見出し画像

桜の回文 『さくら、ひらくさ。』

2020年にツイッター上で公開した、桜にまつわる一連の回文をnoteにまとめました。桜を待ち遠しく思う時期から、咲き始め、やがて散りゆくさまを8つの回文と写真で表現しています。


桜ひとつも無く、泣いたみたい。
泣くな、もっと開くさ。

(さくらひとつもなくないたみたいなくなもつとひらくさ)

毎日待つと
開く運命だ。
桜ひとつ町に今。

(まいにちまつとひらくさだめださくらひとつまちにいま)

桜冷えたまま
立ったまま
耐え 開くさ

(さくらひえたままたつたままたえひらくさ)

桜、昼より、夜開くさ。

(さくらひるよりよるひらくさ)

満開,

(まんかいかんま)

「咲いた」みたいな春は、
「泣いた」みたいさ。

(さいたみたいなはるはないたみたいさ)

散る、
舞う、
埋まる地。

(ちるまううまるち)

春が夏に、
つながる葉。

(はるがなつにつながるは)


🌸おしまい🌸

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?