2023年11月

 気づかないバカのフリをし続けることに慣れてしまい寒くなったことも気づかないフリをしていたら風邪を引いたなんてことが、私にはよくあります。急に冬が来たね。


11月のライブ

  • 11月3日@日本大学文理学部 桜麗祭

  • 11月6日@代々木labo「創造と想像~カレーライス編~」

  • 11月25日@代々木labo「爆音アットゼロvol.2」(Guest)

 訳あって大好きな月である11月に企画を打たなかったのですが、母校の文化祭に出ることができました。いろいろと話題が絶えない母校ですのでかなり厳戒態勢の警備だったので丸腰の自分でも入るのがやっとでしたが、楽しませていただきました。
 元々文化祭が好きなのに高校時代には特進コースなせいでほとんど文化祭をさせてもらえず、大学に行ったら絶対文化祭実行委員になるんだと、模試の結果にE判定を並べながら決意しておりました。晴れて模試の結果がアテにならない方法で大学に入り無事実行委員となったわけですが、まぁ想像とは違って楽しかった部分の100倍辛かったです。森見登美彦を読んで実行委員になった奴はだいたいそう言います。主に人間関係が辛かったわけですが、どこ行ってもそういう奴です私は。
 ほとんどケンカ別れのように現役を引退してから、世はまさに大コロナ時代に突入し、せっかく留年してあげたのに2年間ちゃんと文化祭が開催されないまま卒業しました。それまでは3年生で引退したOBOGが4年生の時に模擬店を出店するという恒例があったのですが、コロナによりそれも途絶えました。
 昨年の文化祭は規模を縮小して一般公開が復活しました。生まれて初めて自分の大学の文化祭を来場者として楽しみました。こんな楽しいことやってたんだね。いや知ってたんだけど、楽しいを作ってた側なので、こんな楽しかったんだなって客観的に見て。
 んで今年。去年現役実行委員とのパイプを構築し、ついに参加団体として枠を確保することに成功しました。前日にリハがあったんですけど、感慨深かったですね。学校の中で歌っとるがなワシ!!みたいな。当日は後輩とか同期とか、labo繋がりだと藤原しゅうさんとsAwakoが見に来てくれてたから来場者数にも+2貢献できたし。なんかいろいろ行き違いで45分ステージになっちゃって、しかも水分取れなくて喉がっさがさでしたけど、それも込みで全部が楽しかったすわ。全貌は私のインスタで見れます。

 またテーマで曲を作りました。今回はカレーライスでした。曲作りの様子と歌詞の軽い解説はラジオの方でやっちゃったので聞いてください。

 こぼれた話を。この日のMCでも触れたんですけど作詞と作曲の割合というかウェイトの取り方。自分は歌い方も音楽理論も勉強したことがないですし、齧ろうとしましたがなんとも頭に入らず投げ出した側の人間なので、それらがうまくできている人を見ると尊敬しかありません。斬新な構成だったり緻密なコードワークだったり、そもそも作曲ができる人はマジで天才だと思ってます。でもなんか歌いたいから見様見真似で曲作りのまねごとをしているなかで、少しでも作曲家たちへリスペクトを表せるとしたら、僕ができることはいい歌詞を書くことなんですよね。いい歌詞というか、音が乗った時に違和感がなく、かつ内容が端的にまとめられ、聞けばなんとなくぼんやり内容が想像できるぐらいの。そんな歌詞を目指して書いているわけです。もちろんできてないですよ全然。でも曲作りが苦手な分、労力は作詞にがっつり注ぎたいわけです。言い訳で逃げだと捉える人もいるでしょうし、曲の評価に直結しないから迷惑だというコンポーザーも中にはいるでしょうが、作詞だって同じぐらい緻密なんだぞと。作文にならないように頑張ってるんだぞと。それぞれ追及しているところが違うんだから、しょうがないんですけどね。
 今回2つの歌詞に曲がついて披露されたんですけど、1つは曲を作ってくれる人がちゃんとしている人なので、あえて秋元康風作文中身無し韻踏まず雑な言葉選びを意識しました。歌詞が主張すると邪魔だからです。本当に曲がいいならね。
 自分で歌った方は曲がまともに書けないので歌詞だけしっかり書き込みました。というか、秋元康風作文もやってみれば意外と難しくて、さすがに作文すぎると歌詞として成立しないので、幼稚な言葉選びと配置をしたまま歌詞にするのはかなり大変でした。だからどっちにしろ何書いても作詞って大変なんすよね。そこが楽しいからやってるんですけど。いい勉強になりました。

11月に見たもの聞いたもの

 いつかは来てしまうものなのだけれど、いざ訪れるとやっぱりつらいものです。僕が初めてKANさんの作品に触れたのは母が持っていたVHSでした。「こっぱみじかい恋」のMVだったかな。元々は米米CLUBの出演番組を録り貯めたVHSで、その中にKANさんの映像もいくつか入っていました。そこからCDを聞いたり本を読んだり弾き語りのライブに足を運んだり。ギャグだったり衣装だったり。すべてが完璧な人だなと。かっこいいんですよねぇ。
 KANさんはメロディメーカーであるのはもちろんの事、歌詞も素敵で影響を大いに受けています。作詞は苦手だと公言されていましたが、言葉の選び方には優しい人柄がにじみ出ているし、視点がなにより面白い。良くそこに気がつけるな…という感じ。
 僕の人格形成に大きく影響をモロに与えた人が3人ぐらいいるのですが、そのうちの一人であるKANさん。きっとまた歌っている姿が見れるだろうと楽観的に思っていましたが。ショックが大きすぎてまだうまくまとまりません。遠い背中を追いかけて自分なりに頑張ろうと思ってます。

 時代は動物タワーバトルです。マイブームです。面白いです。就寝前に一戦(と言いつつ何戦も)交えるのが最近のナイトルーチンです。謎の魅力。あとなんか周りがおとなしくなってる今だから落ち着いた気持ちでできるのがいいのかもね。

その他いろいろと

 秋ってのは寂しくなるし怖くなる季節です。事実はどうかわからないけど、きっとその先に待っている厳しい冬の予感に怯えちゃうのかなって。そう思います。

 不安なんていっぱいあるし、いつひとりぼっちになるかもわからないし、今ここにある幸せが数時間後には崩れてなくなってしまう可能性だって0とは言い切れないことを、僕は25年生きて学んだ。馬鹿のフリをしてにこにこ笑っていれば何の事件も起きずに済むと思っていたのに、そんなことはなかったし。また同じことを繰り返そうとしている自分に気づいたけど、また、馬鹿のフリで誤魔化している。いつか爆発した時は、道連れだよ。地球の果てか宇宙までは。

 7年バイトしたガストと大喧嘩をした。バイトの分際なのでそんなことをして不利なのは自分の方だし、そんなことはわかっていたのにどうしても許せなかった。こだわりなんて、持っていて得することはないし、捨てれるものならすぐ捨てたいけど、それがなかったらもっと生きるのが過酷になるから、必要以上のこだわりで鎧を作って生きているのです。
 喧嘩するようになってしまった今の店長からは何も言われずにシフトから1か月干されたり、最初の契約と違うシフトだったり、忙しい時間に理不尽な癇癪で怒鳴られたり、後になって改竄されたその記憶をもとに理不尽に責められたり、いろんなことがあったけど、給料から住民税を勝手に払ってくれてたから、助かってたよ。多分お前が地獄に落ちてくれるから相対的に自分は天国に行けることが確定したので許します。明日にでも落ちていいよ。バイバイ。

 自分の気の短さと器の小ささを知った25の秋の夜。冬は寒くて嫌いだ。


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