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意図的であること

 人間は、だいたい何も考えずに動作している。他方で、決められたなにかによって動作していることもある。

Jの発想

 MBTIでいうところのいわゆるJ機能は、想定であり計画であり、決められた何かに沿って動作するという機能である。反対のP機能は、応用でありアドリブであり、決められていない何かに対応するという機能である。

 意図的な行動は、J機能の行動として見ることができる。そこには必ず物語があり、ストーリーに沿っており、想定する何かがある。

意図的

 想定、もとい人間の思考は、既知に縛られている。想定や計画や意図や意識的なものは、当然に既に知っていることの範囲内でしか表現できない。人間は知らないことを想定できない。J機能による発想は、自分自身そのものであり、自己紹介である。複雑に表現するほど詳細に自分自身の人間性が発露する。

他者への想定

 J機能による他者理解は、自己の投影であり、自己肯定をするための使い捨ての道具である。想定による他者理解は、自分の人生の反映であり、目の前に居る人を見ようとはしていない。しかし、いくら想定が外れていても、自己肯定ができなくなるような方向への軌道修正を実施することは難しい。想定が人格そのものなので、自分自身が維持できなくなってしまう。故に、自分自身を維持するために、屁理屈であろうが、見当違いな話であろうが、ひたすらにし続けることになる。

軌道修正

 妥当な軌道修正とは、自分自身や自分の考えへの固執を伴う理解への依存を捨てて、科学のプロセスによって充分に検証が行われた確実性の高い理論をもとにすることである。Jにとっては、確実性の高い理論が確実性の高い自分自身の存在を構築する。

Pによる理解

 じゅうぶんに発達していないJ機能による把握は、事実と一致していないという誤差によって確認できる。それと同時に、誤った理解を通してその人の人生や生き方や表現していない背景や行動様式が確認できる。

 また、J機能は想定との比較を事実確認として扱うがP機能は観測結果の累積によるブレを事実確認として扱うため、J機能による事実判定は短時間かつ浅いものになる傾向にある。P機能による事実判定は時間が掛かるが確度は高くなる。

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