コロナ後のバギオ留学(3ヶ月)を終えて
バギオ留学3ヶ月経ちました
バギオ留学に来て3ヶ月が経ちました。備忘録も兼ねて振り返ってみたいと思います。
コロナの状況も徐々に改善され、海外渡航や留学を考え始めている方も多い今、コロナ後の社会人留学がどのようなものか参考になれば幸いです。
後半には留学費用を半額以下に抑える裏技もご紹介してますのでご興味あればその部分だけでもご覧ください。
そもそもなぜ留学に来たのか
そもそも僕が32歳で仕事を辞めてバギオに留学に来た理由は、海外の大学院で教育を学びたいからでした。
そのためにまず英語学習に集中したい。もちろん日本でも語学の勉強はできるけど、実際に海外に足を運び生の体験を味わいたい。英語学習だけに集中したい。あと、日本の生活ちょっと飽きてきたし海外旅行も兼ねていってみたい。そんな思いからでした。
ただお金もそんなにかけたくないし、1ヶ月集中して勉強してIELTSを受け、目標スコアをサクッと取得し日本に帰ろう。そう考えていました。
実際にバギオに来てみて感じたこと
これは以前のブログでも書いたのですが、とにかく人が温かい!
気候も年中涼しくて、治安もいいし、料理も全然飽きない。物価も安いし、なにこれ、完璧やん!惚れた!と思いました。
当初は1ヶ月で帰るつもりが、もう1ヶ月、もう1ヶ月と延長延長を繰り返し気づけば長期滞在を決意するに至りました。
留学で英語力は上がったのか?
IELTS6.0から6.5にUP
では肝心の英語力についてですが、結論から言うと上がりました。
私はIELTSを受けたのですが、留学前の6.0から6.5まで上げることができました。
IELTSをご存知のない方のためにどれくらいのレベル感なのか補足しておくと、英検準1級〜1級程度です。
一般的にはIELTSで0.5あげるのに必要な時間は300時間程度と言われています。
ただし、IELTSに関しては注意点があります。
注)IELTSはフィリピンで受けるな
また数字以上に英語力が向上したと感じています。
と言うのも、私はフィリピンでIELTSを受験したのですが、実は日本で受験するよりもフィリピンで受ける方が判定が厳しいと言われており、実際に受けた感想としては日本より0.5〜1.0くらい下がることを覚悟しておいた方がいいです。特にスピーキング。
私もIELTSを受ける前にたくさんの人から日本に帰ってから受けた方がいいと言われていたのですが、標準化されたテストなのに受ける場所によって難しくなるわけないでしょ〜と思って受けてみたら案の定、スピーキングの結果だけ下がってましたw
僕以外にもイギリス育ちのフィリピン人の友達でIELTSの講師をしていた友人がいるのですが、彼女もフィリピンで何度か受けていますがスピーキングだけ8.0を超えたことがないと言っていたのですが他の国で受けた際には一発で8.5を取れたらしいです。
IELTSに関する内容はここでは割愛しますが、迷っているなら絶対日本で受けた方がいいです。今は(2022年6月時点)円安の影響もあり受験費用も日本より高いです。
英会話に自信が持てるようになった
また英会話のレベル感で言えば、日常会話に関しては心配なく話せるレベルにはなりました。留学当初は周りが笑ってるのに何を言ってるのかわからず愛想笑いでやり過ごすという場面も多かったのですが、今ではジョークを言い合ったり、宗教や政治、教育観など深いテーマでも楽しめるようになりました。
とはいえネイティブ同士の複数人での会話にはまだついていくのが必死で全体的に何の話題について話しているかはわかるが、割って入っていくことは難しいレベルというとイメージしやすいでしょうか。
留学中にどんな勉強をしていたか
1日平均6時間勉強
僕の場合は少し特殊で、語学学校に缶詰で授業ばかり受けるor自習室にこもって勉強だけというのが嫌だったので、家庭教師のような形で滞在先のホテルに先生を派遣してもらい1日に3時間のレッスンを受けていました。
形式は1対1の対面授業。
平日5日間×3時間
期間は2ヶ月
内容としては、最初の1ヶ月は英会話の基礎(教材はSide by Side)で後半はIELTSスピーキング対策のテキストを使っていました。
自習時間も合わせると1日平均5〜6時間くらい勉強をしていました。イメージとしてはリスニングとリーディングは日本にいる間にある程度仕上げておいて、留学中はスピーキングに特化して伸ばそうと考えていました。ライティングは伸ばし方が正直よく分からなかったのでひたすら書いて添削してもらう+模範解答の表現をパクる。というやり方で最低限6.0以上を死守するという方針で取り組んでいました。
バギオ留学はフィリピン留学の中でも"スパルタ式"を採用する語学学校が多く、平日は1日8〜10時間ほど教室に缶詰で勉強し、土日はお休みor模試というところが多いようです。
リアルな体験が実践的な英会話力に
僕はどうせ海外に来たんだから試験対策の勉強だけでなくここでしかできない経験もしたいと思っていたので前半1ヶ月は積極的に外に出ていろんな人に話かけて友達を作るようにしていました。
いろんなところに出かけたり、カラオケではしゃいだり、バーでぼられかけたり、YouTuberの友達の翻訳作業を手伝ったり、筋トレや料理を教えてもらったりとまるで旅をしながら学ぶようなスタイルで過ごしていました。
外に出て実際に現地の人や文化に触れる中で出会う英会話表現はやはり授業で習うよりもはるかに記憶に残りやすく、実践的な英会話力が身に付くと感じています。
「筋肉痛」って英語で言えますか?
例えば、これ英語で言えますか?
「食堂」、「洗剤」、「瞑想」、「筋肉痛」、「水虫」
それぞれ単語帳で覚えようとしてもなかなか覚えられなかったのですが、日常会話で友達が言ってるのを聞いたり見たりすると一発で覚えることができました。
ちなみに答え合わせをしておくと、
筋肉痛:muscle pain / sore muscles
食堂:canteen
洗剤:detergent/ soapでも可
瞑想:meditation
水虫:athlete's foot
です。
このように体験がセットになると、覚えよう覚えようと頑張らなくても一瞬で覚えてしまいます。
これが語学学校の缶詰勉強では味わえないリアルな体験を通した生留学の醍醐味だと思います。
資格対策メインなら缶詰勉強もアリ
僕は今回は「旅×留学」のようなスタイルでなるべく外に出て人と関わるようにしていましたが、実践的な英語力と試験で高得点を取ることは必ずしも一致しないと思っています。
私は元々学習塾を運営していた経験があるのでよく分かるのですが、やはり試験で高得点を取るには、その試験を攻略するためのトレーニングをするのが一番です。
TOEICならTOEICの、IELTSならIELTSの、TOEFLならTOEFLの「解き方」というものが存在します。
逆に言えば英語力がかなり高くても試験の攻略法を身につけていなければあまりいい結果を残すことは難しいと思います。
そういう意味で試験で、結果を残すことを第一とするのであれば、語学学校に缶詰勉強するというのも一つの選択肢だと思います。
留学にかかった費用は2ヶ月で44万円
1ヶ月目は38万円
やはり一番気になるのはお金ではないでしょうか。
授業料だけじゃなく生活費や渡航費など細かいものも含めて全て公開します。
1ヶ月トータルでかかった費用は約38万円。
内訳としては、以下の通り
渡航費(往復):約7万円
留学費用(宿代込み):約20万円
生活費(食費、交通費、交際費):6.5万円
その他(保険、PCR、ビザ延長等々):約5万円
印象としては留学に関する費用(入学金や授業料)以外の部分が予想より+5〜10万円くらいかかってしまったなという感覚です。
2ヶ月目は16万円
ただしこれが2ヶ月目にはこうなりました。
2ヶ月目のトータルは約16万円
授業料+宿代:8.5万円
IELTS受験料:約3万円
生活費:約5万円
これは1ヶ月目に泊まっていた宿代が高かったため安めの宿に引っ越したこととが大きかったです。私のお世話になっていた語学学校はちょっと特殊なのでフレキシブルに対応していただきました。
つまりこの2ヶ月でかかった総額は44万円(38万円+16万円)でした。
通常のバギオ留学に関しての相場感はわかりませんが、語学学校に缶詰で勉強し土日も遊ばず節約すればもっと安く抑えることができると思います。
ただし、今現在は円安の影響もあり想定していたよりもかなりオーバーしてしまったというのが正直なところです。
留学費用を半額以下に抑える裏技を紹介
実はバギオ留学を相場の半額に抑えるとっておきの方法があります。
これは「もし僕がまた留学するならこうする」というやり方です。
それは、「語学学校を頼らず現地で先生も宿も見つける」というやり方です。
そんなことができるのか?危なくないか?と思われるかもしれませんが、バギオならできると思います。自分なら次は絶対そうします。
理由は以下の通り
①バギオには質の高い英語講師がたくさんいる
②バギオは治安がいい(騙そうとする人が少ない)
③語学学校は大きく手数料を取っている
それぞれについてご説明します。
バギオには質の高い英語講師がたくさんいる
日本でオンライン英会話を受講されている方はご存知かと思いますが、講師の大半はフィリピン人講師です。
理由は簡単。英語が話せて、安く雇えるからです。(もちろん訛りはありますが比較的ナチュラル)
実際にフィリピンに来てみると英語を教えるのが好きな人や、過去に教えていた人、教えるのが上手な人がたくさんいることに気づきます。
しかし、実は英語講師という仕事は給与が低いため、やりたいけどやらないという人がかなりたくさんいます。
実際に某オンライン英会話サービス大手の講師の給与を聞いたところ、コマ給(30分)で50ペソ。税金を引くと45ペソ。つまり100円くらいです。それでもまだマシな方らしく、語学学校で教えていたことのある友人に聞くとさらにその半分くらいの額しかもらえないとのこと。
そのため、英語を教えたいと思っているけど給料が理由で辞めたorやらないという人にたくさん会ってきました。あるいは今英語講師として働いているけど、給与に不満があり、実は日本生徒と直接契約したいと思っている人がたくさんいます。
現地に来てそういう人を見つけることはeasyだと思います。
ざっくりですが、月に3〜4万円払えば平日毎日3時間でも喜んで引き受けてくれると思います。
バギオは治安がいいので友達を作りやすい
そして次に重要な点は、バギオの治安です。マニラやセブと違ってここにいる人たち特に旅行者じゃなく地元民は本当にいい人ばかりです。
タクシー1つとっても騙そうとする人は今まで見たことありません。
バギオ以外の町では、メーターを使わず相場より高額に請求する人や、わざと遠回りして距離を稼ぐ人、お釣りをちょろまかす人など、タクシーは最も身近で気をつけなければいけないポイントだと言われますが、バギオではそういう話は聞いたことがありません。
なのでマニラやセブのように、安全のためにGrabタクシーを使う必要がありません。
もちろん全員がいい人というわけではもちろんありませんが、僕個人の感想としては日本人より日本人に優しいんじゃないかと思います。お喋り好きで、世話焼きで、損得勘定抜きで日本人に対して尊敬と親しみの念を持って接してくれます。
僕も困った時やわからない時はいつも地元の人たちから情報を仕入れるようにしています。webで見つけた情報や日本人に聞いた情報より確実で正確だからです。
なので「英語の先生探してるんだけど周りでいないかな?」とか「今英語の勉強してるんだけど教えてくれないかな?お金も払うから」とか交渉すれば簡単に見つかると思います。
あとは先生との相性や教え方が上手な人さえ見極めれば留学の授業料よりも安く先生を見つけることができます。
留学エージェントは手数料をとっている
当たり前ですが、彼らも商売なので手数料が抜かれています。
それ自体は悪いことでもなんでもなく、あらゆるビジネスにおいて手数料というものが発生しているのでそこは分かった上でお金を払っていると思います。
ただ、個人的な感想としてはその手数料として支払う代わりに自分で探した方がはるかにコスパがいいと思ってます。
実際に、バギオの地元民の人たちに留学費用を聞かれた時は全員腰を抜かすほど驚いていましたw
「Hey, Ryo! それ騙されてるって!!」と怒り出す人までいました笑
僕は騙されてるとは思いませんでしたが(むしろ他の語学学校より安い方?)、確かに言われてみればその分の手数料分を浮かせることができればかなり節約になるなとそこで言われて初めて気づきました。
例えば、バギオ留学の相場として半年で120万円〜150万円と言われていますが、そのほとんどは家賃と学費と食費です。僕がバギオで生活してみた感想としては、家賃と食費は毎日外食したとしても1ヶ月に7〜8万円くらいで済みます。もし自炊するなど節約をして多少汚い宿でもよければ5万円/月も可能です。
ということは授業料や海外保険を上乗せしても、半年で60〜80万円くらいに抑えることができると思います。
今回が僕にとって初めてのフィリピンで初めての留学だったので、全く後悔はしていませんが、次回留学する機会があれば宿だけ抑えて先生は現地で探すと思います。
最初の1ヶ月は語学学校、2ヶ月目以降に自力生活もアリ
そもそも海外経験が初めての方や、英語に全く自信がない方、自分で開拓していく気持ちと時間の余裕がない方は語学学校にお世話になることをお勧めしますが、とにかくお金に余裕がないけど学びたいという方や、少しでも長く滞在したいという方は、思い切って身一つで飛び込み、現地で全て見つけることをお勧めします。
他の都市では難しくてもバギオならできると思います。
※もちろん自己責任で
また、不安な方は一旦短期で語学学校にお世話になって、生活しながら行けそうなら自力留学に切り替えるというのも一つの手です。
バギオ留学についてご相談があればご連絡ください
コロナ明けのバギオ留学3ヶ月で学んだことをご紹介してきましたがいかがでしょうか。
私にとってはバギオは最高の環境でしたが、人によって感じ方や捉え方は異なると思います。
ただ、僕はもっと日本人にバギオの魅力を知ってほしいと思っています。本当にいい街なんで!(ていうかなんでバギオてこんなに知名度低いの!?)
もし、何か気になることがあればお気軽にご相談ください!僕の知ってる範囲でなんでもお伝えします!
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