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続ける難しさ。失って知る尊さ。

以前note に書きましたが。義実家訪問には、もれなく何かしらの工場兼販売所に行くことがセットとなっておりました。

前回は、カフェオレボウルを新調したく Saint-Clément  の直売所も行きたかったのですが、コップが割れたことでLa Rochèreの直売所を優先しました。リュネビルのカフェオレボウルは次回ねー!なんて思っていたのですが。。。

Lunéville窯 Saint-Clément窯 Niderviller窯が、  今までと言うか?つい最近までひとつの親会社のもとSaint-Clémentの工場と、一部Nidervillerで製造が続けられていました。(だいたいSaint-Clémentの工場兼直売所に私の欲しいシリーズは置かれていました)その辺の歴史は、アンティーク好きのかたは面白いのではないかと思いますが、色々なサイトで詳しく書かれているのでそちらをご参考に。とにかく、義実家周辺は土壌と木材 水に恵まれた地のようで。閉窯したBadonviller、前回のLa Rochère だったりBaccarat 村など食器好きにはたまらない地域です。

大型ボウル、丼物に大活躍

何故に「この間まで」「つい最近まで」と、言っているのかと言うと。復活祭に帰省した際、今回は絶対Saint-Clémentの工場はずせませんでした。帰省直前、直売所の営業時間を調べると、驚くことに閉店の文字。慌てて義両親に確認してもらうと、今年の3月で会社が終了したと!。(フラ夫の話では、どこか買い取るのではないか?とは言ってますが。どうなんだろう?サイトは買うことはできませんが残ってます。)
膝から崩れ落ちました。

何故に前回La Rochèreを優先してしまったのだろう!。私の馬鹿馬鹿!!

脚の部分が大きく欠けてしまったカフェオレボウル

毎朝使うカフェオレボウル。一つ既に割ってしまい、現在現役も所々欠けてしまって。。。何がなんでもあのぼってり感がいいのです。脚付きの可愛さ、あのやぼったさの昔の復刻版シリーズが好きなのです。

よくニュースで、閉店するお店にお客さんたちが「大好きだったのに。残念」とか言っているのを見るたびに。いやいや、大好きなら何時も行っていたらお店だって閉店しないだろう!と、1人突っ込んで見ていましたが。今は自分に言ってやりたい。こんなことなら、もっとマメに顔をだしときゃよかったよ。。。でも、食器ってちょこちょこ買えないしな~(ゴニョゴニョ)。

リュネビル -サンクレモン-ニーデルヴィレ― 、それぞれ1730年代からの食器メーカー。時代だからと言ってしまえばそれまでなんだけど。なんだか非常に虚しい。質 技術 全てがそこで0になってしまうと思うと、非常に残念。食器好きの私は、やはりその土地で色々な歴史をもって作られる背景があるから惹かれるのです。オリジナルがあるから飽きることがないのです。今大量に出回ってるもの、お手頃だけれど10年後も使っている姿想像できますか?どこで生産されたかちゃんとわかりますか?趣味 価値観人それぞれだけど、でも私は3~4個グッとこらえて運命の一つをお迎えしたい。歴史を感じたり、時には陶芸家さんの作品で個性に触れてみたい。そして、作る人 地域 の背景がイメージできるものを使いたい。

今家にあるものたちを愛で、密かに復活を祈る。