき混ぜていく・効果的なつながりを考え結んでいくようにしていくことで、新しいビジネスプロジェクトの創出にフリーランサーの業務依頼づくりにつなげていく、という風にイメージしてもらえればと考えております。

実験の目的と背景

 コワーキングスペースというビジネスについて、このように教えられた経緯がありますので、まずはこれをご紹介します。

コワーキングスペースは単なる場所貸しではなく、ドロップインでも利用した人に対して、集中した作業や偶然居合わせた利用者間と交流を作り、それを通じてひとつでも何らかのビジネス的な成果を残してもらい、売上アップにつなげてもらう。

それが次世代に進化できる仕組になると感銘してやっているのもありますし、これがコワーキングスペースの利用者に対する納品内容ではないかと考えています。​そうなるとオーナーとして、1回でも利用した人に地域でビジネスをやる上でのキーパーソンやキーとなる会社や行政関係、利用者さんが大きく事業展開していくにあたって相性の良さそうなコワーキングスペースなど様々な情報を伝えていく必要がありますし、知ったり体験したりしていかなければならないです。
 そのため、全国のコワーキングスペースのオーナーやスタッフ、関係者同士で交流会を開いたり、お互いのスペースを利用し合う事もありますし、それぞれのコミュニティマネージャー間で交流会を開くこともよくあります。しかし、時間的な制約や利用者の情報に関するセキュリティの面で大きく制限される部分が多く、スペースやコミュニティマネージャー相互だけでなく、コワーキングスペースを利用する1番のメリットや一般的なレンタルワークスペースとの違いを大きく失っているように感じます(私自身、コワーキングスペースでの情報管理について「オープンソースのカルチャーの観点から、情報管理は利用者同士で共有し合うものであり、共有していい情報と共有すべきでない情報を出すか出さないかについては、利用者の自己管理である」と教えられたのもあるので、1つのコワーキングスペース(BIZcomfortやFABBITのような、コワーキングスペースのブランドのネットワークも含めて)やビジネスコミュニティの中だけでコミュニティや情報を閉じ込めていくようなやり方について良いと考えてはいないのですが。新しい働き方LABも同様に感じます)。​
 また事業活性のために複業を推進する流れがあること、また就職などキャリア形成で何らかの肩書きがないと苦しいものがあったので、コワーキングスペースの持つ(もしくは、本当は担うはずだった)多様な情報やコミュニティが行き交う仕組が必要とみて、分業可能な新しい仕事ができるのではないかと思って”コミュニティミキサー”という仕事を考えてみました。実際にフランスのAccorというホテルチェーンでは、そのようなスタイルでホテル内にコワーキングスペースを作って、ヨーロッパのコワーキングスペースのスタッフだった人をスペースの管理者として任せていることも聞きました。また、バーチャルオフィスのサービスを活用したコワーキングスペースもできて、常連さんがお手伝いをしてたりしているので、リアル・バーチャルを横断しながら活躍することもできます。

コミュニティマネージャーとの違い

 「週に一度や不定期に1日限定のコワーキングスペースのスタッフやコミュニティマネージャーになって」と先述している通り、コミュニティミキサーはコミュニティマネージャーではないかと指摘される部分もありますし、派生的な職業だとは思うので、共通点は結構あると思います。とはいえ、比較して2点違うポイントがありますので、これを説明します。

  • コミュニティマネージャーは、1つのスペース・または1つのコワーキングスペースのネットワークを担当する。
    対して、コミュニティミキサーは複数のコワーキングスペース・コワーキングスペースのネットワークを掛け持ちしながら担当する。​

  • コミュニティマネージャーは、1つのスペースの管理または会員のビジネスのフォローアップを考えるイメージ。 ​
    対して、コミュニティミキサーは、複数のスペースの盛り上げ屋やコミュニティの混ぜ込み屋で、会社間・コミュニティ間が相互に効果的な成果を出せるような利害合わせの関係性の構築のサポートを行うイメージ。​

そういう意味では、起業したい方・フリーランスとして働きたい方・将来コワーキングスペースを開きたい人や副業を考えている営業マン、経営コンサルタント業、フリーランサー、Youtuberを目指す人に向いているビジネスになっていくと思います。

新しい働き方LABを通じて取り組みたい理由

 とはいえ、これは私一人だけの頭の中で留めて、自ら名乗って動いてみたとしても、自分のこれまでのキャリア形成の経緯から限界があると認識しています。そのため、全国各地で「コミュニティミキサー」としてお互いに協力し合って活躍してくれる方と作っていこうと考え、今回新しい働き方LABの自主研究を活用して取り組んでいこうと思って提案しました。そのため、LivingAnywhereCommonsや幸福学といった指定企画とも連動性も強いので、重複して取り組んでいただける方が出てくるとさらに助かる要素があります。

活動の概要

 この実験で取り組むコミュニティミキサーの活動内容について、説明をいたします。
 まずはリアルでもバーチャルでもいいので、コワーキングスペースに月に2〜3度(10〜15日に1度を目安に)赴き、そこのスタッフやコミュニティマネージャーさんにスペースで月契約をしている利用者さんの仕事やコミュニティの活動に関する取組、課題点について聞いたり調べたりします。可能であれば、取り組んでいる利用者さんにコミュニケーションをとることができればいいですし、この聞き取りをコワーキングスペースのイベントにして企画・主催するのもいいと思います(参加者が3〜4人程度集められれば、それで十分です)。そこで得た情報から各コミュニティが抱える取組・強み・課題点を整理していき、個人利用者とコミュニティとの強みと課題点がつなげられればいい効果になりそうな解決策を考えていきます。うまい解決策が考えられない場合には、コミュニティミキサー同士で情報交換をし合い、うまい解決策のアイデアを導き出していきます(実は私はこれが得意です)。そして、この解決案やビジネスマッチング、プロジェクトマッチングの提案を、聞いてきたコワーキングスペースのコミュニティマネージャーや利用者さんに提案し、了承が得られれば利害関係者間で実際に会わせる機会を取り持たせていきます。その場にコミュニティミキサーはいてもいなくても良いとは思いますが、まだ相互に不安が解消できていない要素がある場合には、現場にいて調整できる方が良いでしょう。これが、コミュニティミキサーの仕事の流れになります。で、締結時の成果手数料がコミュニティミキサーの報酬のひとつになっていくという風に考えていますが、今回の研究ではここまでテーマに含めない事にします。

 仕事のイメージについて、”コミュニティを混ぜ込む”という視点でまとめたものがありますので、こちらを是非参考にしてください。混ぜ込んでいくための具体的な行動として、イベントを開いたりコミュニティ間と交流や交渉をしていくという風にとらえてもらえると助かります。

成果の測定方法について

 12月までに、協力してくれたコミュニティミキサーさんが、コミュニティミキサーとして関わった様々な方や団体さんとの間に取引関係や新たなビジネスコラボを1件でも作ることができれば、第2期段階では達成という風に考えています。そこから徐々に拡大していくか、第3期の応募も含めて取り組んでいくかどうかは、内容次第にしていきたいと考えています。

スケジュール・進め方

 現時点ではざっくりとこのように考えております。変更する可能性もありますので、ひとつの目安として考えてください。
 そこで、コミュニティミキサーとして近所で取り組んでみたいという方を探しております。新しい働き方LABの指定企画や他の方の自主企画(LACやTABIPPOなど)とも所々接点があるプロジェクトだと考えていますので、掛け持ちして取り組んでいただける方がいれば、とても助かります。それで7月20日まで一緒に取り組みたい方を募集して、希望した方に詳しい説明をした上で、8月から実際に取り組んでもらえればと考えています。

[ 7月 ]

  • 20日までに一緒に取り組みたい方を募集

  • 各コワーキングスペース運営会社に研究への支援と協力を要請

  • 28日に取り組みたい方でミーティング

  • slackで意見交換

[ 8月〜12月 ]

  • コミュニティミキサーの活動開始

  • slackで意見交換

  • 20日前後に全体ミーティング

[ 12月 ]

  • 15日に全体ミーティング

  • 研究内容の取りまとめ

 最後に、私から可能な限り自主研究に関してご協力のお願いをしてはいきますが、コミュニティミキサーと名乗って仕事をしていく上で、各スペースやコミュニティ、会社さんからクレームが出る可能性があります。その場合は、全部私に連絡をしてください。考案した責任はありますので、その上で謝罪と新しい仕事への理解とご協力をお願いしていきます。
 それとコミュニティミキサーとしての活動を通じて、スペースへのドロップインの利用料が発生してくる場合には、当方も資金があるわけではないのですが、利用料をある程度までは利用後に建て替える予定でいます。ほしい場合には、申し出ていただけるとありがたいです。

最後に

 コミュニティミキサーは、ビジネスのやり方や目指す方向性によっては、坂本龍馬のようなダイナミズムのあるビジネスをやりたい人にはもってこいのビジネスやフリーランスとしての肩書きになりうるものですし、そのように育てたいなと思います。まずはやってみたいという人を募集したいなと思うのですが、それと同時にコミュニティミキサーを通じて収入が取れるやり方としては個人的にイメージが仕切れないところも結構あるので、自主研究を通じて同時に協力してくれる人と意見交換をしながら、一緒に新しい職業として作っていくことができればと考えております。

 やってみたいという方、改良点などのご意見を伝えたい方は、コメントに残していただければメッセージを返しますので、お気軽にお問い合わせください。ひとつよろしくお願いいたします。



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