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「はじめの一歩」イベントに込めた思い~その5

働き方、キャリア、定年後。
貯金や株もいいけど、「長く楽しく働くこと」を考えましょう--そんなメッセージを発信すべく企画した「はじめの一歩」イベント。
5人の先輩から自由なキャリア「はじめの一歩」をお聞きします。2/14から4/8までの5日間、オンライン開催です。

今日はDay3(3/11)にご登場の講師、板谷和代さんのご紹介です。
JALに入社した自称「お気楽OL」がウィーン営業支店長に転身。と思ったら帰国タイミングでなんと会社が経営破たん、心が折れた社員たちを元気づける研修担当責任者の仕事。そのあと早期退職して起業し、自分が大空へ離陸。

経歴を拝見すると”転機”満載です。ご本人が考える自由なキャリアへの「はじめの一歩」はどんなお話なのでしょうか? お聞きするのが楽しみです。

その前に、私が板谷さんをご紹介するにはこの”事件”を避けて通れません。
それが2007年の「ウイーン事件」です。

■伝説のウイーン事件

2007年。ちょっとした事件が起こりました。
JAL関係の企画でウィーンまで講師に呼ばれた私。しかし長時間フライトの末、空港に着いてみると誰もいません。同行の日本人も、JALの出迎えもいません。まさか「かくれんぼ」でも流行っているのか?

私はしかたなく自分でホテルに移動しましたが、チェックインもさせてもらえません。ウィーンでは「放置プレイ」の伝統があるのか? 異国でキツネにつままれた気分。

実はこの時、成田から出発した「私以外のすべての日本人」はフライトの乗り換えに失敗して、ドイツの空港で立ち往生していました。現地JALの皆さんは「お買いもの大好き乗り遅れ組」の対応に追われ、たった一人「正しく到着した」私のことは完全に忘れ去られていたのです。私はウィーンのホテルでひとりぼっち。何が何だかわからないまま、ホテルのバーでずっと飲みつづけていました。

乗り遅れトラブルの翌日、すべての一部始終が明らかになったあと、私の元に真っ青な顔でこられた方がいました。それがウィーン支店長、板谷和代さんです。板谷さんは私のところまで来られて、深々と頭を下げられました。

「ご迷惑をお掛けして、大変申し訳ございません」

神妙にお詫びする者とされる者。それが板谷さんと私のはじめての出会いです。

■なんだ、この日本人離れした女性は!

そのあと私たち御一行はJAL・国境なき合唱団コンサートを有名な楽友協会へ聴きに行きました。その会の開演挨拶が、”お詫び支店長”板谷さん。
私は客席からみていました。そして、度胆を抜かれました。

「これほど堂々と挨拶する日本人女性がいるのか」

一般的に日本人は大舞台に立つと緊張して形式張った挨拶をするか、それとも用意したメモの棒読みか。
板谷さんは堂々と、自分の言葉で挨拶していました。こんな大物感あふれる日本人女性をみたことはありません。お世辞ではなく本当にビックリしました。板谷さんの魅力はこの時から変わりません。それは

「大舞台にも動じない、楽しそうな大物感」です

これは努力して身につくものではありません。教えてくれるところもありません。そもそも言葉にもならない類いの魅力です。
再現化できるスキルや、言語化できる性質がもてはやされる昨今。だからこそ言葉にならないキャラクターこそが「自分ならでは」をつくります。
板谷さんの魅力はスキルやロジックを超越した「明るさ」。
どこで働こうと、何歳になろうと、「明るさ」は仕事をする上で最強の武器です。
世界の大舞台で堂々とあいさつできる資質は、キャリアを切り開く上で重要に役割だったのかもしれません。

「大舞台を楽しむ」--ついスキルでキャリアを考えてしまう我々はついこのことを忘れがちです。しかし自由なキャリアとは「人生の舞台を楽しむ」ことに他なりません。

■良き先輩としての魅力

経営破たん後のJALで人材育成に係わったのち、独立開業した板谷さんは現在、”元気の種まき”をキャッチコピーに企業研修や大学の講師でご活躍中です。
私は月一回の孫子女子勉強会でご一緒していますが、とにかく後輩女性たちに人気があります。後輩女性は、講師というよりは「良き先輩」として板谷さんを見ているようです。

今回は板谷さんに自らの過去を振り返ってもらいつつ、「会社で働くことの意味」や「定年をめぐる心構え」そして「会社を辞めても仕事できる秘訣」についてお聞きしたいと思います。板谷ファンの方も、そして初めての皆さまもご期待ください。

それにしても感慨深いです。あのとき「お詫び」された支店長とイベントでご一緒、しかも今回は私が「インタビュー」するというのですから。人生は何が起こるかわかりません。だから簡単に相手を責めないほうがいいのです。もしかしたら「長い付き合い」になるかもしれませんので。

板谷和代さんの会は、3/11(月)19:00~21:00です。

板谷さんの詳しいプロフィール、イベント詳細・お申し込みはpeatixからどうぞ。

<イベント概要>

●場所:オンライン配信(アーカイブ配信有)

●日時:2/14(水)、2/26(月)、3/11(月)、3/26(火)、4/8(月) いずれも19:00~21:00

●出演:
 2/14(水)仲山 進也「自由なサラリーマンになる秘訣」
 2/26(月)黒田 剛「不況の出版界でも仕事をつくる秘訣」
 3/11(月)板谷 和代「会社員からワクワク独立する秘訣」
 3/26(火)須原 伸太郎「会計士が会社を上場させる秘訣」
 4/8(月)井戸 美枝「フリーランス成功の秘訣とまとめ」
インタビュアー:田中 靖浩(作家・会計士・フリーランス塾塾長)

●参加料:
全日程5Days チケット 20,000円(消費税込・すべての会をアーカイブ視聴可能)
各回単独チケット 5,000円(消費税込・申込み会をアーカイブ視聴可能)

●配信方法&アーカイブ:・5回のセミナーは毎回Zoomにてリアルタイム配信を行います。
・ZoomURLは「配信日1週間前」にメールアドレス宛にお送りしますのでご確認ください。
・購入した会について、アーカイブ録画を「4月末日まで」視聴可能です。アーカイブ視聴用アドレスは開催日の2日後までにメールアドレス宛お送りします。

<出演者プロフィール>

第1回<2/14>
仲山進也(なかやま・しんや) 仲山考材株式会社 代表取締役/楽天グループ株式会社 楽天大学学長
シャープ株式会社を経て創業期(社員20 名)の楽天に入社。「楽天大学」を設立し、出店者コミュニティの醸成を手がける。 楽天で唯一のフェロー風正社員(兼業・勤怠自由)となり、仲山考材を設立、考える材料を提供する。 「子どもが憧れる、夢中で仕事する大人」を増やすことがミッション。「仕事を遊ぼう」がモットー。著書に「「組織のネコ」という働き方」翔泳社、「組織にいながら、自由に働く」(日本能率協会マネジメントセンター)他

第2回<2/26>
黒田剛(くろだ・ごう) 株式会社QUESTO代表 書籍PR
1975年、千葉県で「黒田書店」を営む両親のもとに生まれる。芳林堂書店外商部を経て、2007年より講談社にてPRを担当する。2017年に独立し、PR会社「株式会社QUESTO」を設立。講談社の『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』(黒川伊保子)は、シリーズ50万部を超えるヒットを記録。『いつでも君のそばにいる』(リト@葉っぱ切り絵)をはじめとする葉っぱ切り絵シリーズは25万部を突破。『続 窓ぎわのトットちゃん』(黒柳徹子)は、発売2ヵ月で50万部突破。その他、集英社、KADOKAWA、マガジンハウス、光文社など、多くの出版社にてPRを担当

第3回<3/11>
板谷和代(いたや・かずよ) 株式会社タンタビーバ 共同創業者・元気の種まき担当
20歳新卒でJALに入社。迷ったら楽しそうな方を選択するお気楽OLが、46歳でウィーン営業支店長に。4年間の単身赴任後は、人財育成の責任者として経営破たんで心が折れた社員が前向きになる研修を企画。定年が見えてきた56歳で、さらなる自由を求めて友人の起業に便乗(気分は独立)。出会った人の笑顔の役に立ちたい!と、あちこちで立ち話=講師・教員をしている65歳。

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