うつわ継ぎ山鳥

うつわ継ぎ山鳥|漆修繕・金継ぎ教室・作品制作 普段使いのうつわの修理から木製品や鉄製…

うつわ継ぎ山鳥

うつわ継ぎ山鳥|漆修繕・金継ぎ教室・作品制作 普段使いのうつわの修理から木製品や鉄製品の修繕まで、日常で役立つ漆の使い方について綴ってます🕊️庭の花も時々 #横浜芝山漆器研究会 会員 yokohama.kanagawa

最近の記事

うるしで繕う生活道具 / 家で使うものは過不足なく修理

少し前に、数年使っているドリッパーの袴部分を折ってしまいました。 金継ぎが出来るおかげで、割った時の胸の痛みは昔に比べずいぶん軽く感じます。 ご依頼も抱えているいるのであまり手をかけられず、折れたままで使えなくもないのですが、そのままではやはり痛々しいので麦漆で接着しました。 麦漆(むぎうるし)は小麦粉と漆を練った接着剤で、陶磁器を接着する際に使っている材料です。陶磁器は割れた衝撃で所々ほつれている部分が残ることが多く、ご依頼のものは錆漆という漆と砥の粉のパテで丁寧に埋

    • 割れたうつわの保管と、箱詰めのコツについて

      4月になり新生活が始まって、環境が大きく変わる季節です。 この時期の引越しや片付けで、大切なうつわが壊れてしまった経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。 ”金継ぎ”が知られるようになり、捨てるしかなかったものが再び使えるようになることで、胸の痛みや落胆が少し軽減されますし、自分で直すという選択肢もそのうちに出てくるかもしれません。 それまで大切に保管していただければと思います。 傷むものではないので永久的に保管はできますが、傷を深めないためのポイントがいくつか

      • 金継ぎというと誤解されがちな「うるし繕い」

        金継ぎだから金? 金継ぎの請け負い仕事を始めて10年以上経ちますが、以前に比べて広く認知されるようになったと感じます。やってみたいと反応をいただいたり、割れた部分が美しく再生されているということに、海外からも注目が集まっています。 金継ぎというとやはり金を施したものというイメージが浮かびますよね ですがこのところの金属の高騰で、蒔絵用の金粉が15年前と比べて約4倍。。 小さな欠けでも、うつわの値段の何倍にもなるほど、金や銀はほんとうに高価になりました。 ご依頼で金を使っ

        • 自己紹介

          はじめまして noteを始めることにしました。 これまでずっと、オードリー若林さんや気になる書き手の方の記事を読むだけでしたが、自分が書く側になって発信の勉強をしようと思ったことがきっかけです。 もう成人した子供たちの育児中に、mixiで日々の出来事をブログを綴っていた感覚が思い出されて懐かしいです。 仕事は金継ぎ請け合いや、金継ぎ教室の講師をしています 普段SNSへは主に金継ぎ関係の投稿をInstagramなどに投稿しています。 HPでは教室や作品関連のお知らせなど。

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