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【TECHBLOG】“2024年最新版”サードパーティクッキーとは?廃止における影響と対策を徹底解説!

はじめまして。C&R社東野です。
突然ですが、サードパーティクッキー(3rd party cookie)とは何か知っていますか?
プライバシーや個人情報保護の観点からクッキー(Cookie)規制が進むなか、聞いたことはあるけど正しい意味や具体的に何をすればいいかわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、サードパーティクッキーの基礎知識から、規制状況・規制における影響と今後の対応について詳しく説明していきます。


1.そもそもクッキーとは?

サードパーティクッキーについて知るために、まずはクッキーについて理解していきましょう。
クッキーとは、「ユーザーがWebサイトに訪問したときにブラウザにユーザー情報を一時的に保管する仕組み」を指します。
保管されるユーザー情報とは、ログインIDやパスワード、閲覧した商品情報などが含まれます。
ユーザーはこれらの情報が保管されていることで、サイトにアクセスする際にその都度同じ情報を入力せずに使用できます。
また、ユーザー行動の追跡も可能なため、閲覧履歴や離脱などの情報からサイト分析をすることもできます。

クッキーの仕組み
クッキーの仕組み

このように、クッキーはサイトの利便性の向上やデジタルマーケティングにおいて活用されています。

2.サードパーティクッキーとは?ファーストパーティクッキーとの違い

サードパーティクッキーとは、「ユーザーがアクセスしたWebサイトとは異なるドメインから発行されるクッキー」のことを指します。ドメインを横断したトラッキングが可能で、複数サイトを横断して行動履歴を記録することがきます。
具体的な利用方法は以下の4つです。

サードパーティクッキーの活用方法
サードパーティクッキーの活用方法

ファーストパーティクッキーとの違い

クッキーの種類はファーストパーティクッキーとサードパーティクッキーの二つに分かれます。
ファーストパーティクッキーとは、「ユーザーがアクセスしたWebサイトのドメインから直接発行されるクッキー」のことを指します。
ログイン情報や商品の閲覧履歴などの保存は、ファーストパーティクッキーのデータが活用されています。

ファーストパーティクッキーとサードパーティクッキーの違い
ファーストパーティクッキーとサードパーティクッキーの違い

3.サードパーティクッキーに対する規制状況

ここまで説明してきたように、サードパーティクッキーは広告主にとっては便利な仕組みですが、ユーザー視点では時に個人情報が勝手に利用されていると感じる原因となり、利便性を損なうものになっています。
このように個人情報保護の観点から、近年サードパーティクッキーに対する廃止への動きが強まっています。各企業や国の動きから規制状況を見ていきましょう。

Apple:

Apple社は各ブラウザの中でも率先してCookie規制を進めています。
標準ブラウザである「Safari」では、2017年には「ITP(Intelligent Tracking Prevention)」というトラッキング防止機能を実装し、2020年3月のアップデートによりサードパーティクッキーは全面的に廃止されました。

Google:

Google社「Google Chrome」では、2024年の後半までに段階的なサードパーティクッキーの廃止をすると発表しています。

また、国内においても2022年4月1日から「改正個人情報保護法」が交付され、クッキーの利用時には必ずユーザーに許可を取ることが義務付けられました。

4.サードパーティクッキー規制による影響

サードパーティクッキーが規制されることでどのような影響があるのでしょうか。

リターゲティング広告への影響

リターゲティング広告とは、ユーザーがサイトを訪れた際にユーザーに対し再度広告を表示するデジタル広告手法のひとつです。
サードパーティクッキーに保管されたユーザーの行動履歴をもとに行うため、規制によってユーザーの行動や関心を追えずリターゲティング精度が低下します。今後はリターゲティング広告に代わる広告を配信するなど、運用を見直す必要があります。

コンバージョンの計測への影響

サードパーティクッキーの規制により、コンバージョン(最終的な成果)やアトリビューションなどの情報を獲得しづらくなります。
特に、成果に至るまでの行動履歴やビュースルーコンバージョン(間接的に発生した成果)を調査することが難しくなるため、広告を活用したマーケティング施策に影響が及ぶ可能性があります。

5.今後の対応と対策

このような規制による影響を受け、今後はサードパーティクッキーに頼らない広告施策や効果計測を検討する必要があります。

ファーストパーティクッキーを利用する施策の検討 

ファーストパーティクッキーは引き続き活用が可能であり、取得できるデータは出自が明らかなことや信頼性の高いデータのため、施策を検討し実施することで効果的な結果を得られます。
ファーストパーティデータの活用例としては以下になります。

・サイト内での適切な商品やサービスのレコメンデーション
・適切なターゲティングとタイミングのメールマガジン配信
・自社データによるユーザーのペルソナ化 
など

リピーターの獲得を重視する

また、このようなファーストパーティデータの活用をしたマーケティング施策により、新規顧客の獲得に加えリピーターの獲得を重視することも施策として考えられます。商品を購入してくれた顧客に対するサポート、クーポンの提供などによりリピーターを育成すれば、長期的で安定した売り上げを見込めます。
今後は個人情報の厳重な取り扱いが必要であるため、ファーストパーティクッキーで取得できるデータ及び自社データをいかに活用できるかといった施策の重要性が増すことが考えられます。

まとめ

ここまでサードパーティクッキーの基礎知識から、規制の内容、今後の対策方法について解説してきました。
個人情報保護の観点からクッキー規制が進む中、今後はサードパーティクッキーに頼らない施策の検討や適切なデータ活用を目指していきましょう。

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