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浅間山麓のテロワールと作り手の魂がクリアに宿った、「浅間コーラ」を飲みました。

「浅間コーラ」は、2022年秋に登場した、長野県・浅間山麓発のクラフトコーラ。特産の信州高麗人参や厳選したスパイス等、総勢15種類の素材がつかわれています。

浅間コーラの商品画像1

浅間コーラを手掛けるのは、自らを“超まちづくり会社”と謳う「MoSAKU」の代表・柳澤拓道さん。長野県・佐久エリアを中心に地方創生事業やプロダクト開発等を行なっています。

その一つに、佐久広域エリアの地域文化を未来につなげる「ASAMA CLASSICO」というブランドがあり、この第一弾目が「浅間コーラ」となっています。

2022年10月に開始したクラウドファウンディングでは、3rdゴールを設定するほどに話題・支援が集まり大成功。2022年12月17日より、地元の駅中心に一般発売が始まっています。

100本以上の納品がすぐ完売していることから、ただならぬ人気を集めていることが伝わります。

クラフトを体現していそうなモノづくりの姿勢、瓶のかっこよさ、早くも地元の人たちに愛されている様子。

クラフトコーラを愛するものとして、どうしても浅間コーラを味わってみたく、長野まで直接伺い購入してきました。


さっそく「浅間コーラ」を試飲!

香り

浅間コーラの試飲の様子1

蓋を開けると、「レモン」「オレンジ」が中心となった、フルーティな香りがします。親しみやすい香りで、ある種の安心感を覚えます。

そして、そこに「クローブ」の重厚な香り、「カルダモン」「山椒」の清々しい香りが相まっている。ちょっぴり複雑さも併せ持った香りによって、親しみやすいだけではなく、ちょっとした満足感まで抱くことが出来ました。

浅間コーラの試飲の様子2

「柑橘感(親しみ)」「スパイス感(芳香)」が高次元に共存しています。クローブやカルダモンが主張しすぎると重たい薬膳感が出てしまうのだけれど、柑橘と調和していて心地いい。

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味わい

「うまい!」「お...意外と辛い!」「口あたり爽やか!」

浅間コーラの試飲の様子3

「グラニュー糖」「レモン」「オレンジ」等を中心に形成されたと思われる「甘み」は、まろやかでジューシー。「酸み」も少々あって、わかりやすくうまいです。お子さんも好きだろうな、という味わい。

浅間コーラの試飲の様子4

次に、山椒や高麗人参のおかげか、ピリッとスパイシーな後味。“カッ”とする刺激が、ちょっぴり喉に帯びています。

度数が高いお酒を飲むと感じる“アレ”です。もちろん、お酒と比較すると優しめですが、そのような刺激をクラフトコーラで得られたことに喜びすら思えました。

浅間コーラの試飲の様子5

そして、口あたりがとても爽やか。瓶をみてわかる通り、とても透き通ったシロップで。「残渣」(素材の沈殿物)が全くないため、飲み心地がクリアで滑らかなんです。香りも気持ちよーく抜けてくる。鼻の通りがよくなったような感覚です。

口や鼻が気持ちいい状態になり、深呼吸したくなるこの感覚。銭湯やサウナで整った後に近いです。

浅間コーラの試飲の様子6

先述した“カッ”とする刺激と、深呼吸したくなる感覚がしばらく続くので、余韻に浸れます。

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浅間コーラに感じた「クラフト性」

浅間コーラの試飲の様子7

浅間コーラは、作り手の想いや地域のテロワールを、大きく4つのポイントで感じることができます。

  1. 素材

  2. 製法

  3. 販促・表現

  4. 販路

1.素材・製法

浅間コーラの試飲の様子8

まず、素材です。地元産の高麗人参を使っていますが、ただ地元で育っている、というだけではないんです。

浅間山麓エリアでは、江戸時代後期から高麗人参が栽培されているそう。しかも、当時は栽培の許可が降りてないことが一般的ながら、幕府から栽培が許された特別な地域だったといいます。

浅間エリアならではの歴史・エピソードを持つ由緒正しい素材がつかわれているんですね。

そして、仕込み水には、浅間山麓の老舗旅館「中棚荘」の温泉水が活用されています。活火山である浅間山のミネラルやパワーみなぎる水が、瓶に閉じ込められているというわけなんです。まさに、テロワール。

2.製法

浅間コーラを製造しているのは、地元の老舗日本酒酒造「芙蓉(ふよう)酒造」。酒造りのプロと共に、素材の厳選から香り・味わいの設計が行われています。

浅間コーラに感じた、爽やかさ・満足感は、その追求心の賜物でしょう。

そして、シロップに素材の残渣がなかったのも、酒造りのプロと共に製造したからこそ。

美味しい液体を追求する姿は、素晴らしいの一言。

3.販促・表現

上述のような“こだわり”を、しっかり伝えていることも、浅間コーラの魅力です。作り手がしっかり発信していることはもちろん、販促物である特製リーフレットも素敵なんです。

内容が充実している上に、デザインのモチーフも「浅間山」。しかも、PDFでWEB上に公開していて、英語版まで用意しているというのだから、頭が下がります。

ちなみに、デザイン・企画を担当するのは、同じく浅間山麓エリアの「THE CIRCLE KARUIZAWA」。オール浅間クラフトが端々から伝わってきます。

4.販路

「売り方」にも、作り手の想いが込められています。2023年2月現在、主な販売場所は新幹線「あさま」停車全駅(軽井沢駅、佐久平駅、上田駅、長野駅)及び松本駅のニューデイズ。

浅間コーラの販売の様子

「クラフトコーラをコンビニで...?」これには、確固たる理由があるんです。

それは、県外へ飛び立った地元の若い人が帰省したとき、「いいものできてるじゃん」と高揚してほしいという想いから。

個人的には、「ただコンビニで販売する」だけだったら疑問が生じていましたが、このような背景であれば、むしろ拍手喝采。「売る場所」が重要なのではなく、「売り方」「想い」が大切なのだ、と強く思いました。

浅間コーラの販売情報

浅間コーラの販売の様子2

上述のように、主な販売場所は新幹線「あさま」停車全駅(軽井沢駅、佐久平駅、上田駅、長野駅)及び松本駅のニューデイズ。オンライン販売もしていません。

それも、「まず、地元の人に愛されてほしい」という想いから。

浅間コーラの商品画像2

きっと、いつか、県外へ羽ばたく時が来るでしょう。その暁には、みんなで乾杯したいですね!

浅間コーラの最新情報は、作り手・柳澤 拓道さんのTwitterを要チェックです。


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