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アガベ チタノタの種を発芽させて育てる最適な方法

アガベのチタノタの種を入手して発芽させてみました。

今まで1000粒以上のアガベの種を発芽させてきまして、いろいろと試した結果いまのスタイルで落ち着いています。

ということでそれについて紹介しようと思います。YOUTUBEの動画でも紹介しているので詳しくはそちらをご覧ください。

1. お湯を入れて発芽させる

お湯を入れる目的ですが、2つあります。

① 冬眠していた種を起こす
② 種を殺菌する

という目的でやります。種はバイヤーから購入しますが、彼らは大抵冷蔵庫にいれて種を保管しています。種を新鮮に保つための適切な方法だからです。

ただ種を撒こうとすると、冷蔵庫で保管していたタネは眠っていたので起こす必要があります。それでお湯を入れて起こすのです。発芽させる一般的な方法です。

あと種にバイキンがあると発芽を妨げたりするので、殺菌もかねてやっています。殺菌は温度が高いほど効果的ですが、温度が高いと種が死ぬのでほどほどの温度にする必要があります。

あと人によっては薄めたジアを入れて、発芽率を高める方法もあるようですがアガベの場合にはそこまでしなくてもよく発芽します。

そしてお湯を使う具体的な方法についてですが...

お湯は50度のお湯を使います。うちの場合にやり方は2パターンあります。

1つ目は給湯器で50度のお湯を出す。2つ目はお湯と水を入れて50度のお湯を作るというパターンです。

うちの場合には給湯器で設定温度を変更できます。それで50度のお湯を作ることができます。

あとその設定を変えるのが面倒なときは、沸騰したお湯と水を半分ずつ入れて50度のお湯を作ります。

沸騰したお湯は100度です。水道の水は15度あたりです。それを半分ずつ入れると計算的には57.5度になります。

ただ実際には100度のお湯というわけではなくて、沸騰して火を止めてから空気により冷めて温度は低下します。実際には90~100度かと思います。ということで半分にしてます。

もしお湯が90度としたら水道水15度と半分ずついれたら52.5度です。

2. 温度を保つ

上で50度のお湯を入れるわけですが、それを常に50度に保つわけではなく一回切りでOKです。

その後は発芽しやすい温度をキープする必要があります。アガベの場合には20度以上かと思います。

感覚的には15度でも発芽している気もします。

私の場合には季節関係なく発芽させることができます。使うのは植物用のヒーターです。

植物用のヒーターはネットショップなどで2~3千円あたりで買ってきました。冬場だと暖房が入っていない部屋だと気温は5〜10度になります。

そこに植物用のヒーターを使うだけで20~30度にすることができます。詳しくは動画を見てもらえればわかりますが、タッパーを使っています。

密閉している容器に種の入った袋を入れています。この密閉しているのがポイントで、密閉することでその容器ないの温度を高くキープすることができます。

あと動画では紹介していませんが、じつはタッパーの下側の凹凸なしでフラットになるように容器を少し加工しています。

タッパーはよく見ると周りが少し凹凸があります。そうすると密着度がすくなくて温度が上がりませんので、カッターでその2mmほどの凹凸を削って加工しました。

3. 水中で発芽

アガベ の種を水中に入れて発芽させますが、かかる日数は種や温度により違います。

今回のチタノタの動画の場合には2~3日ほどで7割ほど発芽しました。遅いときだと7日経過して1割ほどの時もあります。

私的には7割ほど発芽した段階で土に撒きます。あと7日経過したらタイムリミットということで種を撒きます。

種が発芽すると、黒い種から白色の芽が出てくるのです。

4. 種まき

種まきですが、一般的に他の植物だと「種まき培土」で発芽させるのが王道かと思います。

アガベの場合には、鹿沼土や赤玉土がよく使われます。わたしはどちらも使いますが、今回の動画では鹿沼土を使っています。

これは人によって違いますが、私的には鹿沼土や赤玉土でもどちらでも違いはないように思います。

アガベは生育が遅いので、1年〜3年は発芽させたその土で生育したりします。なので種まきのための土というよりは発芽させてからそのまま育てることも考慮して土選びをすると良いのかと思います。

5. 植物LEDで育てる

私の場合には実生の頃は植物LEDを使います。

植物LEDを使うメリットはよく育つ、デメリットは費用がかかるというとことかと思います。

ただデメリットよりもメリットの方が大きいです。

というのもアガベは成長が遅く小さいです。そのため1つのLEDで100株を照射することができます。そのため株一つあたりのコストはものすごい安いです。

これが大きく育った株一つずつLEDを使っているとコストが高いですが、実生のうちは小さいのでまとめてLEDを使えますので低コストで効率よく生育することができます。

大きくなるまでにかかる時間を短縮できることを思うと、絶対導入するべきかと思います。

ちなみにですが、冬場は室内にアガベがいますのでLEDを使い窓際に置いてますが、夏は外なのでLEDを使いません。

やはり太陽のエネルギーに勝るものはないので、夏は屋外で日の光で育てます。

ということでもし冬場に実生を育てる場合には、LEDを使うのがオススメです。

以上アガベチタノタの実生を育ててる方法についてでした。参考にしてください。

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