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「はじめの一歩」イベントに込めた思い~その4

働き方やキャリアに悩む方を勇気付けるべく企画した「はじめの一歩」イベント。2/14から4/8までの5日間、平日夜オンラインにて開催します。

すでにDay2講師、黒田剛さんの紹介をこちらnoteに書きましたが、読み直したところ 「大事なことを書き忘れた」感がありました。いつもなら放っておきますが、今回イベントは「手抜きなし」のため、追記で書かせていただきます。

あえて不況の出版業で起業した黒田さんの仕事スタンスには、「不況の業界だろうが自分は生き残る」タフさ、そして「不況の業界を自分が立て直す」心意気を感じます。

それは「強者に寄りかかって生きる」サラリーマンや専業主婦とは真逆の生き方です。

専業主婦とサラリーマンは似ている

専業主婦とサラリーマンは「従属して生きる」という点できわめて類似しています。そして歴史的な成り立ちまでそっくり。

私の父親が生まれた昭和12年、藤山一郎の「青い背広」という曲が流行りました。「青い背広で心も軽く」と歌われます。そこから青い背広のサラリーマンという生き方は人々のあこがれとなっていきました。そしてまた、それを配偶者に持つことが女性のあこがれになっていったのです。

かつて「専業主婦」は働かなくてもいい特権階級的な存在でした。
それは旦那の稼ぎが良く、性格も良いこと。この2つが満たされるのであれば専業主婦は「おいしい」生き方です。ただ、家事だけではつまらないかもしれません。そんな事情から20世紀後半の女性たちは働き始めました。現在に至り、専業主婦は「ひとつの選択肢」にすぎません。それを選びたい人はどうぞ選んでくださいという選択肢のひとつです。

サラリーマンもそうなっていくかもしれません。
すでに若い人たちは「入社した会社で定年まで」などと考えていません。

かつて「サラリーマン」は高い収入とやりがいで特権階級的な存在でした。
それは雇い主たる会社が儲かって、やさしく社員を扱うこと。この2つが満たされるのであればサラリーマンは「おいしい」生き方です。ただ、会社だけでは成長できないかもしれません。そんな事情から21世紀の若者たちは会社を辞めはじめました。近い将来、「サラリーマンは「ひとつの選択肢」にすぎなくなるでしょう。それを選びたい人は選んでくださいという選択肢のひとつです。

従属・依存する生き方は、ご主人様の経済状態によって生活スタイルや幸福度合いが大きく変化します。それを受け入れるという方にはなにも申しません。しばらくそれは多数派であろうと思います。

ただ、「従属しない自由が欲しい」という少数の人は「従属せずとも生きられる」タフさと心意気を身に付けるしかありません。私はそんな人のためにフリーランス塾を立ち上げました。そして今回は「はじめの一歩」イベントを立ち上げた次第です。

そのイベントDay2にお招きした講師の黒田さんは出版不況のなか、書籍PRを仕事に選びました。そこにはファイナンス理論でいう「ベータ値の低さ」があります。ぜひ参加者の皆さんにもこれを学び、実践してほしいのです。

強者への依存度=ベータ値を下げること

「小さき商売人」はベータ値を理解しましょう。そうすれば将来に向けた羅針盤」となり、未来の仕事が変わってきます。「ベータ値」はポートフォリオ理論などで「個別株の値動き」の説明に使われます。ちなみにニンジンに含まれるベータカロテンとはまったく無関係です。

ベータ値とは、日経平均指数など「全体の動き」に対して、その「個別株」の値動きがどれくらい「比例」しているかを表します。ベータ値が「高い」場合、日経平均が動けばその株も同じ方向に大きく動きます。これは比例性が高い状態。
一方ベータ値が低い場合、日経平均が動いても、その株の株価はあまり動きません。つまり比例性が低いわけです。

単純にいえば、ベータ値とは「大きな存在が動いたとき、自分がどれくらい影響を受けるか」ということです。

・旦那の経済状態次第で貧乏になってしまうのがベータ値の高い専業主婦
・会社の経済状態次第で給料が下がるのがベータ値の高いサラリーマン

フリーランス的な自由が欲しければ「大きな者に対してベータ値を下げる努力」をしなければなりません。

・旦那がどうあれ、好きな仕事で自由に稼げる主婦
・いざという時は、転職や企業が可能なサラリーマン

これが「強者に寄りかからなくても平気」な状態、フリーランス的な自由です。「暴力夫/パワハラ上司にNoを突きつけ、いざとなったら立ち去れる」のであればそれは自由な状態です。

出版界でいえば「全体の動き」として出版不況という現実があります。ここで「自分も業績が悪い」大手出版社はベータ値が高い状態。一方、その大手出版界を相手にPRで仕事する黒田さんは「ベータ値が低い」状態にあります。

儲かっていない業界であっても、小さなフリーランスは仕事を見つけることができます。むしろ儲らなない業界だからこそ、仕事を見つけやすい面があります。
小さき者は大きい者より選択肢が広い--フリーランスはこのことを承知しておきましょう。それが昨日書いた「象が乗ったらつぶれる自転車でも、人間ならスイスイ走れる」ということの意味です。

黒田さんの会ではぜひ「低ベータ値の秘訣」をインタビューしたいと思っています。黒田さんから自由に向けた「はじめの一歩」を学びましょう!

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<イベント概要>

●場所:オンライン配信(アーカイブ配信有)

●日時:2/14(水)、2/26(月)、3/11(月)、3/26(火)、4/8(月) いずれも19:00~21:00

●出演:
 2/14(水)仲山 進也「自由なサラリーマンになる秘訣」
 2/26(月)黒田 剛「不況の出版界でも仕事をつくる秘訣」
 3/11(月)板谷 和代「会社員からワクワク独立する秘訣」
 3/26(火)須原 伸太郎「会計士が会社を上場させる秘訣」
 4/8(月)井戸 美枝「フリーランス成功の秘訣とまとめ」
インタビュアー:田中 靖浩(作家・会計士・フリーランス塾塾長)
 
●参加料:
全日程5Days チケット 20,000円(消費税込・すべての会をアーカイブ視聴可能)
各回単独チケット 5,000円(消費税込・申込み会をアーカイブ視聴可能)

●配信方法&アーカイブ:・5回のセミナーは毎回Zoomにてリアルタイム配信を行います。
・ZoomURLは「配信日1週間前」にメールアドレス宛にお送りしますのでご確認ください。
・購入した会について、アーカイブ録画を「4月末日まで」視聴可能です。アーカイブ視聴用アドレスは開催日の2日後までにメールアドレス宛お送りします。

<出演者プロフィール>

第1回<2/14>
仲山進也(なかやま・しんや) 仲山考材株式会社 代表取締役/楽天グループ株式会社 楽天大学学長

シャープ株式会社を経て創業期(社員20 名)の楽天に入社。「楽天大学」を設立し、出店者コミュニティの醸成を手がける。 楽天で唯一のフェロー風正社員(兼業・勤怠自由)となり、仲山考材を設立、考える材料を提供する。 「子どもが憧れる、夢中で仕事する大人」を増やすことがミッション。「仕事を遊ぼう」がモットー。著書に「「組織のネコ」という働き方」翔泳社、「組織にいながら、自由に働く」(日本能率協会マネジメントセンター)他

第2回<2/26>
黒田剛(くろだ・ごう) 株式会社QUESTO代表 書籍PR

1975年、千葉県で「黒田書店」を営む両親のもとに生まれる。芳林堂書店外商部を経て、2007年より講談社にてPRを担当する。2017年に独立し、PR会社「株式会社QUESTO」を設立。講談社の『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』(黒川伊保子)は、シリーズ50万部を超えるヒットを記録。『いつでも君のそばにいる』(リト@葉っぱ切り絵)をはじめとする葉っぱ切り絵シリーズは25万部を突破。『続 窓ぎわのトットちゃん』(黒柳徹子)は、発売2ヵ月で50万部突破。その他、集英社、KADOKAWA、マガジンハウス、光文社など、多くの出版社にてPRを担当。

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