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#021【絵本】大地のうさぎたち

今日もホッコリ絵本の世界へ📚
絵本を読んだ記録として、感想を書いています。



まずは一言

先日Instagramでフォローしている方が紹介されていて読んでみたいと思った絵本。
図書館蔵書検索したら、なんとありました!
ネイティブ・アメリカン(アメリカ先住民)の暮らしぶりをうさぎの絵で表現された本です。



今日の絵本

『大地のうさぎたち』

作 グロスマン・バージニア
画 シルビア・ロング
訳 ぬくみ ちほ
発行所 パロル舎(1997年)




感想

昔天然石にはまった頃から、浄化グッズとして購入したセドナ産のセージを時々たいています。

セドナの土地はアメリカ先住民インディアンが守っている聖地であり、
それは呼ばれる者しか行くことが出来ないや、日本の縄文人とも繋がりがあるや、その土地のしたに眠っている資源などのホントかどうだか分からないような話を聞けば、何だか気になってしまう私(笑)


アメリカ先住民にはたくさんの部族がいて、部族ごとに名前があり、信仰や神話、言葉や暮らしぶりがちがいます。本書では、北米に暮らすたくさんの部族の中から10部族を、その文化の特徴を絵を活かしながら紹介しています。
かわいらしい織物のラグは、南西部に暮らすナバホ族の女性が代々受け継ぐ伝統の絵柄です。その模様は家族ごとに、おばあさん、お母さんから娘へと、大切に伝えられるものです。最後に登場する10匹のナバホのうさぎたちが、一枚一枚丹念にはたを織るように、一つずつ部族を紹介しているように思われます。
今日ではもう見られなくなってしまった光景もありますが、遠い昔から、それぞれの部族が大切に守ってきた暮らしの風景が、美しく描かれています。 ―訳者

『大地のうさぎたち』より

今までちゃんと理解していませんでした(*ノωノ)
無知な私は、この絵本を読むまでネイティブ・アメリカンが多種族であることを知らなかったのです。
でもよく考えるとそうですよね。広大なアメリカの土地にはそれぞれの地域先住民がいて当然!


とても丁寧で美しい絵です。

巻末に書いてくれている部族ごとの説明で、
描かれている絵とことばが更に理解できます。


例えば、2匹のうさぎが民族衣装に身を包んでいるページ。
定住し農耕しながら暮らす部族たちが、収穫を願い雨乞いのダンスを踊るための衣装です。

7匹のうさぎたちがかくれんぼをして遊んでいるページは、
平原を移動して生きる部族はあまり物をもてない為、子どもたちはおもちゃで遊ぶのではなく生活の中で遊べるゲームを考えました。かくれんぼは大人になって行う狩猟の訓練にもなったようです。

先住民たちは住む場所や気候にあわせた生き方を、持ち合わせた特性を活かし工夫しながらただありのままに、そして自然に感謝しながら生きていたのだと感じました。

その後、馬や牛に乗った白人たちが土地に乗り入れ追いやられ、もしかすると部族の中でも暮らしは楽に便利に簡単になったと喜ぶ人もいたかもしれませんが、本来の生き方・在り方をする人たちが少なくなり、どんどん違う方向へ行ってしまったのかもしれません。

何だかこれって今の日本にも言えることかもしれません。
わたしたちのほんとうの幸せとは何かを考えさせ、気づきを与えてくれる絵本だと思いました。



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