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クレイジータンク通信 vol.183 『生成AIを触ってみたことで見える未来について』

クレイジータンク通信(通称:クレタン通信)は、2020年7月よりスタートし、現在まで毎週つづいている「クレタンの今」をお届けする2000-3000字程度の通信です。2021年10月までは、クレタン関係者やファンクラブの方、十数名の方に限定的にお送りしてきました。しかし購読者の皆さまからのフィードバックもあり、2021年10月下旬より、有料にてnote公開を行うことになりました。さらに、2023年10月からは、試験的に無料公開をスタートすることにいたしました。

毎週、クレタンが何をしているか、また、何を考え行動しているのかについてお伝えしていく場です。クレタンは常に未来に向かって自分たちが「挑戦をつづける当事者」になることを大切にしています。変化する社会を生きるみなさまにとって、挑戦へのきっかけや原動力となれば幸いです。気になったときにふと立ち寄ってみてください。


◆クレイジータンク通信 vol.183◆


あっという間に1月も中旬となりました。みなさんの生活も少しずつ日常のリズムを取り戻しつつあるのではないでしょうか?特別なことはなくとも、変わらない日常があることはとてもありがたいことだと感じます。

さて、今週の通信では、クレイジータンクが「生成AIを触りまくる」というフェーズから「生成AIをみんなに伝え、みんなで使っていく」というフェーズに入っており、実際に触ったりみんなで共有しながら、現段階で重要だと感じたことについて書きました。

ぜひ、ご一読ください。

【生成AIを触ってみたことでみえる未来について】

chatGPT出現以降、気軽な気持ちで生成AIを触るようになり、さらにここ1-2週間の間に、クレイジータンクでは一気にギアを上げて、世の中にすでに登場している生成AIを協業企業さんや関連企業さんと一緒に実際に何かしら作ってみる、ということに取り組んでいます。

すると改めて「もうこんなに色んなことができるのか」ということに日々驚かれる方を見るようになりました。

私たちが実際に使ってみたものでいえば、画像から動画を作るものや、CM動画を制作するもの、また漫画を作るもの、などもありました。協業企業ではロゴや3DCGを生成AIで作るなどしています。そのほかにも日々、新しい生成AIが登場し、そこでできることはアップデートされ続けています。さらにそれらは無料で使えます。

これまでは、たとえばこういった新しい技術やシステムを企業内に導入しようとすると、その使い方がレクチャーされる時間が持たれたり、「使う」ことが浸透するまでに時間がかかっていたかもしれません。「使う」過程で起きるさまざまなエラーや不具合を、全員が共有し、少しずつ自社での「使い方」の知見を高めていく…といったことが行われていたでしょう。

しかし、生成AIの登場とそれを使用した感覚で言うと、「つかいながら会得したノウハウのようなものも、次に出てくる生成AIでは必要ではなくなっている」というスピード感で進化してくるだろうということです。

その使用勝手は向上を続け、誰でもノウハウやスキルを持たずとも、使える時代がやってくるだろうと想定できる感覚がありました。

そうした時に、改めて、大切だと思うことがいくつかあります。

1つは、独自のコンテンツを持っているかどうか、ということ。
AIではどんなこともできるようになり、そこに差異は無くなってきます。たとえばCMを作りたいと思う時、そこに登場するタレントも、流す音楽も、画像も、すべてAIで作成ができます。
だからこそ、そのCMで人々に伝えたい「モノ」「コト」のオリジナリティと独自性が重要になるということです。それ自体が一体どれだけ魅力的なコンテンツであるのかが差別化されるポイントになります。

2つ目は、この生成AIが進化過程にある「なかなか思うようにまだつかいきれないな」という段階に、多く経験値を積んでおくが大切だということ。
先に記載しましたが、今後、AIは革新的なスピードで進化し、今の「使い勝手悪いな」という感覚すら持たずに使える時代がやってくるだろうと思います。
その時に思考せずに「便利だな〜」と使うのと、その過程を知りメカニズムを理解した上で使うのとでは全く違います。
そのためにもどんどん触っておくことが大切だと思っています。

3つ目は生成AIが作ったものが生成AIっぽさを失った時、まさに誰が作ったか判断できなくなった時代により生成AIが一般化する感覚があります。おそらく2024年には実現するのではないでしょうか。誰もが漫画家になれ、誰もが音楽家になれ、誰もがデザイナーになれる、なれるだけではなくお金を稼げてしまうのです。今はまだ一部の人が成し遂げているこの状態になった時に、自分たちに何ができるのかをしっかり考えておきたいと思っています。

4つ目は生成AIが生成AIを作り始める世界についてですが、これはまた来年くらいにお伝えすることになると思います。

クレイジータンクでは、毎日生成AIを触ろう!と決め、今はまだ「使い勝手がまだ悪い」段階の知見を蓄積しています。また、クライアント企業様の社員の皆さんにも触ることを促し、毎週何かしら触ったことによって得た知見を共有するようにしています。

進化の過程段階から、自分たちが「主体的にAIを使う」という意識を持ち触りながら未来を予測し、何を自分たちの武器コンテンツとするのか、を日々磨いていくことが今後特に重要になるだろうと感じています。


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