今日の気持ちを残しておこう:20190107

(タイトルが思いつかなかったからそのまんま。あとで変えるかも。)

今日の気持ちを残しておこうと思う。

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わたしは、圧倒的に「抱っこ」が足りない母親だと思っている。

帝王切開の傷の治りが遅く、生まれたときに4kg近くあった娘を長時間抱っこするのは難しかった。移動の時も、二人きりの時は抱っこ紐ではなくベビーカーのことが多い。

更には母乳の出も悪く、生後3ヶ月くらいからは完ミ(母乳ではなくミルクで育てること)となり、もちろんミルクを飲ませるときは抱っこして飲ませるけれど、胸に抱く、ということは少なかったと思う。

早期に仕事復帰をしたため、フルタイムではないにせよべったり一緒にいる期間は生後約50日間だった。父親の関わっている仕事のため、親に言われては復帰せざるを得ないというのが正直なところで、泣く泣く復帰。最初は娘を膝に寝かせながら仕事をしていたけれど、乳児の世話をしながらはやはり限界があって、実母に任せることも増えた。

抱っこできていなかったぶんはハグをして埋めてきたつもりだけど、なかなか埋めきれるものではなかったと思う。

わたし以外の人に抱っこされたり相手にしてもらうことが多いからか、娘は今のところ、とても愛想が良い。あっちこっちで笑顔を振りまき、周囲にかまってもらっている。夫にも親戚にもよく懐いている。

ベビーカーで移動することにも全く抵抗がなく、むしろ楽しそうに乗っている。(抱っこしながらの寝かしつけが難しかったので)横たわったままの寝かしつけに慣れている上、ミルク育ちで腹持ちがいいらしく、とてもよく寝る。

一時保育に預けても、ママがいなくなって泣くということもない。素っ気なく別れ、迎えに行っても素っ気ない。保育園の先生にあっという間に懐き、新しいおもちゃに興味が移っているのだ。

世の中(というか、インターネット)で言われている「ベビーカーを嫌がって抱っこじゃないと移動できない」「理由もわからず数時間泣き続ける」「抱っこで寝かしつけたのに置いたら起きてしまってやり直し」というようなことが、ゼロではないにせよほぼなくて、他人から見ると自慢かよと思うレベルで育てるのがラクな子だと思う。

でも。

わたしが抱っこやハグをしてもすぐ外方を向く。"ママ"より先に"パパ"と言った。実母に会うと聞いたことのない声を出して笑う。保育園で「じゃあね」と言っても振り返らない。「ただいま」と言っても振り返らない。

おそらく、それはわりとよくあることだ。ちょこっと周囲に言ってみても「0歳児(1歳児)なんてそんなコもいるって」と返される。多分、そうはそうなのだろう。

でもわたしには、意味もありそうなこともなさそうなこともすべて「ちゃんと抱っこして育てていないからかもしれない」ということがついてきた。ちゃんと触れ合っていない。ちゃんと向き合っていない。ちゃんと子どものためになることをしていない。

抱っこが少ないという事実が、そうじゃないとしても、自分だけが得をするための選択肢だったように思えた。

バスなどの交通機関で出遭った知らないおばさんに「今が一番大変でしょ」「ママ、ママってね」「ママじゃなきゃダメな時期よね」と言われるたびに、どうしたらいいかわからなくなる。

全然、大変じゃないです。ママじゃなくても大丈夫なんです。悲しくなるくらい。

インターネットの情報も、誰か無責任な人が言った言葉も、意味がないなんてわかっている。褒めてもらっているんだからいいじゃないか。何より、育てやすいコで良かったじゃないか。そんなことは、わたしが一番良くわかっている。

それなのになんで、なんで、わたしの気持ちだけがついていかないのだろうか。

夫にも、実母にも、周囲の人にも、誰に言っても届かない。わたしはラッキー過ぎるから。 抱っこが何なんですか。これ以上何を求めるんですか。

娘が成長するごとに、嬉しい、楽しいという気持ちと同時に、自分がしてあげられたこと、これからしてあげるべきことを考えては落ち込んでしまい、なかなか上手くいかない日々が続く。

でも、今日、二人でゴロゴロしていたときのこと。低気圧のせいで、気圧に弱いわたしと娘は、絵に描いたようにやる気がなかった。特に娘はほんとうにわかりやすくて、わかりやすく起き上がらない。

大きな座布団の上でゴロゴロしていた娘が、いよいよウトウトしだした。わたしも仕事が一段落し、休憩を取りたかったので「ママお昼寝するけど、一緒に上(2階の寝室)でお昼寝する?」と娘に声をかけた。

すると娘はむくっと起き上がり、眠い目を擦り擦り、わたしの足元に寄ってきた。抱き上げると、わたしの首に自分から両腕を回し、頬に頬を寄せてきた。ここまで娘から距離を近づけてきた抱っこは初めてだったので、泣きそうになった。

大丈夫。大丈夫。

伝わっているか、なんて、正直わからない。だから、わたしの気持ちが伝わっているから大丈夫だなんて、まったく思わない。でも、わからないなりに「大丈夫」と信じて、精一杯やっていくしかないのだ。

ほんとうはずっと抱っこしていたいくらいだったけれど、まあ無理だ。9kg、重いし、階段登るのにいっぱいいっぱいだし、何より眠いし。

でも、今日の抱っこのことは、ずっと忘れたくないな。忘れられないんだろうな。

わたしの娘になってくれて、ほんとうにしあわせだ。これからも仲良くしていたいな。

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