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沖縄・伊平屋島&伊是名島で3泊4日のサステナブルツアーを開催。伊是名島での出会いが教えてくれた「本当にやりたいこと」の見つけ方【旅レポート①伊是名島編】

ゼロカーボン社会を目指し、行動変容を呼びかける『CQプロジェクト』は、ローカルフレンド(現地の人々)と出会い、現地に溶け込むような旅を提供するサービス『TRAPOL(トラポル)』とコラボして、環境課題への価値観を変える「サステナブルツアー」を開催しました!

今回は前編として、2023年8月19日〜8月22日に開催されたツアーのうち、最初に訪れた沖縄県・伊是名島(いぜなじま)で過ごした2日間を振り返ります。

ツアーに参加する前は、環境課題に対して「それほど関心がなかった」という、約30名の参加者たち。3泊4日の旅を通じて、どのように意識が変わったのでしょうか…?


ツアー1日目:沖縄に到着。フェリーに乗って、伊是名島へ!

■那覇空港に集合し、バスに乗って運天港へ

今回のツアーの舞台となるのは、沖縄県の離島である「伊是名島(いぜなじま)」と「伊平屋島(いへやじま)」。

どちらも人口1000人ほどの小さな島で、琉球文化の残る美しい街並みと、日本一と謳われるほどのキレイな海が見どころです。

ツアーの集合場所は、沖縄県の那覇空港。ツアー参加者のみなさんが、全国各地から集まりました。

それぞれが新たな出会いにソワソワするなか、TRAPOL代表の森脇さんから、参加者同士の仲を深めるためのルールが発表されました。

CQ×TRAPOLツアー中のルール
①あだ名で呼び合うこと。
②タメ口で会話すること。

約30名のツアー参加者が集まり、那覇空港で集合写真をパシャリ

旅の始まりに胸を高鳴らせながら、伊是名島行きのフェリーがある運天港に向かうべく、みんなでバスに乗り込みます。

全員が席についたら、まずはお互いについて知るために「自己紹介タイム」がスタート。それぞれが個性豊かな生き方や、今回の旅への意気込みを語ってくれました。

参加者は、大学生から社会人まで、年齢も職業もさまざま。なかには、旅をするために会社を辞めて、全国各地をまわっているというメンバーも…!

日常生活では出会えないような価値観を持っている人や、新しい生き方を実践している人に出会えるのも、大勢が集まるツアーの醍醐味です。

そして、TRAPOL代表の森脇さんからは、今回のツアーのテーマである「サステナブル」について、語ってもらいました。

「まずは、この旅を思いっきり楽しんでください! そして、島で出会った自然環境や人々のことを、旅が終わったあとも思い出せるように、たくさん触れ合ってみてほしいと思っています。

サステナブルや環境課題というテーマに関心が高くない人もいるかもしれないけど、今回の旅では少しだけでも環境を意識してみて。旅が終わったあとに、自分が環境に対してどう思うのかを教えてもらえると嬉しいです」

■運天港から、フェリーで移動

バスに揺られること2時間、ようやくフェリーのある運天港に到着しました。運天港から伊是名島までは約50分。清々しい海風に当たりながら、到着を待ちます。

■ついに伊是名島に到着!

伊是名島に着き、フェリーを降りると、現地に暮らすローカルフレンドのみなさんが出迎えてくれました。美しい海と豊かな自然が広がる伊是名島の絶景に、参加者は大盛りあがり。

夕食の前に、少しだけ町を散策しながら、ローカルフレンドに伊是名島の歴史について教えてもらいました。

伊是名島は、琉球王国の国王である「尚円王(しょうえんおう)」が誕生した島として有名なのだそう。現在も、島の中には琉球王国時代の史跡がいくつも残っており、そのどれもが島民の手によって、大切に守られています。

尚円王の銅像前で、伊是名島の歴史に思いを馳せるひととき

■島のローカルフレンドと集まって、沖縄料理を食べながら懇親会

夜は、伊是名島にある唯一の沖縄そば屋さん「レストハウスかみやま」に集まって、ローカルフレンドと懇親会を開きました。ローカルフレンドたちはみんなおおらかで優しく、初対面とは思えないくらいに、すぐに仲良くなれて、びっくり。

おおらかなのは、参加者の私たちに対してだけでなく、島の住民同士も仲良しで、今回の旅に関わりがなかったローカルフレンドの友人たちも、電話一本で私たちのもとに駆けつけてくれるほど。

話を聞いていると、伊是名のローカルフレンドは、漁師や船の操縦士など、島の生活に欠かせない仕事をしており、それぞれが自分の仕事に誇りを持っているのだと感じました。

おいしい沖縄料理で移動の疲れを癒やしながら、他愛のない話で笑いあい、心温まる時間はあっという間です。

■1日目終了!

伊是名島では、8月中旬でも天の川を見ることができます。

ツアー1日目の締めくくりに、ローカルフレンドの案内で、星空を一望できる穴場に連れて行ってもらうことに。

都会では見ることができないような、満天の星空に参加者全員が息を呑みました。「こんな美しい星空が見えるくらい、キレイな空気と自然が保たれているんだ」。そんな感想が自然とこぼれます。

あるローカルフレンドは、自己紹介で「特技は、星に名前をつけること」だと言って、「それ、誰でもできるじゃん!」と、参加者たちを笑わせていました。

けれど、よく考えてみると、こんなに美しい星をいつも見れる場所で生活しているからこそ、胸を張って発表できる特技なのだと、まばゆい星空を見て初めて気が付きました。

まだ、旅は始まったばかりですが、伊是名島の自然の豊かさと人の温かさに十分に触れることができ、ツアー1日目は終了です。

ツアー2日目:サイクリングやバナナボート体験で、伊是名島の絶景を満喫

■朝から、伊是名島を一周するサイクリングへ!

ツアー2日目の朝は、島を一周するサイクリングからスタート。ペダルを踏み込むたびに流れていく景色はどこも澄み渡っていて美しく、自転車を走らせているだけで爽やかな気持ちに。

サイクリングの途中で、ビーチに飛び出して、さっそく美しい海へダイブするメンバーも!何気ないビーチですら、人気観光スポットと言われてもおかしくないくらいの白い砂浜と透明度の高い海が広がっているのが、伊是名島の魅力です。

■好きなアクティビティを選んで、伊是名の自然に触れる

サイクリングが終わると、いよいよ伊是名島ツアーのメインである、島のアクティビティにチャレンジ! 用意された3つのアクティビティから好きなプランを選び、島の自然を味わい尽くします。

①バナナボートで渡る、無人島「屋那覇島」近海の潮干狩りプラン

バナナボートに乗って、伊是名島近くの無人島・屋那覇島へ。砂浜を掘って、夕食に食べるための貝を集めました。

②何匹釣れるか?南国船釣りプラン

現地で漁師をするローカルフレンドに船を出してもらい、船釣りを体験! 南の島ならではの、カラフルで個性豊かな魚をどんどん釣り上げます。

③島内名所旧跡巡り&フーチバーバナナスムージー作りプラン

島の絶景スポットや、尚円王の伝説が残る旧跡を巡り、島の歴史について理解を深めました。島に暮らす人々は、琉球王国の歴史に対して敬意を持っており、重要な文化として丁寧に説明してくれました。

■夜は現地で捕った海の幸を焼いて、自給自足バーベキュー

アクティビティを終えるころにはあっという間に日が暮れ、夜はそれぞれのプランに参加したメンバーが捕った海の幸と、島のおいしい食材を集めたバーベキューをしました。

漁師をやっているローカルフレンドは、魚や貝の扱いにも慣れていて、私たちにはとても追いつけない速さで食材を捌いていきます。普段、スーパーやコンビニに頼ってばかりの私たちには身についていないような「生きる力」に感動しました。

自らの手で調達した食べ物を、自らの手で調理するという特別な時間を楽しみながら、食べ物を採る大変さを感じ、普段から食を大切にしなければならないと改めて感じた体験でした。

■伊是名島での2日間が終了

バーベキューを楽しんだ後は、ローカルフレンドが参加者に沖縄の伝統舞踊である「エイサー」を伝授。見よう見まねで踊る参加者たちからは、自然と笑顔が溢れました。

豊かな自然と人の優しさに触れ、「本質的欲求」の見つけ方を知った伊是名島での2日間

自然や現地に住む人々と触れ合い、島の歴史を学び、自分の食料を自分で調達する。そして、おいしい食事を楽しみながら、みんなで踊り笑いあった2日間。

そんな時間を過ごすうちに、初対面のローカルフレンドさんやツアー参加者同士の緊張はすっかりほぐれ、ずっと前から友だちだったかのような感覚になりました。

ツアーに参加しながら、TRAPOL代表の森脇さんが事前インタビューで「ツアーを通じて、本質的欲求(本当にやりたいことや、求めているもの)を満たしてほしい」とお話ししていたことを思い出します。

忙しい日々を送っていると、本質的欲求に気がつくのが難しい。でも、島の素晴らしさを発見するたびに、自分は誰かの評価に囚われず、もっと自由でいたい、そして美しい自然と触れ合い、心豊かに生きていきたいんだという自分自身の本質的欲求に気がつくことができました。

自由に生き、美しい自然と暮らしていくためには、今触れられる自然を自らの手で守っていく必要があります。

だからこそ、伊是名島で出会った人々や、それを取り囲む自然を日常生活でも思い出し、旅から戻っても、あの土地を守るためにできることを探したいです。

日常生活に、間接的にでも「旅で出会った愛する土地を守る習慣」を組み込んでいくことが、地球を守り、旅先で教えてもらった「豊かな心」をずっと私たちの中に留めておく方法なのではないでしょうか。

それが、旅で学んだ私たちだからこそできる「サステナブル」なのではないかと感じた2日間でした。

ツアーはまだ折り返し地点。伊是名島の次に訪れた、伊平屋島での2日間の様子は後編の記事でお届けします。

(取材・執筆=目次ほたる(@kosyo0821)/編集=いしかわゆき(@milkprincess17)/(撮影=深谷亮介(@nrmshr)、ツアー参加者提供)

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