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日本ってどんな国だったっけ・・?

この前、親に付き合って大河を見た。なんだか「攘夷」と連呼していたが、なんで攘夷するのかさっぱりだった。毎週見ている親に聞いたけど、この主人公がどうして攘夷したいのか分からない、と。

その先にどんな国にしたいのかって、どれだけ考えられていたのだろう。とりあえず、今のままでは何かが問題なのは明らかなので、目の前の敵っぽい存在を打倒しよう、程度の価値観だと思う。

過去の話はどうでもいい。ここで一つ、偶然読んでくれているあなたに聞きたいことがあります。

「日本がどんな風になったら嬉しいですか?どんな姿が理想ですか?」

というわけでね。よくわからないんですよ。自分にも答えがない。ある本を読んでいたら「日本は島の上に国を作り、アメリカは理念の上に国を作った」って書いてあった。他国のことはどうでもいいけど、特に国のあるべき姿は共有されていないように思う。

戦後直後は、敗戦国から抜け出すこと。少ししたら経済的に成長して大国側になること。この辺りは国民に共通して考えられていたことだと勝手に想像したい。だけどこれも、あくまで相対的な評価である。絶対的にどうなりたいのかあわからない。

「日本」と呼ばれる国は、いつから作られたんだろうね。名前が変わらないからよくわからないけど、明治あたりでいいのかな?戦後なのか?そりゃ天皇が象徴として君臨する国、という意味で言えばもっと前でいいけど、人々に共有されるストーリーはどこからなのかよくわからない。

戦前になんとなくうまく行っていたのは、一瞬先に工業化に踏み出すことができて、ロシアの牽制のために英あたりが支えてくれていたおかげでちょっと結果を残したけど、いざ自力でなんとかする段階になったら敗戦ですよ。戦後も順調に成長したようにみえて、冷戦でドタバタやっている最中に、米のバックアップを受けて一瞬先に人口に見合う程度に成長しただけ。1億人も人口がある先進国なんてほとんどいないんだからそれに見合おうとしただけのこと。

なぜか大河は戦前のことしかやらない。戦後はよくわからない。日本は、侍の時代から間を飛ばして突然今の姿になったような感覚がある。

敗戦も高度経済成長もバブル崩壊も、どこにあったのかわからない。実際に経験した人の記憶にはもちろん残っているが、若い世代には何も引き継がれていないんじゃなかろうか。


次の時代に、自信を持って生きていくためには、「日本がどんな国であることが理想なのか」という価値観を、持てるような国であることが求められている。「この物語が弱いから、自殺が増えているんじゃないか?」という記述もあったんだよな。

どんな国かは、また思いついたときに考えてみよう。理念無きところに組織は生まれないさ。

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