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折りバラのお話

「折りバラの折り方」を検索すると、たくさんの人の名前のついたバラが出てきます。
いくつか折ってみたので、感想です。ちなみに私は折り紙の達人でも数学者でもないので、YouTubeで折り方を見ながらなんとか折ってみても、スッキリせず、達成感もあまりなかったものがほとんどでした。なんだろう、いつの間にか折れていた感じ?うーん、残念。

「福山ローズ」

たぶん一番簡単。
裏が白い一般的な折り紙で折っても、白いところが見えません。
他の折りバラとくらべると、折り紙っぽくて私は大好きです。
後述の「カワサキローズ」の派生。
「初心者でも折りばらが完成できること」を目標に、広島県立福山工業高校さんがカワサキローズをアレンジ、ホームページを制作しています。

「カワサキローズ」

1980年ごろに誕生した、数学者・川崎敏和氏による世界的に有名な折り紙の「ばら」。「ばらのつぼみ」「1分ローズ」「3分ローズ」などがあります。前述の「福山ローズ」は「カワサキローズ・開花」をアレンジしたものです。

いろいろと種類がありますが、どの折りバラも、中心の折り方は同じです(たぶん。)中心に正方形を作って、そこから螺旋状に折っていきます。
(上の動画の冒頭部分参照です)

ちなみに「1分ローズ」ですが、折り目を付けずに目分量で折っていく折り方で、作者が1分で作れるため「1分ローズ」と名付けられたのですが、折り紙の上手な一般人が頑張っても、3分はかかります。

「佐藤ローズ・四角」と「1分ローズ」

「佐藤ローズ」

折り紙作家・佐藤直幹さんの本物みたいな折りバラ。
上の写真は四角形で折っていますが、五角形で折るのが基本。
私は福山ローズ、1分ローズは何も見ないでも折ることができるのですが、佐藤ローズは四角形でも難しい。
「ここの菱形を立体的に中割折りします」とか言われてもできませんでした。悔しいので今度リベンジします。五角形で。
花びらの枚数が多い分、小さくなります。五角形で折る場合、折り紙を五角形に成形する作業があるので、もっと小さくなります。大きな紙で作ったほうがよさそうです。

折り紙と数学

カワサキローズの川崎敏和氏が数学者であることからわかるように、折り紙は数理的、もっと広くいえば科学的に研究されています。
ものを効率的に折りたたむ技術は医療分野にも応用されていますし、折り紙の折り目を応用した展開図は、コンピュータサイエンスの分野での作品設計のプログラム開発に取り入れられています。

上記のような難しいことはよくわかりませんが、実際に小学生と折り紙を折ってみると、繰り返しの作業・口では説明しにくい作業が多いので、集中力やコミュニケーション能力を鍛えることができるのではと思います。
また、折って開いての展開図を活用して折ったり、「ここの正方形を~」や「五角形ができるよね」などの会話もしたりするので、幾何学のトレーニングにもなっているのではないでしょうか。

折りバラも「折りたい!」と言ってくれる子が多いのですが、ちょっと小学生には難しいし、時間もかかる。福山ローズにトライした子もいたのですが、途中でギブアップ、「先生~あとはやって~」でした。
最近はYouTubeで折り紙動画もたくさんあがっているので、おうちでゆっくり折ってみてね。

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