1月の絵本観賞と感想(『こりゃ まてまて』、『パーティーのよる、アミーリアは...』、『きりのなかのはりねずみ』)

画像1 〈『こりゃ まてまて』中脇初枝・文 酒井駒子・絵 福音館書店 2008年 20×20cm〉福音館書店の『0.1.2えほん』というシリーズの一冊。小さい子向けなので、シンプルで短い。何気ない日常の中にいる生き物たちが、小さい子の目を通して、不思議で魅力的な何かに変わるような、そんな感じが伝わる絵本。
画像2 〈『パーティーのよるアミーリアは...』イリナ・マートン文・絵 小沢裕紀子訳 学研 1995年 27×21cm〉字数多め。主人公の女の子が、自分もママの誕生パーティーに参加したいと、ベッドから起き出していく。パーティーの夜に一人寝かされるもどかしさ、パパとママが一番素敵だと思った時の幸せ、踊る喜び。好奇心と少しの不安と、家族愛に満ちた女の子の、まっすぐな心の動きが伝わってきた。
画像3 〈『きりのなかのはりねずみ』Y.ノルシュティン、S.コズロフ・文 F.ヤルブーソヴァ・絵 こじまひろこ・訳 福音館書店 2000年 31×22cm〉ロシアのアニメーション映画監督、ノルシュティン氏の作品の絵本版。小さなハリネズミが、夜の森を色んな生き物に出会いつつ歩いていく。暖かさと共に、不安も空気の中に満ちている。それでもマイペースで進んでいくハリネズミが、何だか良かった。