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アジャイルとの出会いと前職での取り組み

先日12/5のシン・アジャイルのイベントで初めてコミュニティの存在を知り、最近参加した新参者です。

そういうわけで今回は私の「アジャイルとの出会いと前職での取り組み」
の内容で執筆させていただきます。

この記事では前職でのアジャイルスクラム推進にて
困ったこととその対処
スクラム勉強会での取り組み
についても紹介します。
(記事作成は初めてで稚拙な表現が多いかもですが、ご了承ください)

※本記事はシンアジャイルコミュニティのアドベントカレンダー20日目の投稿記事です。



アジャイルスクラムとの出会い

私はこれまでに3社経験していますが、
アジャイルスクラムとの出会いは2社目の時でした。
本記事ではその2社目での経験を元に執筆します。

当時、私はその会社で自社サービスの予約システムのPMをしていました。

入社した時から朝会や振り返り、毎月リリース等、
アジャイルエッセンスのあった文化でしたが、
参画当時はミニウォーターフォール風で、まだ従来型の管理だった印象です。

そんな2017年頃、当時の部長から部署全体で
「スクラムやろう!」と号令がありました。
(大きな理由は「自律」を促進するため)

当時の私は、スクラム?なにそれ?な状態だったため
SCRUM BOOT CAMP THE BOOKエッセンシャルスクラム
などの本で勉強したり、認定スクラムマスター講習に
参加したり、で知識を頭に詰め込んでいきました。


スクラム推進で困ったこと。対処。

悩んだときは…社内のスクラムワーキンググループで相談

スクラムを一人で推進は大変かもですが、
当時は部長にて部署内でスクラムWGというワーキンググループを開設いただき、そこに参加させていただきました。

そこでスクラム推進に苦戦する(?)部署内の同志たちと悩みや成功体験、失敗体験を情報交換しながら、
試行錯誤でスクラムについて考える機会がありました。
そういった環境をいただけたのは、大変有りがたい限りでした。

やはり誰かに相談することはシンプルですが精神的にも非常に有益だと思います。
自社内で相談できる人が居ないとかであれば、シン・アジャイルのようなコミュニティで相談でも良いと思います。

スクラムって必要?となったときは…メリットを提示してみた

スクラム推進していると、チームメンバから
「なんでスクラムやらないといけないの?」
「スクラムはリスクの先延ばししてるだけでは?」
のような懐疑的意見が何人か上がってきたりしたこともありました。

前提として、ある程度は書籍を読んでもらったり、勉強会もして、スクラムのインプットはさせてもらってはいるのですが、それだけだと難しい場合もありました。

可能ならチームメンバ全員に認定スクラムマスターを
取得しにいってもらえれば、視座を合わせやすい気がしますが、財政的に難しかったりもします。
(協力会社メンバーだとさらにハードル高い)

そのため私はメンバとの面談を通して協力打診したわけですが、よくやったことは

「(これから)アジャイルスクラム経験あると市場で需要あがる存在になっていきますよ!」

「今ここで経験すると、(あなたの)職務経歴書に花が咲きますよ!」

と伝えていました。

(本当にそう思っていましたし、実際近年になって各社求人を見ていても必須経験やWANT経験にアジャイル経験の記載をよく見かけるようになりましたね)

顧客のため…と言っても人によってはピンとこなかったり、まだそのあたりの熱意が途上中の可能性もあるかもしれません。

一方で人間は分かりやすいメリットがあると動きやすくなると思います。

そういう意味では自分の経歴に花が咲くことについては、給与アップにもつながるかもしれないし、悪い気はしないんじゃないかな、と思います。

実際、経歴の花の技を言うと、「じゃあやってみようかな」となった人もいたので、少なくとも一部には効果はありました。

チーム人数が多い…チーム分けてスクラムオブスクラムしてみた

スクラムチームは敏捷性を維持するために適正とされる人数があります。
スクラムガイドでは「10人以下」というキーワードがあります。
小さなチームのほうがコミュニケーションもしやすいし、生産性も上がるという狙いです。

当時、私が担当したチームでは約20人ほどメンバがいました。
確かにコミュニケーションコストも多いし、小回りが効かないことで生産性も充分じゃないと感じていました。

どうしたものかなと思っていた時に、エッセンシャルスクラムを読んでいると、スクラムオブスクラムというキーワードを見つけました。

スクラムオブスクラムの詳細は割愛しますが、スクラムプロジェクトの拡大で使われる技法です。
複数のスクラムチームを作り、そのチーム間調整で「スクラムオブスクラム」というイベントを設け、各スクラムチームからの代表が集まって協議する、というようなものです。
(Scrum@Scaleなどの大規模スクラムのフレームワークの構成要素でも見かけます)

これはいい考え方を見つけたぞと思い、
チームを分割してスクラムオブスクラムを導入だ!
ということで、担当チームメンバと話し合い、便宜的にチームを3つに分割しました。

各チームそれぞれにスクラムマスター役の社員を設け、それぞれでデイリースクラムを行い、終わった後に各チームのスクラムマスターが集合してスクラムオブスクラムをする。
という感じで実践しました。

(チーム内にリーディングできるメンバが数人いたのは幸運でした。スクラムマスターというよりPLのような動き実態だったかもしれませんが)

ちなみにスクラムオブスクラムだと長いし、直感的ではない気がしたため、実運用時には「親スクラム」という造語に変えて運用していました。
また3つの各スクラムチームは「子スクラム」と表現していました。

「親」「子」のほうが分かりやすそうだと思ってそうしましたが、結果的に特に混乱なくチームにスクラムオブスクラムを導入できました。

スクラムオブスクラム導入のおかげで、コミュニケーションコストや小回りの利きやすさは格段に向上しました。

(ちなみにチームを分けたことにより、各チームメンバー間のレベルだと、横のつながりが薄くなった、という課題も出ました。
コミュニケーション向上のため、全チームで行う ふりかえり を設けたりなど、ある程度は試行錯誤しましたが、管理都合で割り切った面も有りました。)


スクラム勉強会で得たこと。小技。

勉強会を実施することで自身の理解度も上がってきた

自チーム以外を含め、スクラムの考え方を広めていくのはなかなか大変です。

正直、スクラム浸透で効果が高いのは、外部機関の認定スクラムマスター研修に参加してもらうか、いっそのこと外部機関に社内研修をお願いすることな気もします。

実際、認定スクラムマスターを受けた人や、幸運にも部署方針で開催頂けた外部機関の特別社内研修に参加できたメンバーの、スクラムに対する理解度変化はかなり大きかった印象です。
(なぜか社外の人が言うと納得感強い)

ただそうも言ってられないので…
過去に受けたスクラム講習を参考に自社内で何回かスクラム勉強会を開催しました。
社内の同志と共同で開催することもあれば、都合により私一人で開催することも何回かありました。

スクラム勉強会をしようとすると、当たり前かもですが、内容を理解していないとできないので(質問にも答えられないので)
都度いろんな書籍を読んだり、勉強していくことになります。
そうするとスクラムに対する理解も段々と上がってきた印象でした。
やはり勉強会は開催する側にとってもメリット大きいものだなと感じました。

スクラム勉強会でよく使用させてもらってた動画

スライドやテキストでの説明は、理解しやすさに限界があるかもしれないので、後述の動画を放映することでイメージつかんでいただいていました。

この動画は確か認定スクラムマスターの研修か何かで見たのが最初だった気もしますが…ちょっと出所は忘れちゃいました。

王道なスクラムというより、1日単位のフィードバックループによる超高速な開発という内容ですが、アジャイルの目指したいところのイメージは伝わりやすいと思います。
(特にビジネス部門向けの勉強会でウケが良かった印象)


おわりに

以上、「アジャイルとの出会いと前職での取り組み」でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

こうやって前職での取り組みを文章化すると、様々なことを思い出せて、整理できたこともあり、非常に有益な執筆活動になりました。
こういった機会をいただけた「シン・アジャイル」に感謝です。

機会がありましたら、その後の現職での取り組み等についてもどこかで執筆できればと思います。
来年もアジャイル推進を頑張っていきます!


おまけ

最後に最近ハマっているアジャイルな漫画について紹介できればと思います。

ジャンプ+で連載中の「株式会社マジルミエ」です。

ベンチャー企業×魔法少女アクションというトリッキーな設定ですが、
物語の中で繰り広げられる考え方、行動はかなりアジャイルしています。

アプリで初回は無料で読めると思いますので、興味があったら読んでみてください。


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