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木と僕

僕は幼少期の頃から木登りが大好きだった。 4歳の時、木登りの楽しさに目覚め、その日のうちに幼稚園の森じゅうの木を登ろうとした。その結果、か細い木にまで登ろうとし、右手に掴んだ枝が折れ、真っ逆さまに落下している先、たまたまあったナイフのように尖った枝が脚を裂いて、べろっと剥がれた自分の右ふくらはぎを妙に冷静に見つめたことを鮮明に覚えている。猿になる前の少年は、木から落ちた。 それ以降、僕は木登りから16年間離れていたが、去年ごろから木登り熱が再燃し、木を見かけては登れるかど

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