起きちゃったから書く。

以前聞かれた『美を学ぶ』ということに関して。
結論から言うに、🥚はなにも学んじゃいない。
じゃあ何しにいっとんねん、くらいは図解できるのでやってみる。

ただ、この現象は野球でいい試合を見たときにも起こる現象なので、誰かイイ感じの名前をつけてください。いや、どっちでもいいです。
たぶん、どこに行ってもできます。

１．最初にやること

めっちゃあたりまえやがなー（ナビゲーションはくまちゃんよ）

って思ったでしょ。
ここでほぼ話は終わる。
なぜなら、

行こうかなって思わない限り行かないから！

「課題だから……」でもめっちゃ行く気になってんじゃん。

偉い！！

で、🥚は貧乏性なので「どうせ行くならどっか寄っていこう」って探します。
なので、誰かと一緒なら現地集合にして、その１時間以上前には着くような時間に出発します。ひとりなら、会場２時間前とかに行きます。催し物次第でそんくらい前に行っても、現地には誰かしらいます。
基本的に周辺地図で探しますが、コンビニがあったらコンビニには行きます。地域限定品があるって知ってしまったからな。
あとは、その目的のものが入っている建物も一応見ます。ホールしかない建物でも、会場１時間前には行きます。実は、スクーリングのときも毎回１時間以上前には現地にいました。
あれ、遅刻したくないだけかもしれん。

🥚の場合、メモを取るようになったのが最近なのですが、生徒には必ずワークシートを行く前に渡していました。
なぜなら、『忘れる』からです。
このとき、気をつけることは『いっかいは目を通す』ことです。
あのへんなクマ🐻がいたら、さすがに見るでしょ。
なので、ナビゲーションクマをテキトーに挿入します。するとあら不思議。
文字以外も描いていいと思うし、なんなら着色されて返ってきます。若いってすばらしー

学生に渡すワークシートには、

• 名前（提出用なのに、この欄がないと書かないのはなぜだろう）

• 行った日付

• 場所の名前

• 行く前に気になったところ

• 気に入ったところ

• 気に入らなかったところ、気になったところ

• 自由記述欄

だけ枠を作ります。🥚的には情報過多です。
行く前に気になったところを書く理由は、実際に行ったときに「気になってたのに行くの忘れちゃったんだよね〜」を避けるためです。もう一つの役割としては、行った先でなんも感じなかったときに「なんもおもわんかった」というのを避けるためです。
正直「なんもおもわんかった」のは全然アリなのですが、「観てないからなんもおもわんかった」のと「観たけどなんもおもわんかった」のは、天と地以上の差があります。
なので、「なんもおもわんかったのはなぜだろう」を考えるために、「行く前に気になったところ」を書きます。
まあ🥚の場合、これ周辺施設が多いので、偉そうに「🥚ならここ行くな〜」とかいわないで済みます。どこもめっけらんない生徒には、「トイレとかでよくない？」っていいます。そうすると、真面目にイベントに関わる具体的な何かを書くから不思議だね〜🥚は真面目に言ったのに……。
あと、上の３つ以外は枠だけ用意します。
線を引きたい子は勝手に引きます。
好きにしろい。🥚はクマを今回は選んだけど、普段はうさぎです。かえるのときもあります。猫が一番人気です。

２．つぎにやること

もう行きます。

行った時点で超偉い！！！！

だいたい『行こうと思ったんだけど、時間なくて〜』って言い訳して行かない人もいますが、それは結局行く気がなかっただけで、１が終わってません。
まさにイチから出直してこいです。

球場だと球場メシのチェックをするときはします。
前まで球場では野球しか見なかったので、そのときはシートノックとか、試合前の公開練習を見ます。
その間に誰かと一緒に行ってたらなんか買ってきてくれます。姉ちゃんは買ってくれません。

ここで選手の調子なんてカケラも見ません。
だってわかんないもん。

ここでするのは、「あ〜球場来たな〜」っていう、自分のコンディションの確認です。
ミュージアムもホールも一緒です。
音楽や演劇の場合、事前にチケットを買ってしまっている場合が殆どですので、前のめりか後ろ向きかの確認はします。ミュージアムもそう。映画もそう。この２つは当日券でも全然入れる日を狙うので、入口でやめることもあります。🥚は「やっぱやめた。入口がおもんなさそうだったんだもん」っていって周囲を困惑させます。それくらい入口って大事だと思うんですが、どうなんでしょうね。

そんで、座りのいいポジションでみます。
ただひたすらみます。
没入感とはこれか、というくらいみます。
なにをみたのか、観終わったあとに説明できないというか覚えていないこともあるけどとにかくみます。

ミュージアムの場合、過剰装飾とかなんか「いかにも」な展示のされ方をしているものには萎えますが、
イギリスでみただれか（ゴッホ？）の「ひまわり」は存在してるだけで十分うおってなったので、過剰に装飾されているのは、もしかしたらそのものが発しているなにかを拾われなかったか、展示するひとが受け取ったメッセージを伝えた過ぎたかのどっちかかな。知らんけど。
で、🥚の困ったところは、写真なんて図録を買えばいいので（その分図録に全部載ってなかったり、へんなのついてたらマジで萎えるので買わない。この前のやつは、逸話＋絵で作品だったのに、文字が全て抜けてたので買わなかった）、写真が撮れるかは教材にする気がない限り気にしません。どうしても撮りたいならスケッチしよ。イギリスとかアメリカのこどもたちは、好きなものの前を陣取ってスケッチしてるよ。
おとながやっちゃいけないなんて、どこにも描いてないもん！！スケッチしよ。
それよりも、🥚は触りたい。匂いを嗅ぎたい。なんならなめたい。だれかが民具で「食べる」って言ってたけど、こどもが遊ぶかもしれないものに、食べちゃいけないものが入ってる方がやべえでしょってことで、ものによってはかじりたい。
以前、漫画で写真のフイルムを食べる描写があったので、🥚も食べたことがある。あれは食べちゃいけないものだったらしい。

これと、三浦明範先生の絵はガン見した。

https://mauml.musabi.ac.jp/museum/events/20682/

めっちゃ近くでみた。特に結城氏の作品に至っては舐めたかった。こういうのがいるから、紐で『これ以上は近づいたらアカン』線が引かれるんだなって思った。
しかし、🥚は美術館に並んでいる美術品にはとても興味がないので、こんなことになるのは稀である。だいたい、次のステップには進めない。笑。
野球と映画は次のステップに進める。
🥚は、映画もよかったら帰りにパンフレットを買う。

３．一通り見終わったらやりたいこと

これを🥚は『反省会』と呼んでいる。将棋でいうところの感想戦だ。違うか。
ミュージアムとかコンサート、演劇だと会場のロビーでやるので、同伴者は待ちぼうけである。もう一回見れるものは見に行く。さっきのアルミニウムも見に行った。三浦先生のもみた。早い段階で見落としに気付ければ、その場でもう一回観て、新しい感情を呼び起こす。でも基本的には、作品そのものと、作品を通してみたその先にいる人物が作り上げた世界に浸るのがメインである。一歩外に出れば、全然違う世界が待っているかもしれない（最悪、興が醒めるってやつですね）。野球と映画はガンガン語る。結構歩きながら語る。相手によっては仕方がないからカフェとか行く。
生徒は可愛いので、この段階でめっちゃ話に来る。それをワークシートに描いて欲しいのだが、描きなれていないので仕方がない。🥚とおなじように、言葉になっていないことばと身振りで（いわゆる『悶える』）必死に伝えてくる。ただまあ課題のときは絶対書かせますけどね。『凄かった』ってなにがやねん。せめてどうすごかったか、クマに集中線でも描き込んで表してみろってんだ。めっちゃわかりやすいじゃないか。
まあ、そこの表現は問わないので、🥚のワークシートは無地なのである。なかなか面白いことばの組み合わせで表現してくる生徒もいるので、🥚はここで再びその作品を鑑賞する。贅沢。
ちなみに、『放出』は、走り書きでいいのであとで明確にしたい『何か』（感情でもいい）を書き出すことも含まれる。

４．これは結構忘れがち

🥚はしみじみしかしない。だから結構アカンなって思うけど、しみじみした直後は結構な確率で『自分もなんかつくろ』か『つぎ何見よう』か『次いつ行こう』になるからセーフ（？）
で、前段階で「なんやて？？？」てなった部分がある場合は、じっくりそれと向き合う。
🥚は、アルミニウムのやつは杉浦先生がそれを選んだ理由を読んで、一旦は着地したけどまだ見返す。
歴史が苦手なので無視ぶっこいて来たけど、歴史的（人物的・民族的そのほかもろもろ）背景を知ることで、またその作品をそれを通して鑑賞できるので、ここではじめてれべるあっぷする気がする。なんのレベルかはひとそれぞれ。
ここまでを『A』にいれるひともいれば、後半の『それについて調べる』過程を『PDCAサイクル』でまわすととらえるひともいるので、それはお好きにどうぞ。

で、おもろくてもおもんなくても『次』の行動を決定し、『P』に戻る。『当分いかんでいいや』も、当然アリ。そのときの自分のコンディションと相談して、無理しない。で、この『P』は、ここで紹介した『P』に戻るとは限らないところが、『PDCAサイクルをまわす』ということだと思う。
たとえば、次の『P』は『自分で作品を作ろうと準備する』のかもしれないし、先述したとおり『疑問点それぞれにPDCAサイクルをまわす』ことかもしれない。
『なにもしない』過程でPDCAサイクルをまわすのもなかなかにオツである。

というわけで、『美は学ぶものではなく、感じるものだ』の一定の解は提示できたのではないかと思う。
しかし、お分かりのように、これに関しては別解がクソほどある。
世の中そんなもんだよ。