2023年8月

 歳を取りました今年も。数字だけが増えていくよ。

8月のライブ

 8月はね、自分の誕生日イベントしかやってません。今年は3日間組んで初日と最終日だけ出ました。

PAIN'S PARTY 3DAYS

 1日目は同い年のミュージシャンを集めてみました。わがままデー。タメ同士だからこそ作れた夜、というような感じでした。気も緩みまくりでぽやぽやしてました。楽しかった。
 2日目は弾き語りSSWメインの夜。強い。王様気分で見させていただきました。かいせとひらこが「ベランダ」をカバーしてくれたり、ぽっぷこーん☆に加入できたり、しゅうさんがリクエストのモーニング娘。「シャボン玉」を歌ってくれたり去年に引き続き服をくれたり。
 3日目は誕生日当日、お祭りでした。10年の時を経て初ライブとなったcrazy crazyから始まり、ずっとはしゃいでしまいました。crazy crazyはほんとに楽しかったからまたレアなタイミングでやってみたいですね。テキーラもいただいたりリクエストも応えてもらえたり。3日間通してたくさんの愛をいただいた日でした。楽しかった。

8月見たもの聞いたもの

 遅ればせながら見てみました。「君たちはどう生きるか」自分の意志でジブリ映画を見るなんて多分初めてなんじゃないかな。夜中急にそういえば明日休みじゃんと思って勢いで席とって見に行きました。
 どこからどこまでがネタバレになるのかわからないから逆にあまり気にせず書くんですけど、浅い感想としては「エヴァだな」って思いました。「どう生きるか」ってのは結局「どのように生と死を受け入れるか」なんだと。にしても暗喩が多すぎてよぉ分からん!となって終わってからどっと疲れました。
 性格の悪い言い方をすると、時代背景的に生と死を嫌でも受け入れざるを得ない状況の中で、それなりに金持ちのボンボンはああでもしないと理解ができねぇ、というストーリー。そんなストーリーを使いながら、宮崎駿フォロワーとされている監督たちの昨今のアニメ映画の成分をうっすら取り入れつつ、最終的には吾朗愛してる映画だったように思った。
 あとはジブリ作品って勝手に説明過多なイメージがあったけどこの映画は結構うまい塩梅な気がした。ただ2回目見たら余計わけわからなくなると思うし別に次見るのは金ローまで待つかなって感じ。

 夏のうちに海に行けないと思ったので「オレンジ・アンド・タール」を読み直してたんです。夜中に。最近やたらと中身が空っぽであることを求めてしまう、いわば「空っぽジャンキー」状態が続いていて。からっぽでいっぱいいっぱいにしたい気持ち。意味のある無意味。歌詞書くときとか、結局わかりやすいことが一番なんだ、単純に、簡潔に、空っぽに。求めれば求めるほど逆に向かってしまうことにむかつきながら。いろいろぐっちゃぐちゃな頭でちょっとしたことでキレてしまいそうな、思春期のガキみたいな生き方を未だにしているのか私は、と海を感じることもできずに悶々としておりました。たまに読み返したくなる本あるよね。

その他いろいろと

 誕生日に約10年前に書いた歌詞をもう一度歌うことにしたのは、個人的にはすごく意義のある重たい話ではあった。後ろを振り返って自分が今どこに立っていてどこまで歩いてきたのかをなんとなく見てみたくなったのです。

 Nさんとはクラス替えしてすぐなぜかなんとなく仲良くなって、これはこのまま付き合ったりしちゃうんじゃないかと思っていたら、修学旅行でバスケ部のF君と仲良く美ら海水族館を回っていた人で、その後自分は空手部女子と合唱部女子との短期間の交際を経てもう恋なんてしないなんて言ったりして、そんなころに席替えで斜め後ろにNさんが来たことでなぜか気持ちがぶり返してぬあああああああっとなっていた時に授業中書いた歌詞が「ひだまり」です。

 窓際の席が好きで、冬はそれなりに温かく、ものさしを反射させて黒板に光を当てるのが趣味でした。先生にばれないように反射した光をすごい速さで動かしたりするのが超楽しかった。気づかれなければ楽しい時間が続く。それが窓際最前列。部活でもクラスでも居場所を作ることがすこぶる下手だったわけで、そんな自分が唯一与えられた席に降り注ぐ午後の光。スポットライトのように思えたけど、所詮誰にでも降り注ぐ光。
 そんなひだまりと片思いの恋人を掛け合わせて端的なルール説明と程よい裏切りを短い曲の中でまとめているのほんとに当時の自分は天才だと思う。もう無理だもん。「ひだまり」から「もっぱら」まで8年かかってるわけですから。次の名文はまた8年後ぐらいですよもう。

 歌詞を書き貯めた当時のルーズリーフなんかを引っ張り出してみたりしたんですけどまぁ幼い。稚拙。作文。秋元康より中身がないし音が乗ることを意識していない。当時は自分で曲をつけていたわけではないからかなり無理やりな合わせ方とかしてて強引だなぁと。今は自分でメロつけないといけないから意味と音の組み合わせとかすごく重視してしまうし音のために言葉を分解とかしはじめたらもう抜け出せない。ただ題材とかは当時の方が豊富だったなとは思うのでブラッシュアップとかしていけば楽しくなりそう。

 ここまで歩いた道は無駄じゃなかったし、あの頃ちまちまやっていたから今があるんだなと思うし。当時の自分が驚けるような大人になっていきたいなって。そんな25歳。

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