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フリガナがふれない中一生


2021年01月26日から
 小中学生への学習支援で得た知見を基に
色々書き始めて151回目になりました。
 また、2021年03月15日から
毎週連続投稿を始めて148回目です。


 先々週の風邪が長引いていて、鼻水グズグズ。
 文章に向かう気力を奪われ四苦八苦の毎日です。
今日の話も直近の学習支援での出来事。
 
 小学校四年生から学習支援に通っている男の子を担当。
 今年度中学に進学し、以前より学習態度が向上していると評判。
 さてどうなのかと見ていると、漢字検定5級問題集を取り出した。
「ほほぉ~!でも5級って確か小学校6年程度のはず??」
と見ていると、漢字の読み仮名をふる課題に挑戦。
15分くらいで、1ページ終了。さっさと自己採点にかかり、
「終わったぁ~!」と友達の所にゲームをしに向かう。
 前回の彼も同じ反応でしたが、学習は、遊びの時間を邪魔する相手で、
ともかくチャッチャと済ませようとします。
 その結果、見直しはしませんし、甘めの自己採点。
何が起きていたのかというと、拗音に対応できない。
促音や拗長音への対応は、もはや無理。
大きいひらがなと、小さいひらがなの意味が解らず、
全部大きいひらがなで書いてしまう。

「これは間違っているよ」との指摘には
なぜかがわからない!
どうも学校担任は大きな心で見逃している様子なんだけど...


 では宿題を済ませた残りの時間は何をしているかというと
机の間を駆け回り、学習会開設時間の半分程度の着席率。

 そこで
「文字を書くのは、自分以外の人に正確に内容を伝えるため」
「だから、自分が読めても何もならない」
「しっかり読める文字を書きましょう」

と励ましてみたけれど、
意味が解らず、???
 まあ時間はかかるかもしれないけれど、
文字や数字を書く意味をしっかり伝えてゆきたいと
考えています。

保護者の皆さんや 子どもたちの学習に関与している方々へ

 学習支援には、
学習障害ギリギリのグレーゾーンの生徒が多数存在しています。
 そして、一人一人が異なる背景を持っており、
支援者は、生徒が一番理解しやすい方法を探しています。
 しかし毎日対応できないため、支援の穴が開いてしまいます。
 
 一番生徒に近い存在で、関係性が成立しているはずの皆さんは、
生徒の嗜好や、どんなことに興味を持ちやすいかと言ったような、
日常に触れやすい立場にいます。

 そんな場所から、
生徒に対する助言を与えてください。

 良い相談相手として、また善き話し相手として
身近にいてくださることを願っております。



28.JAN.2024.ARAI