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「スルメが丘は花の匂い」で再度考えた自分の人生とは何か

7月22日~8月26日にかけて全国7都府県で行われていた
「スルメが丘は花の匂い」という舞台をご存じでしょうか。


これはお笑い芸人で脚本家もされている、かもめんたるの岩崎う大さんが作・演出を担当された、吉岡里帆さんの初主演舞台です。


中学生の頃から吉岡里帆さんのファンである私は
「初めて本人を見ることが出来る!」
という高揚感のもと、舞台というものを初めて見に行きました。


シナリオの説明がとにかく苦手なので、その辺に関してはこちらのページから確認していただけると幸いです。

ざっくりと説明すると、一般社会に生きる女性(吉岡里帆)が物語の世界に迷いこみ、その世界の人々と生活をしながら最終的に価値観を吸収するといったものです。(こんな説明では批判されるに値する)


1公演を観ただけなので物語の節々を覚えてはいませんが、中盤辺りからはある1つのテーマがくっきりしてきて、とても楽しむことが出来ました。それはそれは、吉岡里帆さんを見るという不純な目的であった私が、公演後に何かを考えさせられるほどに。


そのテーマというのが「主人公」です。


うさぎとかめや桃太郎、シンデレラ皆さんはこれまでの人生でいくつもの物語に触れてきたと思います。もっと広く言うならば、漫画やドラマ、映画も見てきたことでしょう。
「主人公」とはそれらを彩るには欠かせないもので、観る人を魅了する何かを必ず持っています。


この舞台は物語の世界がメインであるため、その中の住人はみな、自分が「主人公」となる物語が完成することを夢見ているのです。


※少しややこしいかもなポイント
メインとなる設定は物語の世界ですが、何か特定の物語の世界を指しているわけではなく、いろいろな物語が起こっている世界という意味です。つまり、2022年9月10日に岡山で桃太郎が生活している一方で、大阪では一寸法師が生活しているという感じ。


自分はこの「主人公」という言葉が好きです。
ナルシストとかエゴイストとか、そういう意味ではなく。
(広く見ればそうなのかもしれないが)
なのでこの舞台により惹きつけられたのかもしれません。




皆さんは自分が「主人公」の人生を生きていますか?




偉そうなことを申している私はというと、自分が「主人公」の人生を生きれていないと少しばかり思っています。今は。


(大学に入るまではぶっちゃけ「主人公」だった)


さらに言うのであれば何を定義として「主人公」の人生を送れているかなんてのも分かりません。無茶苦茶な人ですね。


1つ私がこうではないかと思っている点は
自分を誇ることができるかどうかです。


(つまり大学入学までの私は誇れるが、大学に入ってからはその誇りが薄れてしまったと推測してください。)


この点からすると、何か大きなことを成したり、いわゆるキラキラした人生を送っていなくても、自分が誇れるのであればあなたは「主人公」です。


と、つらつら書いてはきましたが、最後に圧倒的に矛盾する言葉を。


これは作中でも言及されていたのですが、

無理に「主人公」になろうとせずとも、
ふとあなたが立ち止まって振り返った時に、
あなたが歩いてきた道は自然と物語になっていて、
あなたはその物語の「主人公」です。



正直この言葉は私の心にえげつないほど刺さりました。


これから何年生きるかはわかりませんが、自分の物語が面白いものであるように、また自分が他人を魅了する主人公であるように、そう願って歩みを進めたいと思います。
ご一緒にどうですか?



本日はここまで。
お付き合いいただきありがとうございました。

津田 啓暉

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