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【この映画は死ぬ前に観たくない#1】

このシリーズ、以前からお伝えしている通り「米Yahoo!「死ぬ前に見たい映画100」」を基に、名作映画を観ているのですが、これを”死ぬ前に見たい”とは思えないだろ!?ってツッコミを入れたくなる映画もあります。

今日からは、暫くそんな映画をご紹介したいと思います。
決して、駄作だという訳ではない作品も多いです。ただ、「死ぬ前には見たくないな」という作品です。

自転車泥棒

舞台はイタリア、ローマ。
第二次世界大戦の敗戦国となったイタリアでは、職に溢れている人が多数。
どんな職にでも、みんなが手を挙げて、なんとか家族を養うのに必死。

そんな人の1人である主人公は、自転車を持っている(実際は質入れしているが)という理由で、ポスター貼りの仕事が回ってくる。
奥さんによって、シーツを質入れし、代わりに自転車を質から出してもらう。その後の、”仕事ができる!”という主人公家族のワクワク感。
そして、タイトル”自転車泥棒”から連想される、この自転車が盗まれてしまうのではないかという、観ている側の悲壮感の対比がスゴイです。

この映画自体が1948年というリアル敗戦直後のイタリアで作られていたということには、驚かされました。
日本では、中々難しかったのではないかと思って、少し調べてみると、GHQの統治下時代で、黒澤明監督などの映画があったりしたんですね。知らなかったです。。。

GHQ主導で勧められた民主主義礼讃作品としてプロパガンダ映画が多数製作された。その中で黒澤明の『わが青春に悔なし』(1946年)、吉村公三郎の『安城家の舞踏会』(1947年)、今井正の『青い山脈』などに出演した原節子は西洋的な新時代の幕開けを象徴するスターとして国民的な人気を博した。佐々木康の『はたちの青春』(1946年)では日本映画最初のキスシーンが撮られた。(Wikipedia「日本映画」より)


さて、この映画ですが、「死ぬ前には見たくない」作品とお伝えした通り、残念ながら悲壮感そのままで終わってしまいます。

仕事にありつけた、唯一の手段である”自転車”が盗まれてしまい、どれだけ探しても見つかりません。息子や仲間とともに盗まれた自転車を探し続け、怪しい人は見つけたのですが、結局証拠もなく、本当に犯人かは、誰にも分からずじまい。

もう、話が進むに従って、寂しい音楽と相まって、”ツラさ”が増しましです。そして、最後には息子が見ている前で、自分が被ったことと同じ罪を犯してしまう。。。


うーん、死ぬ前にこの映画見せられたら、死んでも死にきれないよ。。。
どんなに人生に満足してても、この映画のせいで、化けて出てきちゃいそうだよ。そんな終わり方です。


ただ、最初にも書いたとおり、敗戦直後のイタリア。正しく、こういう光景が本当に日常的にあったのではないかと、考えさせられます。

いま、新型コロナの影響でGDPの成長が大幅にマイナスになり、多くの人々の生活に影響が出てきています。そんな時代に、この映画は警鐘を鳴らしているのかもしれません。
このまま、政治が・企業が・人々が、その人たちを放置していると、仕方なしに犯罪に走る人も出てきてしまうかもしれない。(実際に、持続化給付金の詐欺事件も起きているようですね)
早急に、みんなが”大丈夫だ”と思えるように、我々市民目線でも何ができるのかを、もっと考えていきたい。そんな風に思いました。

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