Craypass

こんにちは。 これまでに観賞した絵本や、読んだ本、映画等について書いています。 スキを…

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こんにちは。 これまでに観賞した絵本や、読んだ本、映画等について書いています。 スキを頂けるととても嬉しいです。 よろしくお願いします。

最近の記事

読書メモ『サステイナブルに暮らしたい』

服部雄一郎さんと服部麻子さんの共著『サステイナブルに暮らしたい:地球とつながる自由な生き方』を読みました。 服部雄一郎さんと服部麻子さんのご夫妻が書いた、エッセイ集のような本。お二人とその子どもたちのこれまでの経緯と、高知県での自然に囲まれた自然に優しい生活について書かれています。本は食や仕事(作中では「なりわい」の言葉で表されている)、子育てなど、9つのテーマに分かれていて、それぞれの章で暮らしの工夫や心がけ、その時の心境が語られます。 ここからは私個人の感想になります

    • 読書メモ『クマにあったらどうするか』

      ちくま文庫の『クマにあったらどうするか』を読みました。 アイヌ出身のクマ撃ち猟師、姉崎等氏に、映像作家の片山龍峯氏が、クマについての経験や知識の聞き取りをした本です。 聴き手として片山氏が質問し、姉崎氏が答えるという対話形式になっています。 以下、私の感想になります。 この本はクマを知るための貴重な資料になりうるし、読み物としてもすごく面白かったです。 クマは人間をよく観察していること、むやみに人を襲ったりしないこと、強い大人のクマほど人に見つからないように工夫して

      • 読書メモ『なんで家族を続けるの』

        内田也哉子さんと中野信子さんの対談本『なんで家族を続けるの』(文藝春秋・2021年発行)を読みました。 この本は、『週刊文春WOMAN』の創刊一周年記念イベントでの二人の対談と、その後の連続対談の内容が再現された本です。 本は内田也哉子さんの子ども時代や両親にまつわるプロローグから始まります。そして、それぞれ世間一般に認知されている「暖かい家庭」とはかけ離れた家族の中で生きてきた、二人の対談が始まります。対談では、二人の両親の記憶や結婚生活など家族の経験を元に、家族の本来の

        • 『感じるオープンダイアローグ』読書メモ

          精神科医・森川すいめいさんの『感じるオープンダイアローグ』を読みました。 「オープンダイアローグ」とは、フィンランド発祥の対話の方法です。 フィンランドの「ケロプダス」という精神科病院で、困難を抱えた人たちとの対話を始めたのがオープンダイアローグの始まりでした。 この本ではオープンダイアローグの方法や、オープンダイアローグが何をもたらすのかが書かれています。 本の内容のほとんどは著者の実体験を元に書かれています。 著者がオープンダイアローグに出会った背景として、著者自身

        読書メモ『サステイナブルに暮らしたい』

          新年の読書メモ:河合隼雄さんの『子どもと悪』

          日本の臨床心理学の礎を築いたとも言われる、今は亡きカウンセラーであり思想家、河合隼雄さんの著書、『子どもと悪』を読んだ。 1997年に発行された本で、購入は中古品しかないようだが、図書館は所蔵しているところが多いと思う。 この本で河合隼雄さんは、まず「悪」とは何かという、答えの出ない疑問に考えを巡らす。そして、盗み、暴力、嘘、性、いじめなど、私たちにとって一般的に「悪」とされる主題ごとに章を分け、各主題と子どもの関わりについて、自らの思想を綴っている。 子どもと「悪」との

          新年の読書メモ:河合隼雄さんの『子どもと悪』

          映画『PERFECT DAYS』感想:「今」に幸せがある

          映画『PERFECT DAYS』を観てきた。 以下、ネタバレありの感想になります。 良い意味で複雑な余韻が残っている。 この映画に描かれる幸せの形は、私が想像し憧れてきた一般的な幸せとは、ずいぶん違っていた。 主人公は、役所広司さん演じる平山さん。 平山さんは、スカイツリー近辺という立地とは裏腹の、見るからにや安く古いアパートに一人暮らし。 彼は、渋谷区の公共トイレを掃除する仕事をしている。 そんな、彼の日常と、その中にあるちょっとした変化を綴った映画。 刺激的なことは起

          映画『PERFECT DAYS』感想:「今」に幸せがある

          マイ・エレメント感想メモ:関わっていくことと、自分を生きること

          ピクサーの新作映画、マイエレメント(字幕版)を観ました。 映画には、火、水、空気/風(雲)、大地(土/樹木)が、キャラクターとして出てきます。 中心は火の女の子エンバーと、水の男の子ウェイド。 楽しくて、パワフルで、とても可愛い映画でした💞 火の力もさることながら、水の持つ力もすごいし、そして、空気・風(雲)、大地(土・樹木)と、それぞれが持つ力、生き方、愛しかたがあって、面白かった。 それぞれが、世界を作る上で掛け替えのない要素で、混ざりあって豊かになってるんだなあと

          マイ・エレメント感想メモ:関わっていくことと、自分を生きること

          再び生きるために踊る:映画『裸足になって』感想メモ

          映画『裸足になって』を観た。 イスラム国家アルジェリアが舞台の映画。内戦後の、まだ日常にテロの危険も残る、抑圧された社会。 その中で、10代のヒロイン、フーリアがバレエダンサーを夢見て激しい特訓に励んでいるところから、映画が始まる。 主人公フーリアと、フーリアがひどい暴力に遭い夢も声も失ってから出会うマイノリティ女性たちが、ただただ愛しく。 見終わった後、言葉でうまく表現できない、淡い、でも確かなエネルギーが、自分の中にも満たされていくみたいだった。 フーリアと、フーリ

          再び生きるために踊る:映画『裸足になって』感想メモ

          思いがけずハマってしまった一昔前のラブ・コメディ:『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズ1・2巻の感想

          ここ最近読んで、思わずハマってしまった本、ヘレン・フィールディング著『ブリジット・ジョーンズの日記』と、その2巻目である『ブリジット・ジョーンズの日記:キレそうなわたしの12ヶ月』。 一昔前の、イギリスの大人の女性向けラブコメディー。私は観ていないけど、映画化もされた。 とても失礼ながら、「ちょっとバカらしい感じの本」を読みたいという気持ちで、このシリーズを読み始めた。 『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズは、全部で4巻出ている。 今は、3巻目を読み始めたところ。 一

          思いがけずハマってしまった一昔前のラブ・コメディ:『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズ1・2巻の感想

          2月の絵本鑑賞:『ユックリとジョジョニ』、『ゆきのひ』、『こびととくつや』

          『ユックリとジョジョニ』荒井良二 作 ほるぷ出版 1991年 28cm 歌が上手なユックリと、踊りの上手なジョジョニが出会って、それだけのシンプルなお話なのだが、何だか良い雰囲気。 ただ一緒にいるだけで楽しい、世界が違ってくる、そんな空気が伝わる。 明るくてビビッドな絵が、二人のワクワクした気持ちをを表しているようで楽しい。 ユックリとジョジョニという言葉のチョイスも、穏やかなユックリと、元気一杯ののジョジョニという感じで、絶妙だなと思う。 『ゆきのひ』加古里子 作 福音

          2月の絵本鑑賞:『ユックリとジョジョニ』、『ゆきのひ』、『こびととくつや』

          2月に読んだ本:『世界の果てのこどもたち』

          中脇初枝さんの、『世界の果てのこどもたち』を読んだ。 ここ最近読んだ本の中では、特にインパクトがある本だった。 戦時中の満州国で、それぞれちがうルーツを持つ女の子三人が出会い、かけがえのない友人になる。でも戦争が終わって三人は生き別れ、それぞれ過酷で数奇な運命に巻き込まれていく。 彼女たちはそれぞれ、行き着いた地での戦争や復興や革命に巻き込まれながら、時に打ちのめされ、時に這いつくばり、懸命に生き延びていく。 女の子たちが、過酷な運命に遭っても優しさを忘れず、たくまし

          2月に読んだ本:『世界の果てのこどもたち』

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          1月の絵本観賞と感想(『こりゃ まてまて』、『パーティーのよる、アミーリアは...』、『きりのなかのはりねずみ』)

          1月の絵本観賞と感想(『こりゃ まてまて』、『パーティーのよる、アミーリアは...』、『きりのなかのはりねずみ』)

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          12月に読んだ絵本:『クリスマスってなあに?』『うどんできた!』『いっすんぼうし』

          12月に読んだ絵本:『クリスマスってなあに?』『うどんできた!』『いっすんぼうし』

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