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Leicaじゃないと、ダメですか?|Leicaに恋して。


どうしてLeicaなのか?

Leica沼にハマったのは2年ほど前。

最初はLeicaQ2、つぎにSL2-S、そして気がつけばLeica M11と、まんまと沼ダイブを続けてしまった。
手にいれるまでは散々悩む。
なにしろ安くない買い物だ。いや、なんなら高い。
車か!?とツッコミを入れたくなるくらいだ。
ただ、購入したあとは後悔も反省もしないという、不思議なカメラでもある。

どうしてLeicaなのか?は、実は自分でも不思議だった。
もちろん、好きだから使っているのだけど、他のカメラではダメな理由を言語化しようとするとなかなか難しい。

当然だけど、どのメーカーのカメラも素晴らしい。
映りは極上だし、機能だって充実している。
なんなら、動画を撮るとか、オートフォーカスとか、Leicaでできないことができる。

それでも、やっぱりボクはLeicaで写真が撮りたいのだ。

LeicaM11でのセルフポートレート

それでもLeicaが好きな理由

ひとつには、写真の映りそのものが好きだというのがある。

何気なく切り取ったワンシーンが、とにかく自分のツボにハマるのだ。
この感覚は、これまでに使った他メーカーのカメラではなかった。

オートフォーカスもあると便利だけど、ボクのフォトスタイル的にはなくても困るものではない。
日常の何気ない景色を何気なく切り出していくだけだから。

むしろ、オートフォーカスが使えないからこその撮影体験が好きなのはありそうだ。

被写体を見つけ、フレーミングし、ピントを合わせる。
ISOは基本200に固定しているし、絞りも解放を好んで使う。
なので露出調整はもっぱらシャッタースピードだ。
晴れた日中の屋外ならSSは1/1000から1/2000、それでも明るい時は1/4000くらいまで早くする。

あるいは、街中をスナップするときはボクはシャッタースピードを遅くする。
街ゆく人々をわざとブラして撮るからだ。
その時はSSは1/30とか1/15とか。
時には1/8くらいまで遅くして、絞りを8とか11とかにする。

こうした「自分なりに撮りたいように撮る」は、オートフォーカスにはない醍醐味だ。

そこから生み出される画の写りが極上なら、それはハマらないわけがない。

M11 ✕ SUMMICRON C 40mm F2
M11 ✕ SUMMICRON C 40mm F2

撮影体験を楽しむ道具

カメラを道具として使う。
それはスマホの時代に万年筆で手紙をしたためるとか、電気自動車の時代にマニュアルのクラシックカーに乗るとか、そうした感覚に通じるものがあるのかも知れない。
あるいはキャンプで電子レンジを使わず、焚き火で料理を楽しむような感覚も同じ属性だろうか?

こうした話をすると、「他機種でもマニュアルで撮れますよ?」思うかも知れない。
でも、ボクにとってそれは似て非なるもの、なのだ。

オートフォーカスのある機種は、あくまでそれをメインに設計されている(と、思う)。
だからマニュアルで撮ることがオプションのような扱いになってしまう。
そのため、操作性を含めた撮影体験にワクワクを感じないのだ。

一方でLeica(特にM型)は設計思想から「マニュアルで撮る」ことを突き詰めている。
無駄なボタンや装飾もなく、あらゆる機能を削ぎ落とし、すべてを撮影者に委ねてくる。
ここに、撮影体験における大きな差が生まれているように感じる。

もちろん、あくまでボクの個人的感想だし、それが素晴らしいと言いたいわけじゃない。
ただ、ボクがそれが好きなのだ。

写真を撮ること。という行為は同じでも、そこに何を求めるかは人それぞれ。

結局のところボクは、どれだけ簡易に美しい写真が撮れるかという機能よりも、自分自身で操作して切り取る、少し不恰好な写真が好きなのだ。

2023年師走の渋谷

Leicaとともに

もちろん、他のメーカーの機種でも素晴らしい機器は多くある。
それを否定する気はまったくない。

シンプルに使う人がどれが好きかを判断し、自分の愛機をところん味わうのが良いと思っている。

そんなわけでボクはこれからもM11とSL2-Sをベースに撮影体験を楽しんでいきたいと思う。



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