スポーツとビジネスにおける「ベストを尽くす」とは?

こんにちは!クリアソンの卓間です!
今回は上記のテーマについて論じたいと思います!

なぜこのテーマを選んだのか

先日、陸上の新宿区民大会に出場したことがきっかけです。
クリアソン新宿ランニングクラブの長距離部門のトップという肩書である以上、新宿の大会に出なければならないと勝手に使命感を持ち、加えて不必要な意識の高さで(笑)スピード向上のための機会にしようと専門ではない1500m走に出場しました。(人体実験の一環ですね)
結果はもちろん撃沈。新宿の高校生や大学生に40秒~50秒離されて、組のビリでした!(笑)

結果はともかく(笑)、難しさを感じたのが前日までの準備です。
当然、社会人になってから真剣な競技としての陸上大会など出場した経験はなく、当日100%の力を発揮するために何をすべきか?が分かりませんでしたし、そもそもいったいどんな状態が自分にとってベストなのか?が分かりませんでした。

実際に行ったこと

わからないと言っていても仕方がないので、一旦今回は自分でできる範囲で考えて実施してみることにしました。大会1か月前から、30日後に持てる力100%を発揮するためにやるべきことを以下の手順で整理しました。

  1. ベストタイム(=100%の力)を知る

  2. ベストパフォーマンスを発揮するための要素を分解する

  3. 決めたことをひたすらやる

ベストタイムを知る

まず第一に全力で新宿中央公園を走って1500mのタイムを計測しました。31歳になって、独りで公園の周りを本気で走って倒れるとは思いませんでした。見かけた方は不審者だと思ったことでしょう。
タイムは5分15秒。年齢的にも一か月でタイムが急激に伸びることは無いので今大会ではこのあたりがベストだと思いました。

パフォーマンスを発揮するための要素を分解する

第二に、そこから30日かけてやるべきことを整理するために、まずは要素を分解します。

◇パフォーマンス=フィジカル×メンタル×スキル
□フィジカル=心肺×筋力
□メンタル=内面コントロール×外的要因
□スキル ※30日で伸びないと踏んだため一旦除外

最大限速く走るためには、良いフィジカル状態で、出し切るメンタルを整える。スキル的な観点は30日で改善は難しいと思い(コーチもいないので)、今回は捨てました。

細かいto doは省きますが、要素に分解すればそのためにやるべきことを整理。

  • 心肺能力を維持するためにトレーニングの頻度と強度を決める

  • 筋力はどちらかというとトレーニング後の回復のためのストレッチと栄養補給(筋肥大的なものは100%を120%にするものという認識なので筋トレはせず)。

  • 内面を良い状態にするために、イメージトレーニングや陸上大会の動画を見る。普段は聞かないがテンションの上がりそうな音楽を聴いてみるなど。

  • 外的要因とは当日の天気、同じ組の競争相手、服の感覚など、自分がコントロールできないが影響がありそうなもの。思いつく限り書き出し、例えば当日と同じ時間に走って暑さになれる、当日と同じ服で走る、ランナーがたくさんいる時間帯に走り、人と競って走る感覚に慣れる、などです。

決めたことをひたすらやる

決めたらあとは実行するのみ!息子(当時8ケ月)の子育ての負荷と妻の白い目と圧力いう最大の外的要因を見落としていたことは誤算でしたが、高い壁を乗り越え(家事もちゃんとしたはず)、決めたことはしっかりやり切ることができました。

結果とそこから考えたこと

当日、組ではビリだったものの(笑)、タイムは5分10秒。
スタートでスピードを上げ過ぎたこと、予想より暑かったことは誤算でしたが、思ったより粘ることができ、想定以上のタイムでゴールできました。
(来年は4分45秒くらいにしたいのですが、それにはパワーアップのための別の努力が必要です)

結論、「ベストを尽くす」を言語化すると以下になりました。

  • 準備段階で決めたことを漏れなくやりきる

  • 本番で気持ち的に後悔のないパフォーマンスを出し切る

1ヵ月やりきったなと感じたと共に、ふと、そういえば仕事でここまで徹底して準備できてるかな?ひいては、仕事でパフォーマンスを発揮するための要素って何だろう?と考えました。

背景

どうした急に!(笑)
と思われる方の方が大多数かと思いますが(笑)、先日、体育会の学生の就活相談に乗っていて以下の発言が印象に残っています。

「将来、部活と同じ熱量で仕事に向き合いたい、そして、クリアソンはそういう人が集まってるように思える」

そう言って貰えてとても嬉しいですし、確かに部活時代と同じような熱量を持ち、上記の1500m走に向けた準備のようなプロセスで仕事できているときもある(先日の国立競技場の試合など)のですが、個人的に時々そうではない瞬間もある気がしたのです。

分析

どんな仕事が今回の1500mのようなプロセスで取り組めて、逆にどんな仕事が上記のようなプロセスになっていないのか、棚卸して要素を探した結果、恐ろしく当たり前の結果に行き着きました。

目標設定です。

目標が高すぎて実現不可能なものに向き合っている、あるいは、目標が低すぎてそこまで考えなくても100点に近いものを出せる場合、手を抜くことはないものの、スポーツでぎりぎりの戦いをしている時ほどのレベルで力を出せている感覚は無いことに気付きました。

仮説・今後の宿題

「仕事やスポーツに熱量を持って取り組む」の定義は「ぎりぎり達成できるかできないかレベルの目標を持つ」が仮説です。
難しいのはスポーツは割と定量的に目標を設定しやすいのですが、仕事においてこの目標を設定することは難しいなと感じています。自分のみならず、他の社員や他社の知人の話を聞いて、適切な目標設定について調査してみようと思います!


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