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ホリエモン『ゼロ』を読んだら、転職するより目の前の仕事に没頭してみようと思った件

転職するかどうかについて常に考えてる。
転職サイトには3つぐらい登録しているし、『スカウトがきました!』みたいなメールはつい確認してしまう。

そんな時に姉におすすめされて読んだ

『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』
堀江貴文著、2013

が非常に面白く、働くことについて考えさせられたので紹介したい。

話はホリエモンの幼少期〜中高生〜大学〜起業してから〜逮捕後の生活と、彼の半生に沿いながら、その中で彼の『仕事』との出会いを軸に語られていく。

特に印象に残った言葉を引用しながら感じたことをツラツラと書かせて欲しい。



ホリエモンにとって働く とは

まずは、彼にとって働くとはどんな意味をもっていたのか?
とにかく働くことに強い執着心を持っていることを強く感じるエピソードに、刑務所暮らしの中での印象的なエピソードがある。

「刑務所まで面会にきてくださった方に「なにか差し入れしてほしいものはある?」と聞かれ、思わず「仕事!」と即答して呆れられたほどである。」

—『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』堀江 貴文著

何故、そうまでして働くことにこだわったのか?
彼にとっての働くことの意味が端的に語られた言葉を読むとよく理解できる。

「働いていれば、ひとりにならずにすむ。働いていれば、誰かとつながり、社会とつながることができる。そして働いていれば、自分が生きていることを実感し、人としての尊厳を取り戻すことができるのだと。だからこそ、僕の願いは「働きたい」だったのだ。」

これを読んで、ホリエモンのイメージが180度変わった。
ホリエモンと言えば、自信満々で我が物顔で歩く『強い』イメージだった。
しかし、実は非常に寂しがりやで自分に自信の無い存在なのかもしれない。
そこには、自分の存在をどうにか認めて欲しいと叫ぶ『弱い』子供のイメージさえ見え隠れする。

こんな自分の『弱さ』をさらけ出しているところも本書の特徴だ。

仕事のやりがいについて

さて、ここからはそんなホリエモンが語る仕事のやりがいについてだ。

「やりがいとは「見つける」ものではなく、自らの手で「つくる」ものだ。そして、どんな仕事であっても、そこにやりがいを見出すことはできるのだ。」


—『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』堀江 貴文著

「なるほど」とうなってしまう。
「やりがいのある仕事がしたい」
なんて言いがちだが
そもそもそれは青い鳥探しだったらしい。
やりがいは自ら作り出さなくてはいけなかったのだ。
どおりで、何回転職しても「やりがい」のある仕事に辿り着かないわけである。

「いやいや、ホリエモンがしてる仕事と自分がしてる仕事は全然違う。
ホリエモンにはわかりっこないよ。」
というあなたに、ホリエモンは刑務所時代のこんなエピソードを教えてくれる。

「僕が最初に与えられた仕事は、無地の紙袋をひたすら折っていく作業だった。(中略)与えられたノルマは 1日 50個。(中略)当初は「たったの 50個?」と思っていたのに、時間内にノルマ達成するのもギリギリだった。いくら不慣れな作業だとはいえ、くやしすぎる結果だ。(中略)
担当者から教えてもらった手順をゼロベースで見なおし、自分なりに創意工夫を凝らしていった。その結果、3日後には79個折ることができた。初日の1・5倍を上回るペースだ。単純に楽しいし、うれしい。 仕事の喜びとは、こういうところからはじまる。

—『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』堀江 貴文著


まさかの無地の紙袋を作る単純作業でさえ
ホリエモンはやりがいを見出していた。
ぐうの音もでない。

「仮説を立て、実践し、試行錯誤をくり返す。そんな能動的なプロセスの中で、与えられた仕事は「つくり出す仕事」に変わっていくのだ。」

—『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』堀江 貴文著

もうここまででカッコ良すぎるのだ。ホリエモン。


「やりたいことがない」は真っ赤な嘘だ

あとは仕事探しをするときによく聞く

やりたいことがない

と言う人に対して。
ホリエモンはそんなものは真っ赤な嘘だと突きつけてくる。
本当はやりたいことがあるが、それをできっこないと押し込めているだけだと。

最初っから「できっこない」とあきらめているからだ。 やってもいないうちから「できっこない」と決めつける。自分の可能性にフタをして、物事を悲観的に考える。自分の周りに「できっこない」の塀を築き、周囲の景色を見えなくさせる。 だからこそ、次第に「やりたいこと」まで浮かんでこなくなるのだ。欲望のサイズがどんどん小さくなっていくのである。

—『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』堀江 貴文著

ホリエモンは自分は天才なんかではない。
ただの田舎者だ。と自らを称する。
カリスマに見えるその姿は、実は愚直に努力をし続けた結果だと。
ゼロに掛け算をして、ひとっ飛びに大きくなることはできない。
ゼロに何をかけてもゼロのまま。
だから足すしかないのだと
最初の一歩を踏み出さない限り
一生ゼロのままだととく。

出来っこないの壁は、そんな私たちの一歩目を阻んでいる。

「できる理由」を考えず、「できない理由」ばかり口にしていないだろうか? これからの自分がどんな働き方を選ぶのか、もう一度真剣に考えてほしい。それは自分の生き方を選ぶことに直結する。人はメシを食うために働くのではない。働くことは生きること。僕らは、自らの生を充実させるために働くのだ。

—『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』堀江 貴文著


この本は最後にホリエモンからの一言のメッセージで終わる。
それがまたカッコ良すぎるのでこのnoteもその言葉で締めさせてもらう。
こんな引用だけではこの本の持つパワーを伝えきれないので、どうかこれを読んだ方は本書を読んで頂きたい。
それではここまで読んで頂いてありがとう。

はたらこう。

—『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』堀江 貴文著




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